個人山行



雁ケ腹摺山~楢ノ木尾根


◇実施日:2016年10月10日(月・祝)・・・日帰り
◇参加者:I、KT(SL)、KN、T、N(L)・・・男性5名
◇コース&時間
我孫子5:42=新松戸、西国分寺、高尾 乗換え=大月着 8:28大月(タクシー)=大峠 9:10/20発---雁ケ腹摺山10:15~25-大樺ノ頭11:06-唐松立(1本目送電線)-(2本目の送電線)-栂尾根の頭12:40~53-泣坂の頭13:46~14:05-大峰14:36-西沢の頭―東沢ノ頭(水無山)-15:45-上和田(バス停)17:30バス停18:27=猿橋18:55 (飲み物など購入) 発19:14=我孫子21:51
     ※計画:6時間:30分  実績:8時間  いずれも休憩含む
      上り=+300m、下り=-1341m、水平距離=10.7㎞ 
◇費用:休日おでかけパス2670、タクシー7300/5= 1460円、バス600、計:4730円/1人



 ■山行の概要
 悪天候のため八ヶ岳が中止になり、10日の天気は良さそうということで、急遽計画しました。雁ケ腹摺山からほぼ東に向かっている尾根が楢ノ木尾根です。昭文社の30年近く前の昭文社の地図も、最近のもこの尾根は破線です。30年前は藪もひどくて大変なようでしたが、藪も刈られて道標も整備され、歩く人も多くなったということで一度歩いてみたいと思っていました。

事前準備:楢ノ木尾根のコース確認
 雁ケ腹摺山から歩き始めはやや北向き、大樺の頭から東に延びる尾根、途中送電線が2本あるので、そこで現在地確認ができる。大峰で南に向きを変えて、下山は水無山から北向きの尾根を下る。下山ルートが、昭和50年前後の昭文社では、大峰から南へ600mくらいの西沢の頭から下る道だが、最近の昭文社では、水無山から下っている。ざっと見たところ悩むような場所はない。新人のIさんが参加するため、いつもより時間をかけて地形図の準備をした。

大峠から雁ケ腹摺山、楢木尾根へ
 大峠でタクシー下車、都合よく我々5人が一台に乗れた。峠は寒くて天気も良くて暑いくらいを心配してきたが、逆だった。KTさんはその辺を読んできているようだった。私は手袋も忘れてきて失敗した。雁ケ腹摺山頂上から期待の富士山は見えなかった。記念撮影の前に持参の五百円札を取り出して裏側を向けて一緒に写してもらった。昭和17年に国鉄の職員が頂上から写した写真をもとに五百円札のデザインをしたそうだ。この人の登ったるーとはどこなんだろう?
頂上には何組かのグループがいたが、楢ノ木尾根へ向かうのは我々だけのようだった。まずIさんには13度をコンパスで合わせてもらい、進路の方角が変わるたびに、まめにコンパスの方角を合わせてもらった。
 大樺ノ頭の三角点を確認。唐松立で1本目の送電線。そこから1000mくらいで2本目の送電線。栂尾根の頭ではやや長めの休憩と言っても13分。三角点のある泣坂ノ頭では長めの休憩で、上和田発16:05のバスはあきらめる雰囲気となる。しかし、あまりゆっくりして薄暗くなってもと歩き始める。地形図を眺めると、今日の行程で一番等高線の間隔が広く、傾斜が緩やかでだだっ広い地形である。その斜面を東に下り始めたのだが、踏み跡も薄いので先頭のKTさんにストップをかける。尾根を歩いてきたのだから、尾根を外してはいけないと思って右手を見ると、小高くなっている地形がある。私の意見であの小高い所へ行ってみた。しかし、ますます踏み跡などなくなり、その先は急な尾根が下っている。どう見ても大峰へ向かう緩斜面とは違う。とりあえずもと来た地点まで戻る。TさんからGPSでの進路確認の許可も下りたので、今日初めて確認。
 当初KTさんが進もうとしていた方向が大峰だ。やはりその方向だということで歩き始める。(ロスは10分くらいだったろうか?)葉が落ちていてガスもなく遠望がきき、200mくらい先の大峰が見えていればどうってことなかったはず。泣坂ノ頭の東側の斜面の等高線は、ちょうど大峰へ向かうところがわずかにくびれているのだ。すなわち、わずかに凹状の地形の中心を進めばいいのだ。地図読みが甘かったと思う。この地形を正しく読んでいれば、南側に小高い地形があっても登ってみようとは思わなかっただろう。帰宅後ガイドブックを読んでも、ネットで他の記録を読んでも、ここで悩んだなんてことは誰一人として書いていない。まだまだ、自分には“伸びしろ”があるなあと思う。ほんとにこういうルートは面白い。
 大峰から南寄りに方角を転じて水無山へ向かう。水無山はピークがはっきりしないが、上和田方向の標識もあって、素直に下る。900mで向きが変わり、この辺りもだだっ広い尾根となるが、コンパスの方角を合わせて順調に下る。Iさんの足の筋肉疲労もあって、若干スピードも落ち、ヘッドランプ点灯寸前で上和田集落へ到着。疲労困憊に見えたのか、バス停までの道を聞いた家で作業をしていた人が軽トラでIさんをバス停まで運んでくれた。歩けば数分のところだったが。バス停の近くには自販機もビールを売る店もなく暗がりの中、最終バスを待った。
2016年10月25日 N・A記 


大弛峠の駐車場 左に行けば黄金沢連嶺の黒岳、右にとれば雁ケ腹摺山


大弛峠からの気持ちのよい上り 雁ゲ腹摺山が近い 深い樹林帯を行く


雁ケ腹摺山の山頂で 今は知る人のない五百円札を出す 雁ケ腹摺山からの未知数の尾根に踏み出す


大樺ノ頭が近い 踏み跡が希薄になったが、いい感じの尾根道


大樺ノ頭で さらに先を目ざ 


開けた太い尾根上 テント場に絶好だ 角度を換えて写し撮る(クリック➡拡大写真)


ひたすら尾根を行く 踏み跡がはっきりしない 行程2/5地点の送電線


苦しかった意味がこの名称でわかった 泣坂を登り切った大峰で ほっと一息 しかし、これからが


大峰からの行路のとり方で道迷いを 大峰から右の枝尾根に踏み出してしまう


西沢の頭から水無山を指す標示 水無山からの下り


ガスが出てきて視界をさえぎる 麓近くでようやく先が見えてきた

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