3月の山行 

松木沢~松木沢集落跡
 
 
 
 

*日程:2018年3月24日(土)~25日(日)


*参加者:男性3名


*コース: 

【1日目】 3月24日(土)

   我孫子6:12-6:16柏6:22-7:03春日部7:07-7:51館林7:59

   -8:29太田8:37-9:01相老9:05-10:21通洞(足尾銅山観光)

   11:50-(タクシー)-舟石峠12:40-13:30備前楯山(1272m)

  14:20-舟石峠14:50 -銀山平展望台入口15:15-銀山平

  展望台15:35-銀山平展望台入口15:50-16:00銀山平

(かめむら別館)(宿泊)  【2日目】 3月25日(日)                     銀山平(かめむら別館)8:10-(送迎)-銅親水公園8:30-

    松木集落跡(休憩所みちくさ)9:30-11:05松木渓谷

  (ウメコバ沢出合)11:15-銅親水公園13:35-14:40間藤

    15:09---我孫子 

    

*費用:食費含め約\17,000

  交通費 \6,500(電車:\5,000、タクシー:\1,500)

  宿泊費:\8,000(2食及び朝の送迎付) 

  足尾銅山観光入園料:\720


*装備:初春宿泊登山の一般装備、軽アイゼン


*グレード:B


*集中連絡先:TBさん


【松木沢?松木渓谷?】

 山行企画係リーダーのMTさんからこの山行のリーダーを頼まれる。 丁度空いているので断る理由は無く、勢いで引き受けてしまった。

 しかし、引き受けたのは良いが、ターゲットとなる山域については名前だけを知って  いる 程度でどの様な所なのか良く知らない。よって色々調べることに。  面白そうな所だが季節が初春なのであまり深入りは難しい。  アイスクライミングのゲレンデの様だが、さすがにそんな恐ろしいことはできない。  やはり足尾銅山観光と松木沢陽だまりハイキングを組み合わせるのが正解と思うが、  観光のみにならない様に山行も入れるということで足尾銅山のシンボルである  備前楯山に登ることとした。

しかし、計画したのはいいけれど、この時期に行く人がいるのかと心配したが、  何とかぎりぎりの3人集まってホッとした。

 
 
 
 

【1日目】

 当日は良い天気で雨の心配は無い。我孫子でKJさんと、久喜でNGさんと合流し、メンバーが揃う。 相老よりわたらせ渓谷鉄道に乗る。この電車に乗るのは私自身初めてであったが、予想通りのどかな観光列車 であった。

 足尾銅山の玄関口である通洞に到着。足尾銅山観光に向かうが、駅前通りの店が全く閉まっている。 寂れた町の印象が否めない。7分位歩くと足尾銅山観光に着が結構立派な施設になっている。 トロッコ電車に乗って銅山の全盛時を偲ぶ展示を見たが、それなりに楽しめたし、一応勉強になった。 やはり目で見ると実感がある。

 旅の出発点通洞駅 トロッコ列車で足尾銅山観光に出発

 
   
 当時の足尾銅山作業員が偲ばれる  さく岩機の前で
   
 足尾銅山坑内を出て  貨幣モチーフの前で
  
タクシーで備前楯山の登山口である舟石峠に行く。備前楯山には1時間程で着いたが、この山の腹部に銅山の採掘ルートがあるとのこと。備前楯山は栃木100名山にもなっているだけあって、展望はすこぶる良い。特に日光連山や皇海山の展望が素晴らしい。

   
備前楯山登山口の舟石峠にて  備前楯山山頂に着く 

備前楯山山頂から日光連山を望む  舟石峠の名前の由来となる舟石の前で 
舟山峠から本日の宿泊先がある銀山平まで歩くが、途中展望台に寄る。しかし、展望台までの道は今回の山行一番の悪路で、おまけにどういう訳か花粉の渦があった様で、その後3人共に花粉症に悩まされることになる。  
   
今回の山行一番の難所?であった銀山平展望  宿泊地のかめむら別館に着く 
 

本日の宿泊地のかめむら別館に着く。銀山平では国民宿舎かじか荘が有名で昨年新装オープンになったとのこと。しかし、一泊16000円ではとても泊まれない。今回のかめむら別館はその半額である。しかし、かめむら別館に着いて驚いたが、かなりのボロ屋に見えた。いくら安くてもこれではと思ったが、館内は比較的綺麗で安心した。食事も美味く夜は天ぷら、刺身と焼き魚、鹿肉と大いに満足した。温泉でゆっくり過ごし、のんびりくつろぐことができた。あったかい布団は快適でテント生活に戻れないのではと思ってしまう。

   
 美味しかった宿の夕食 朝食もまた満足 

【2日目】

 翌日は送迎が8時10分なので、朝は6時半起きでゆっくり朝飯をいただく。 銅親水公園まで宿からの送迎で、ありがたい。

 お世話になったかめむら別館 松木沢の入り口にて 
 

本日も好天で気持ちの良い陽だまりハイクが期待できる。松木沢の道は皇海山まで続いているが、途中で難路になりエキスパートの世界とのこと。どこかで引き返すことになるが、一応ウメコバ沢までを予定した。しかし、崩落地等の危険な箇所が出てきたら引き返すつもりでいた。

 暫く歩くと松木集落跡でこの辺り一帯に独特の雰囲気がある。本当に美しい山村であった様子は偲ばれる。休憩所みちくさに着くが、未だ開いていない様だ。

未だ現役の鉱山施設が残っている  松木集落跡に続く道 
 
松木集落付近の寂しい碑  松木集落跡にある休憩所“みちくさ” 
  
   

松木集落跡を過ぎると左手にグランドキャニオンらしき岩が続く。なるほど異様な景観だ。 すっと歩き易い道であったが、途中2箇所崩壊地が現れる。崩壊地はアップダウンがあり歩き難い個所ではあるが、 特に危険は感じない。全体的に沢沿いのどかな道である。かなり行ってウメコバ沢に到着する。 当初の予定でもあり、時間的な絡みからここで折り返す。

 
ジャンダルムが迫って来た 
   
折り返し点ウメコバ沢  折り返し点ウメコバ沢

帰路は往路を引き返す。快適な散歩道だ。途中にすれ違う人は数える程だが、マニアックな人が殆どだ。 途中で出会った桐生に住む70代の男性は毎日日課としてここを歩いているとのことであった。

   
崩壊地を行く  もうすぐ松木沢ハイクの終点銅親水公園 
銅親水公園に着き無事帰還した。これからわたらせ渓谷鉄道の起点である間藤駅まで40分歩くことになる。 途中赤倉という町を通るのだが、店がどこも閉まっていて、なんかどこもかしこも過疎の町の様に見える。 途中1件だけよろず屋がありかなり年期の入ったビールを買う。商売気のないばあさんが面倒くさそうに奥から 取り出した様な代物だ。しかし貴重で、間藤駅で山行を振り返り乾杯する。
わたらせ渓谷鉄道にて帰路へ  わたらせ渓谷鉄道にて帰路へ 

 間藤駅から、帰路につくが、東武線は乗り継ぎが多く時間が掛る。 癪ではあるが、遠距離は特急中心ダイヤが組まれている様だ。 まあ雑談をしながら山行の余韻に浸るのに丁度良い時間かも知れない。


【振り返って】

 今回は観光旅行に近かったが、当然山行でもあった。色々な体験(足尾銅山観光/備前楯山登山/銀山平展望台/ ひなびた温泉旅館/松木集落跡散策/松木沢ハイク/寂れた足尾の町散策)も含めて充実した楽しい山行であった。 少数ながら楽しいメンバーでくつろがせていただいた。

同行していただいたKJさん、NGさん、ありがとうございました。   (FR 記)