12月の山行

 雲取山~鷹ノ巣山


実施日:2021年12月11日(土)~12日(日)
参加者:男性2名、女性1名 (計3名)
コース(交通移動含む):
    【1日目】 12月11日(土)
      我孫子駅5:42=5:55新松戸6:01=6:57西国分寺7:03=7:10立川7:15=8:21奥多摩(バス)8:25
     =9:10鴨沢9:28-10:10小袖乗越-11:50堂所12:20-ブナ坂13:55―16:04雲取山16:20―
     16:37雲取山荘宿泊                   行動時間7時間9分(休憩含む)
    【2日目】 12月12日(日)
      起床4:00 雲取山荘出発6:18-6:54雲取山7:15-8:01ヨモギノ頭8:24-ブナ坂9:05-
      9:22七ツ石神社9:39ー10:21千本ツツジ10:23―11:41鷹ノ巣避難小屋12:16―12:43鷹ノ巣山13:01
      ―14:50倉戸山15:00―16:15倉戸口バス停16:18(バス)―16:35奥多摩16:54―18:36東京18:44
      ―-19:28我孫子                    行動時間9時間57分(休憩含む)

装備:(共同)ツエルト(個人)
      (個人) 雨具、防寒着、中着、下着上下、帽子、靴下、手袋、ザックカバー、個人薬、ストック、
          軽アイゼン、スパッツ、水、1L以上,ヘッドランプ(予備電池)、カップ、テルモス、
          サングラス、ビニール袋(大、小)、 地図、磁石、カメラ、スマホ(携帯電話)、
          薬含む個人生活用品、シュラフカバー又はインナーシーツ、 マスク、消毒液

食料:小屋食2、行動食3、弁当1、嗜好品
費用(一人分):交通費(JR我孫子~奥多摩往復3740,円、バス(奥多摩~鴨沢、倉戸口~奥多摩)1040円、
            小屋宿泊費 10830円    合計一人 15,610円 
集中連絡先: MUさん
       


【11日】
 天気予報では二日間とも良いとのことで山行に期待を膨らませて、我孫子駅5時42分発の電車(前から3両目)に乗車しますと我孫子山の会のメンバーが6名(雲取山行3名、鶴ヶ鳥屋山山行の3名)になり,顔馴染みが集まりいろいろと会話が立川まで弾む。お互いに元気でという言葉掛け合い別れる。雲取組はそこから奥多摩方面の電車に乗り換える。登山客は夏、秋程多くはないが、奥多摩駅では行列の出来る混雑状況でした。運よく鴨沢行の臨時便にすんなりと乗車出来る。鴨沢バス停にて身支度をして、待合スペース横の急階段を登り、登山を開始する。30分程登ると村営駐車場に行きつく。
 そこから登山道を少し進むと左手に登山口が有、数か所、平将門に関する創作民話の看板が有、平将門伝説によれば、これから登る鴨沢登山道は平将門の迷走路とのことです。平将門は平安時代の関東地方の武将。庶民の味方的なヒーローですが新皇と名乗り朝廷と敵対した人物で、クーデターを起こしたわけで各地を逃亡し、940年戦死する。
 私の家から10分位の所に平の将門神社が有(神社の前の道は将門通り)、将門の三女が将門とその一門の菩提を弔う為に堂宇に祀ったものと伝えられている。
 鴨沢コースの登りは良く整備されており、傾斜も緩く歩きやすいが長い。
ずっと山腹を巻いた先に平地になっている堂所に到着し昼食を取る。長い行程の山行ですのでこの場所の出発時間が計画とどの位相違するかが一つのポイントと思っていましたが、計画書より10分遅れ。この進み方で行けば余程の事がない限り日没までには雲取山荘に到着するであろうと思う。
 ここから再び傾斜がきつくなって、七つ石小屋分岐まで登り一方である。我々は左に進み直接ブナ坂を目指す。登って行くに連れて、雪の登山道になり、やがて雲取山から伸びる石尾根のブナ坂に到着する。
 ここから先はゆるやかな登り下りの繰り返しで、ヘリポート、元奥多摩小屋を過ぎる。この間、進行方向左には豊かな富士山の表情を長く見ることが出来感激する。
 ヨモギノ頭手前当たりの平地にて急登に備えアイゼンを装着して進む。
新雪を踏みしめての急登は疲れが溜まってきているので、少し辛い登りとなるが、Kuさん、中腹で富士山を見上げ両手を大きく振り上げ大きな声で「ワーステキ」と非常に感動され、力が湧き、足がスムーズ進む。その後展望の良い尾根を進み、飛竜山も見え、雲取避難小屋も近くに見えてくる。最後の急登は長くは無く雲取山に16時過ぎに到着。夕暮れ時に頂上から見る富士山、南アルプスの山々の雪景色はなんと素晴らしい。来てよかったと思う。景色を堪能し、山小屋まで雪深い(30㎝を越える)山道を下り16時37分に雲取山荘に無事到着(計画16時30分)し、楽しく山小屋で過ごし明日への英気を養う。

鴨沢コース、出発し民家の急坂を上る



ルンルン気分で落ち葉のじゅうたんの上を登って行く



ブナ坂に到着、雪が残っています



ブナ坂から雪上の登山道を登ったり、下ったりする




進行方向左に穏やかな表情の富士山を見ながら進む


ヘリポートも一面雪の広場になる


近くに雲取避難小屋が見えてくる。頂上はもう少しだ



夕日の中、雲取山頂上にて



雪の雲取山荘





【12日】
 4時に起床してゆっくり準備し、5時から朝食を取り6時18分雲取山荘出発。
直ぐに雪上での急登になりゆっくりと進み、朝日輝く雲取山に到着。昨日の頂上での夕焼けに染まる雪景色、今日は朝日が輝き、段々と山頂が明るくなっていき朝焼けに染まる雪景色、どちらも感動し、過去数回、雲取山に来ている中で一番美しく感じた瞬間である。昨日登ってきた石尾根を今日は清々しい青空の下、雪のある所、ない所をブナ坂までアイゼンをきかしながら慎重に下る。
 ブナ坂から七つ石山に力を込めて登り返し眺望の開けた七つ石山に到着。そこから本日、雲取山から下ってきた雪の被った石尾根縦走路が一望出来る。
 次のポイントは東京都で2番目に高い山(1737m)鷹ノ巣山、途中千本ツツジを越えた場所で、アイゼンを外す。鷹ノ巣避難小屋にて雲取山荘で頼んだ弁当で昼食を取る。鷹ノ巣避難小屋はログハウスになっており避難小屋としては、山での雰囲気が有、しっかりとした作りになっている。以前にツエルトの訓練にてこの近辺でツエルトを張り、一夜を過ごす訓練した想い出が甦る。万が一何か有ればこの避難小屋に逃げ込む想定の基で行われた。
 鷹ノ巣山はここから30分、最後の急登を経て南面の日当たりが良い頂上に到着。浅間山が木立の間から見える。これから下って行くルートは榧木山~倉戸山~倉戸口バス停のルートを取り、下りが中心ですが、登りも有、標高差1100mを下って行く。比較的穏やかな道もあるが、厳しい登山道もある。
榧木山から倉戸山へは人通りが無く、落ち葉が沢山有り歩きにくく、道幅も広い所も有、目印もほとんど無い中、サブリーダーで先頭のTaさん、スマホと勉強された地図読みを活かして間違いないルート取りをして倉戸山に着く。倉戸山から約600の下りは目印も多く、下り易い登山道であるが後半、急な下りで道幅が狭く、切れ落ちている所あり慎重に通過して、登山口に出る。そこから急ぎ足にて倉戸口バス停に 到着して16時18分のバスに乗り、上手く電車も乗り継ぎ19時28分に我孫子に到着する(予定19時16分)
 この山行はこの時期としては予想以上の雪が有りましたが、天候に恵まれ、参加者に恵まれ、素晴らしい景色に恵まれ、お蔭様で楽しく、記憶に残る山行でした。Taさんの山行実施記録によれば我々2日間の歩行時間だけで比較するとyamapの標準歩行時間の93%のスピードで歩いたことになります。
 我々の実施歩行延べ時間(休憩除く) :13時間57分
 Yamapの標準歩行時間(休憩除く) :14時間59分
3人で良く頑張りました。参加された方々に感謝します。  (Ha)


朝焼けの山岳風景,雲取山頂上(2)にて




朝焼けの山岳風景,雲取山頂上(3)にて




朝焼けの山岳風景,雲取山頂上(4)にて



雲取山からの早朝、慎重に雪道を下る二人




奥多摩の山々の奥に南アルプスの山々



ヨモギノ頭を下り、七ッ石山に向かう




ヨモギノ頭を見上げる。ブルーの青空と残雪




雪を被った石尾根縦走路、七ツ石山頂上にて




快晴の空のした、鷹ノ巣山頂上にて






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