五竜岳は遠見尾根からたどる限り、白岳(あるいは五竜小屋)までならさほどむずかしくない。宿営地となる小屋などがないため、テント携帯がよいが、始発のテレキャビンに乗れば(現在の営業状態は知らないが)、その日のうちに往復することはできる。しかし、山頂に立つためには、やはりテント持参が必要だろうし、ロープも持ったほうが好ましいだろう。さらに、雪の状態によっては3月以降は雪面はアイスバーンまたはクラストと化しているから、同行者にはフラットフッティングが確実にできることが絶対である。初心者が同行する場合には、ロープの連結が必要だろう。小屋から五竜岳山頂へのトラバースで過去に何件も滑落事故がおこっている。 この山行では、最後の詰めのところで計画外に早めの帰還を希望する声が上がり、登頂をあきらめた。その日の帰還を断念してもう1泊することにすれば、山頂に立てていただろう。雪質も悪くなかったし、比較的気温も暖かかった。男性のみ6人で車でアクセスを取り、雪山を歩き、景色を楽しんで終わった山行である。(TK) |
中遠見あたりの幕営地点から望んだ山々。左から、黒金山、火打山、妙高山、高妻山。下の町は信濃大町。3月なのに、平地にも雪が降った。 |
地蔵ノ頭から見た五竜岳の稜線。 |
白岳から五竜小屋に下る。 |
五竜とおみテレキャビンで高度を稼ぐ。 |
前遠見の太い稜線を行く。 |
前遠見と中遠見の間で格好のテント場を得る。 |
翌朝見た五竜岳西面。 |
五竜岳を目ざす。 |
白岳への上りから振り返り見た遠見尾根。 |
白岳の上でくつろぐ。 |
間近に見えてきた五竜岳。 |
五竜小屋のところから見た五竜岳。ここから少し踏み出したが、山頂に立つ場合にはもう1日必要で、時間切れと判断して退却を決断した。 |
白岳を下る。 |
白岳の下部にできた雪庇。 |
白岳からの下りで。3人のパーティーが五竜へ別のルートにいた。 |
テント場。 | お疲れさま! |