東天狗岳から西天狗岳を望む (マウスを置くと東天狗岳山頂でのメンバー。)
◆実施日:2010年2月20日-21日
◆参加者:
女性3名、男性4名(7名)
◆行路・時刻:
20日 6:18我孫子→ 7:30新宿(特急・あずさ)→ 9:55茅野/9:35(名古屋からTさん到着)10:20バス→
11:20渋ノ湯/11:45登山口~14:40黒百合平キャンプ地着/
15:10テント設営(了)後16:05天狗ノ奥庭山頂
21日 起床/5:15黒百合平7:00~8:15/8:30東天狗山頂8:50/9:00西
天狗岳10:15黒百合平/11:00昼食テント撤収12:00下山13:45渋ノ湯
/14:57バス→ 15:45茅野/(16:08名古屋へ) 16:20(新宿へ)茅野→
18:36新宿→ 20:10我孫子
◆装備:
共同:テント・ダンロップ8人用一式、共同マット、コッヘル、ガソリンコンロ・燃料、まな板、ガス付コンロ、
ガス付らんたん、スコップ、他
個人装備:防寒着パーカ等(羽毛着)、寝袋、ピッケル、アイゼン10本爪以上、テルモス、サングラス、
オーバー手袋、冬用帽子、ヘッドランプ、ロングスパッツ、個人マット、サブザック、ワカン等
◆経費:JR・我孫子→茅野(特急あずさ6×2<49,800円>5人)、バス往復
1,900円)キャンプ地使用代1,000円、食料費/(1人計13,000円)
◆山行日:
1日目
皆さんハイレベルの方々ばかりでしたのでとても心強かったです。担当の私が風邪で体調を崩してしまい、ご迷惑をお掛けしました。
1日目の当日、中央線茅野駅が起点。我孫子からのメンバーは10時頃茅野駅に到着。転勤で名古屋市にお住まいのKさんは私たちより先に到着していて、無事に合流できた。
茅野駅前の路線バス停から10時20分発に乗車。バス料金は往復で購入したので、1人300円が割引された。バスは定刻どおり11時20分、奥蓼科渋ノ湯・登山口に到着。簡単に昼食を摂って雪山への身支度を整えた後、渋川の上流に架かる小さな橋を渡り11時45分山道に分け入る。しばらくは、針葉樹の森の中をジグザグに急坂を登って行く。やがて、唐沢鉱泉方面の分岐に差し掛かる三叉路の辺りまで来ると傾斜は緩やかになっていた。
今回はすっかりお荷物となってしまったスノーシューだが、Tさんが休憩の際に持参のスノーシューを装着。その微笑ましい光景に皆が羨望の眼差しを向けた。
空を見上げると澄み渡る青空、まさに雪山登山日和である。パーティーは、時間的に余裕があったので緩やかな歩行で進み、休憩も多めにとる。シラビソ、コメツガの原生林を抜けると雪原が広がる黒百合平キャンプ地に14時40分に到着。早速、テント設営に取りかかる。今回は8人用のダンロップ1セットを担ぎ上げていただいた (かなりの重量があり本体、ポール(支柱)、外張りを合わせると8㎏くらいになるでしょうか。お久しぶりで、8人用幕の出番です)。テントの設営は15時30分頃に完了した。
まだ日が高い時刻ということで、天狗ノ奥庭ピークに上がり、シリセードで下山するという散策が決まった。16時05分頂上に着いた。冷たい風が吹きすさみ長居はできなかったが、空には珍しい虹のような現象彩雲が見られた。シリセードの試みはベタ雪質のため上手く行かなかったが、しばしの雪遊びを楽しむことができた。テントに戻り、夕餉の仕度に取りかかる。共同食糧は新鮮な魚介類で、生鮭、生タラ、帆立貝と鍋物の食材がいろいろ用意された。和やかな宴と、楽しい夕食の時間が過ぎてゆく。就寝の頃、夜空には大きな星が降るように輝いていた。
2日目、
5時15頃起床。朝食は昨夜の鍋物の残りにうどんと青菜を加えた簡単なもので済ませた。天狗岳山頂へ向かう。防寒対策を整えいざ出発というとき、Tnさんからヒュッテに備えてある寒暖計を見てくるよう頼まれた。Aさんが早速、見に行くと寒暖計は-24度を示していた。この日も朝から雲ひとつない青天に恵まれ、風も穏やかな微風程度であった。-24度という気温ながら、体感温度はそれほど低くは感じられなかった。
山頂へはカメラワークに熱心なIさん、いつも安定した足並みが揃っているGさん、Kさん、Tさん、サブリーダーAさん、攀班リーダーTnさんの6人のメンバーで向かった。私はテント場に残り、そこで登頂報告を待つこととなった。こうして6人のメンバーは、東天狗~西天狗と山頂を極めたあと、天狗ノ奥庭経由回り込むようなコースを選択されて10時15分、無事テント場へ下りて来た。テント撤収のあと早めの昼食を取り、下山開始。渋ノ湯バス停に早く着き過ぎて、寒さに堪える待ち時間が長かった。
心強い皆さんのおかげで、とても幸運な山行を遂行することができました。ご同行くださった皆さん、本当にありがとうございました。
渋ノ湯から黒百合ヒュッテまでの道。 黒百合ヒュッテのテント場。
ずっとトレースがついていて、楽に歩けた。 今回の山行は山頂ピストンなので会で最大の
2月初旬はラッセルが必要だったらしい。 ダンロップ8人用テントにした。居住性が抜群だ。
テントを張り終え、夕食前に天狗ノ奥庭まで散策。 天狗ノ奥庭への斜面から見たテント場。
雲が増えてきて風が強くなってきた。 小屋とテント場が隣接していて、ロケーションがいい。
彩雲という雲が虹色に輝く珍しい現象が現れた。
黒百合ヒュッテ。トイレは清潔な水洗のバイオトイレ。 2日目、7時頃の中山峠。雲海がすばらしかった。
穏やかな日和だったためか、宿泊客も多かった。
太陽電池パネルが屋根全部を覆っている。
快晴の天狗岳。穏やかな山容が北八ツらしい。 ずっとトレースがついていて、稜線はのんびり歩ける。
北アルプス方面を望む。手前の美ヶ原方面には雲海が 北アルプスを望遠レンズで撮る。右に槍ヶ岳、大キレット
厚く覆っている。360度の展望だ。 穂高連峰から御岳、南アルプスまで望めた。
東天狗岳から西天狗岳への尾根道。 西天狗への鞍部。西天狗までは遠いように感じるが
無雪期はゴツゴツした岩だらけだが、有雪期は 15分もあれば山頂に行ける。
歩きやすい。風もほとんどない。
帰りは東天狗へは行かず、左側の斜面をトラバースする。 帰りの渋ノ湯への道。最後まで天気に恵まれた。
左側がかなり切れ落ちていて、アイゼンを着けたほうが安心だ。 結局、渋ノ湯には早く着きすぎて、バスの時間
まで1時間くらい待った。お疲れ様でした。
今回のGPSの軌跡。夏道とほとんど変わりない。
|
|
|