【実施日】2012年8月23日(木)~26日(日)
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【参加者】男性3名 |
【コースタイム】
23日(木) 秋葉原駅ロータリー21:30集合 22時出発(毎日あるぺん号)
24日(金) 室堂7:10/8:10・・・一ノ越9:20/9:30・・・雄山11:00/11:20・・・大汝山11:40・・・
剱御前小屋15:00・・・剱沢テンバ15::40
25日(土)起床4:30 剱沢テンバ5:30・・・剱山荘6:20・・・一服剱6:50/7:00・・・前剱8:00/8:10・・・剱岳
9:50/10:20・・・前剱11:50/12:10・・・一服剱12:50/13:00・・・剱山荘13:30・・・剱沢テンバ14:00
26日(日)起床5:30 剱沢テンバ6:50・・・剱御前小屋7:45/8:00・・・雷鳥平9:15/9:25・・・ミクリガ池温泉・・
10:40/11:30・・・室堂11:50 室堂バス12:30出発=新宿西口21::20=我孫子22:30着
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【費用】一人:バス22000円、テント1000円、食料他700円 合計23700円 |
【山行記】
30代に2回室堂から立山、剱岳、65歳で馬場島から剱岳、内蔵助平、黒部ダムのルートで計3回剱岳には登りましたが、やはり素晴らしい山なので又行きたくなり、昨年の計画の段階で案として載せ今回4回目の剱岳になりました。最初に剱岳に登ろうと思いました理由は前年に後立山連峰(白馬岳から鹿島槍岳)に単独で縦走した時に右手に長時間、見え続ける剱岳の堂々とした風格のある山容が心の中に焼き付き翌年に登ろうと決心した事でした。
立山は日本三霊山の1つとして全国的に尊敬され、ロマン溢れる山(現存する氷河を抱く山)として又稜線からの山々の風景がとても素晴らしい山、剱岳は秀麗なる姿と重厚な岩場が魅力的な山。この二つの個性的な山を24日~26日に縦走してきました。 |
24日(金) 快晴
室堂ターミナルでメンバー3人、ゆっくりと身支度を整え、登山届を提出し、ターミナルを出ると正面には浄土、雄山,大汝山、真砂岳等、連なる山稜が半円状に立ち並び山々の素晴らしい迫力を感じる。玉殿の湧き水(雄山の真下、立山トンネルの破砕帯から出てくる水を引いたもの、冷たくて美味しい)で喉を潤しさあ出発。
先頭、Yaさん、Hoさん、Haの順で石畳の遊歩道のような整備された道を一ノ越に向かって登って行く。途中に石積みの小さな祠、祓堂を通り過ぎゆっくりとしたペースで一ノ越に着く。そこから雄山山頂へは小石が多く、大勢の登山者が登降するために落石を考え慎重に登って行く。途中、荷物の重さ、夜行バスで一気に2450mの室堂まで行き、そこから登山、高度順化が出来ていない事で、超スローペースの登りになり、ようやく雄山頂上に着く。立山に登るというのは普通、この雄山に登ることである。そのために多くの人の姿が目に付く。ここからは遥かに薬師岳、槍ヶ岳の雄姿がはっきりとみられる。頂上での食事でエネルギーを蓄え、荷物の調整を行うことで元気も回復し、縦走コースに踏み出す。今まで人でごったがえしていた喧騒は嘘のようになり、静かな山行になる。大勢の人は室堂に引き返すようだ。高山ならではのハイマツが目につく。水平に続く縦走路から外れて目立たない所に大汝山が有。荷物を縦走路にデポし立山最高峰(3015m)大汝山山頂に立ち、記念撮影して再び縦走路に戻り先へ進む。富士の折立は踏まず、真砂岳方面に進む。下り着いた所が真砂岳の鞍部で東面は真砂カールに当たり豊富な残雪が白く光っている。丁度、そのころから室堂側からガスが吹き上げ一時視界を奪う。別山方面への登山を変更し、トラバースして剱御前小屋方面に進む。北側に目を向けると剱岳の威容が眺められる。剱沢源頭部を下っていく。3人の共通欲望「早くビールが飲みたい、ビール、ビール、ビール」が頭の中を過ぎる。もう一段下った氷河堆積に出ると色とりどりのテントが並ぶ剱沢テン場に計画通り15時40分に到着。テント準備し、ビールにて乾杯。キューと一杯目の美味しかった事。Hoさんにはお疲れのところ、ハムの炒め物の料理を作って頂き、皆で持ち寄ったつまみを食べ剱岳の素晴らしい容姿を見ながら酒盛りは続き、明日の剱岳登頂を目指すために8時頃に眠りに着く。 |
室堂を出発!
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荷物重そう! |
雄山手前 荷物22kgは重い
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雄山山頂からの絶景
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雄山山頂にて
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大汝山山頂にて |
夕方劒岳が姿を現した!
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一服劒手前から劒山荘
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25日(土) 快晴
Hoさんの4時30分という声で起床する。今日も快晴。朝方の刻々と変化する剱岳の容姿を見ながら食事をし、5時30分気持を高めてテン場を出発し剱岳を目指す。石垣の所から剱沢雪渓を横断し、一段登って剱山荘の裏手から一服剱に向かう。一服剱から一旦下って武蔵のコルを越えて前剱の登りにさしかかる。前剱は本峰と間違われる位なかなか堂々とした山頂である。前剱を過ぎるとクサリ場から登りと下りが別コースになり一方通行である。平蔵の頭を越えると平蔵谷源頭に出る。剱岳にはここ平蔵の他,長次郎、武蔵と人名を当てた地名が多い。平蔵は宇治長次郎と共に初期の剱岳で活躍した名案内人佐伯平蔵のことで別山尾根を初下降した人として有名だ。クサリが有るにせよ絶壁の岩稜帯の進行は緊張の連続である。上りのクライマックス、カニのタテバエにさしかかる。順番待ちを予想していましたが案外すんなりと通過することが出来ました。下降専用ルートカニのヨコバイの取り付きコースと出会って後、最後の登りとなり9時50分剱岳に到着。やったという達成感と山頂の眺望に酔いしれる。天は我に味方してくれ、頂上はさえぎる物はなく、雄大なパノラマを楽しむ。あれが鹿島槍だ、五竜岳だ、白馬だ、雄山だ、いう声があちこちで聞こえる。頂上で十分時間を取り記念写真を撮り、山岳景色を堪能して下る。下降の最初のクサリ場はカニのヨコバイである。足の下は垂直に岩壁が切れ落ちており、しかも足場が見えない。クサリに?まり、足を下ろすと足場はしっかりしているので、クサリさえ離さなければ大丈夫で、足の置き場所を確保して通過する。カニのヨコバイ~平蔵ノコルの間は下りの中で最も慎重に行動しなければならない場所であるが、そこを通過し、前剱、一服剱、と往路を戻り剣沢小屋が見えると、小屋が意識的にビールに見え、早く飲みたい一心で下っていく。剱沢小屋に到着しテラスで早速ビールで乾杯。天気も良く目の前に重量感のある剱岳、前剱、一服剱の威容を観ながら飲むビールは最高で、ゆったりとした至福の時間を持つ事が出来、幸せを感じる。又山での人との出会いも楽しい思い出になりました。70歳にして始めて剱岳に挑戦し達成した(30数年前に旭川から新潟高田へ引越し元教師)笑顔のある元気なおばちゃん。30数年北アルプスのガイドをされている65歳の男性、埼玉から来られた初老夫婦(特に献身的に尽くすような性格を持ち合わせている女性が印象的)、大学のワンゲルに所属している若者達との語らい等。夜はHoさんには昨日に引き続き野菜炒めを作って頂きいろいろなつまみで剱岳の雄姿を見ながら宴会は盛り上がる。そして夜には満点の星空。最高の気分を味わう。 |
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劒沢テント場から見た劒岳
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劒山荘、劒沢小屋 |
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前劒から劒岳
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これからが本番!
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カニのタテバイ、ヨコバイの手前 |
クサリ場を登る
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カニのタテバイ、ヨコバイ 剱岳岩壁 カニのタテバイに挑む!
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クサリ場を登る |
カニのヨコバイ方面
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カニのタテバイ、ヨコバイ分岐 |
やっと上に上がる
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あの上が頂上 |
前剱方面
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剱岳頂上
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剱岳山頂にて |
大パノラマⅠ
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大パノラマⅡ
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新剱沢小屋から見た、一服剱、前剱、剱岳
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剱沢小屋前から剱岳を眺め至福の時!
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剱沢テント場、我々のテントは、右一番上白いテント
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剱沢テント場より見た剱岳
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剱沢テント場と剱御前
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大迫力!
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素晴らしいなー |
ウーンなかなか!!
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可憐な一輪 |
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26日(日) 快晴
5時30分起床、テン場にて目の前に朝焼け輝く空にそびえ立っていた剱岳の雄姿が鮮明に今日も観られる。朝食後テント撤収し6時50分室堂に向けて出発。剱御前小屋へ登って行く。途中、剱岳が又来なさいと我々を見送ってくれるようだった。
剱岳御前小屋から立山連山が一望出来、一昨日雄山からの縦走した立山連山がはっきり見渡せる。下に目を移すとテントの鮮やかな色が散らばるキャンプ場が遠くに見える。雷鳥平テン場だ。温泉に入り汗を流すために、室堂への最短距離をとり雷鳥平に下っていく。雷鳥平のテン場で下は高低がなく非常に良いテン場である。またまた、良い出会い今日もありました。昨日一服剱で出会い、その後、追い越したり、追い越されたりして挨拶をしてきました静岡、愛知の50代中心の人達、又再会を果しお別れする。ここから室堂に向かって最後を上りきり、ミクリガ池温泉で汗を流し、ビールで乾杯。気持良いひと時を過ごし、山行の終着点、室堂に向かう。一昨日の人出とは雲泥の差で今日は日曜日、室堂近辺は観光客でごったがえす。12時30発毎日あるぺん号で新宿に向かう。この立山~剱岳縦走では好天に恵まれ、何回素晴らしいといったか計算出来ない程、素晴らしい山岳風景に出会う事が出来ました。同行して頂きましたサブリーダーのYa様、Ho様ほんとうにお世話になり、有難うございました。
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別山方面分岐 |
剱御前小屋方面
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剱御前小屋へ向かう途中
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剱御前小屋からの立山連山
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室堂方面
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新室堂乗越方面 |
途中追い越したり追い越されたりの、静岡愛知の人達
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雷鳥沢テント場
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立山連山
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地獄谷と大日岳
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みくりヶ池
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風呂上りのビール最高
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みくりヶ池温泉でサッパリ |
素晴らしいみくりが池温泉でした
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混雑している室堂 |
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