実施日:2013年7月14日(日)
参加者:女性3名、男性1名 計4名
交通費:我孫子-黒磯(JR東日本)往復/5,880円(往復)
黒磯-山麓駅(東野交通)バス・フリーパス/2,500円
山麓駅-山頂駅(那須ロープウェイ)/990円(割引)
行 程:我孫子6:01(快速上野行)=上野6:34/6:49(快速ラビット宇都宮行)
=宇都宮8:18/8:20(普通黒磯行)=黒磯9:10/9:30(東野交通バス)
=山麓駅10:40/10:50(那須ロープウェイ)=山頂駅10:54/11:25~
牛ケ首11:55/12:00~山頂駅12:28/13:48(那須ロープウェイ)=
山麓駅13:52~峠の茶屋14:08~那須岳登山口/14:12~山の神14:14
~山麓駅14:45/14:55(東野交通バス)=黒磯16:43/16:53
(普通宇都宮行)=宇都宮17:44/17:57(湘南新宿ライン逗子行)
=赤羽19:28/19:33(京浜東北線)=上野19:50/20:03(土浦行)
=我孫子20:37
装 備:日帰り登山装備、ヘッドランプ、レインウェア、行動食
概 要
黒磯に定刻到着。駅前のアスファルトは前夜に雨が降ったのか、ところどころ水たまりがある。前日まで続いていた猛暑が収まったのはよいが、空一面灰色の雲に覆われ、雨が気になる。東野交通の案内所でバスのフリーパスを購入する。このパスは往復料金より安く、ロープウェイも割引になるとのことであった。三連休の中日で混雑を予想していたがバス内の客は思いのほか少ない。一人で二人分の座席を確保できるほどの状態でバスは黒磯を発車した。那須インターに近くなると道路はかなり混みだしダイヤより30分近く遅いテンポとなった。道の左にそば屋が多いのが目につく。帰りに途中下車したい。いろいろな名を冠した博物館、ミュージアム、美術館の看板が増えてくると混雑は終わり、バスは遅れを取り戻そうと速度を上げた。那須温泉に差し掛かるとポツポツと雨が降り出し、坂を登るにつれ傘が必要なほどになった。車内の客はかなり少なくなり、山行客だけとなる。終着駅を前に我々を含めそれぞれレインウエアの上着をはおり下車した。ロープウェイの駅で下りのゴンドラが到着するとツアーらしい客がどっと降りてきた。落雷警報の看板が出され、最終ダイヤまで待たず、状況により運航を中止すると知らせがあった。天候が好転するのを祈り、ロープウェイに乗車する。乗車定員は100名を超えるが乗客は20名に満たない。雨の中、ゴンドラの中からある程度の眺めが得られ、所要時間は4分とのことだが、到着まで意外に長く感じた。
山頂駅に到着すると大量の客が待っており、臨時で増便を運行することがスピーカーから流れている。山麓で会ったグループ同様、ツアー客だろう。こちらは時間にあまりとらわれることもないので、上下ともレインウェアを着て山行の準備を整える。駅の外の状況を見ると雨はそれほどではないが、7~8m程度の風が吹いており、茶臼岳の頂部から北方にかけて雲が重くのしかかっている。しかし南側の南月山方面は雲が明るく、なんとか歩けそうである。一同、合意のもと、予定の茶臼岳は取りやめ、とりあえず牛ヶ首を目指して山行を開始した。
小雨の中、それぞれ2、3人の小グループと行き交いながら、茶臼岳の緩斜面を登り始める。頂上は雲に覆われて何も見えないが、左側は那須から白河が見渡せる。茶臼岳・峰の茶屋方面と、牛ヶ首・南月山方面との分岐を左に折れると、草地の中に岩石が転がる。茶臼岳を巻くようにして牛ヶ首に近づくと次第に雨が強まり、標識に到着したときはかなりの風雨となった。南月山方面はもはや何も見えず、回復の兆しはない。牛ヶ首到達をもって引き返すこととし、石を積み上げて固めた立派な道標をバックに記念写真を撮る。ちょうどそこに我々に遅れて到着した熟年カップルのご主人にカメラを依頼し、全員揃った写真を撮ることができた。頂上駅まで戻ると時刻は12時半になっており、レインウェアを脱ぎ、確保したテーブルで昼食を摂る。昼食を終えてから山頂駅の周囲を確認すると、眼下の黒磯から白河方面は曇の下、雨は降っていないようだが、右に目を転じ南月山から茶臼岳を見上げていくと次第に雲が厚くなり、茶臼岳上は黒い雲に覆われている。小康状態になっていた雨は、再び大きな雨粒となり風は止みそうにない。茶臼岳を巻いて峠の茶屋跡から下山する案もあったが、雨を押して真っ黒な雲の下にある峠の茶屋跡を目指すのはやめようとのことでまとまり、ロープウェイで下山する。
山麓駅に到着すると雨は降っておらず、黒磯行きのバスが丁度発車するところであったが、そのまま乗ると帰着が早過ぎるのではないかとの意見があり、周囲を散策することにする。山麓駅から上の駐車場までの舗装路から那須岳への山道へ入る。途中、Mさんがウドを見つけられ、葉をこすると匂いがしますよとのことで、皆で確かめてみる。ほのかな匂いに気が休まる。登山口の鳥居を過ぎ石段を登ると山側の斜面に道祖神のような石に山の神と刻まれている。山の神とは何のことかと思ったが、案内板によれば、かつて硫黄の精錬所があり、噴火口で硫黄を採掘する鉱夫の安全を思って立てられたとのことであった。暑さはまったくなく、30分ほど散策を楽しんだところで山麓駅へ引き返す。当初計画より1時間早いバスで黒磯駅を目指す。来るときは途中の混雑で15分程度の遅れがあったが、今度は完全に渋滞に巻き込まれ、黒磯駅には約1時間遅れで到着した。
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