8月の山行

八甲田山




ツルニンジン (大岳山頂にて)
 ★八甲田山(大岳)

実施日:2015年8月7日(金)~8月9日(日)
参加者:
女性3人
費用 :
約41,000円
          
JR: 35,340円(我孫子~新青森往復)
          バス、タクシー: 2,740円(新青森~酸ケ湯温泉)
          ロープウエイ:  1,850円
          キャンプ場代: 4,000円/3人/2泊
          その他別途:   食 材、入湯代
行程:

7日:我孫子06:51―07:25上野07:42―11:00新青森11:40―(バス)
   -12:50酸ケ湯温泉―酸ケ湯キャンプ場

8日:八甲田登山口07:20・・仙人岱・・10:45大岳山頂11:50・・毛無岱・・15:00酸ケ湯温泉

9日:酸ケ湯温泉9:30―(タクシー)-八甲田山麓駅10:00―(ロープウエイ)
   -山頂駅・・11:50赤倉岳山頂12:15・・山頂駅―(ロープウエイ)
   -山麓駅14:50―(タクシー)
   15:35新青森17:22―20:26上野―我孫子
概要:

<7日>


 
今回は女性3人の山行で計画段階では少々不安だったが我孫子駅で顔を合わせた途端不安は消え、3人とも大きなリュックを背負い山行スタイルだが気分は旅行になっていく。

上野からの東北新幹線の車内ではおしゃべり三昧で退屈することなく新青森に到着。駅からの路線バスは途中“萱野茶屋”のバス停で10分間の休憩、茶店でお茶を御馳走になり、ますます旅行気分が高まる。酸ケ湯に近づくにつれ道路がぬれてきて、バスを降りた時には小雨、でも傘を出すほどではない。キャンプ場に着くと雨が本降りに。受付を済ませた後、雨が上がるのを待ってテント設営にかかる。

 キャンプ場は広々していて3日間快適に過ごせそうだ。夕食までまだ時間はたっぷりあるので近くを散策。キャンプ場の廻りの森林浴コースを歩き、自動車道路に出ると地獄沼まで150m、「まんじゅうふかし」まで300mの標識が目につき行くことにする。1時間ほど散策を楽しんだ後、酸ケ湯温泉で入湯、白濁のうっすら硫黄臭がする源泉かけ流しはやはり良いものだ。

キャンプ場に戻り夕食の準備、メニューは焼肉と夏野菜の炒め物、トマトと玉ねぎのサラダ等、冷えたビールで乾杯し、夕暮れの中での食事は気分的にも贅沢だ。食事が終って空を見上げると煌く星々、明日の好天を祈り、早めに8時半就寝。


<8日>

 
今日のスケジュールは今回山行の主目的の一つである花々を見ながら八甲田連峰最高峰の大岳への登山。

5時起床、ゆっくり朝食をいただき、7時過ぎキャンプ場出発、昨日確認しておいた登山口までは10分で着き、Kさんを先頭に登山開始。

暫らく樹林帯の中を歩きながら両サイドに花々を見かけるとその都度立ち止って写真撮影。1時間ほど歩いた時、Kさんが綺麗な花を見つけた。名前は分からないが写真に収める。

 南八甲田の山々が見えるポイントに至り、櫛ケ峰等の山並みを探すが雲の中。地獄湯ノ沢を渡り仙人岱湿原へ向かう。この辺りは平坦な木道で乾いていて歩きやすい。「小岳」との分岐で「大岳」方向に真直ぐ山頂に向かう。鏡池を過ぎるとあとひと息だ。ジグザグのガレ地を登り大岳山頂に到着。着いた時は小岳、高田大岳の山頂が雲の間から見えたが、しばらくすると雲に隠れてしまい、早めに写真を撮っておいて良かったと安堵。山頂で昼食を兼ねた休憩を1時間取り、大岳避難小屋まで下り、お花畑を期待しながら毛無岱を目指す。木道の両側はキンコウカの群生地で、特に、上毛無岱から下毛無岱への境となる階段途中からの景色は絶景だ。大湿原の中に「緑と黄」が一面広がって実に豪華。ずっと見ていたい景色を後にして樹林帯の途をたどって酸ケ湯温泉に戻る。余力が残っている我々3人は近くの東北大学付属植物園八甲田山分園に立ち寄ってからキャンプ場に戻る。入湯して、夕食はシーチキンカレーとサーディンサラダにした。暑い季節は缶詰利用のメニューが安心だ。

楽しく気分良く食べて、飲んで、おしゃべりをして9時半にライトを消す。


<9日>

 
今日のスケジュールはロープウエイで山頂駅まで行き、ゴードラインと呼ばれるひょうたん型の遊歩道を散策。

6時起床、朝食後、テントを撤収して酸ケ湯バス停に向かう。バスの時間まで30分もあるので椅子に座って待っているとタクシーの運転手らしき人が声をかけてきてバス代と同額でロープウエイの乗り場まで送るよと言う。同額ならとタクシーに乗り込む。予定より早いロープウエイに乗ることができ、10分で山頂駅着。
今日も花を楽しみに歩きだすが少し時季が遅かったようであまり見かけない。整備された木道をゆっくり歩いているとアオモリトドマツの実が目に留り、その丸みがなんとも可愛かった。その後しばらく単調な歩きが続いて赤倉岳への分岐に着く。時間は11時、これなら赤倉岳往復ができると話がまとまり登山道に入り歩きだす。ルートもはっきりした1本道で、歩いている人も何人もいて約1時間で赤倉岳山頂に着く。山頂標の前でポーズを決め写真に収まる。

下りの途中、振り向けば大岳、井戸岳、赤倉岳を一望、下方には毛無岱一帯の緑が見え、やっぱり登山は佳いね、登って良かったねと3人とも大満足。分岐点まで戻り、後半のゴードラインを歩き山頂駅に戻る。展望台に上るが周囲は霧がかかり折角の展望は期待外れで早々にロープウエイで下りる。バス停近くでまた別のタクシーの運転手から声をかけられ、バス代より気持分だけ安い金額を提示され、時間の利便性と大きなリュックを背負っていることもありこの話に乗ることにした。

新青森駅では乗車時間まで2時間もある。待合室で休みながら「八甲田の花」の小冊子を参考に、今回見ることができた花々の名前を確かめ合った。キンコウカアキノキリンソウヨツバシオガマヤマハハコウサギギク等々。
そして昨日大岳で見た花はツルニンジンとわかった。

八甲田での3日間は登る山行というより楽しむ山行、時間もゆっくりというよりゆったりとした気分で過ごすことができました。
山行十分、旅行充分の山旅、花旅、温泉旅を満喫して帰ってきました。


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8月7日 テント設営8月7日 地獄沼8月7日 まんじゅうふかし8月7日 夕食風景8月8日 地獄沼の沢を渡る8月8日 もうすぐ大岳頂上8月8日 雲間の高田大岳・小岳8月8日 キンコウカと木道8月8日 上毛無岱から下毛無岱へ8月8日 毛無岱の湿原8月9日 アオモリトドマツの実8月9日 トンボに囲まれ歩く8月9日 赤倉岳頂上でポーズ8月9日 下方に毛無岱を見て(赤倉岳から下山途中)8月9日 赤倉岳、井戸岳、大岳



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