さる10月4日午前11時から、五本松の「ふれあいキャンプ場」で本会恒例の芋煮会を行いました。晴天の下、26名が集まり、楽しいひとときを過ごしました。初めて参加された方もいましたが、いかがでしたか。20年以上も続けているとマンネリ化して、そろそろこの種の催しの見直しを、という意見も出ていますが、今年のように多数が参加してくれると、山の会としてそれなりの意味も見いだせるような気がします。実施に当たって場所の確保や、食材・鍋などの準備をされた係の方々、たいへんお世話になりました。また、前日が例会・懇親会で連日だったにもかかわらず引き続いて参加された多数の会員の方々、お疲れさまでした。 なお当日は、本会創立25周年を記念して「手賀沼(畔)ごみ拾いボランティア」を独自に企画し、実施しました。これに参加した18人のメンバーで、アビスタ(我孫子市生涯学習センター)からキャンプ場まで二手に分かれてごみ拾いを行いながら2時間かけて移動し、一杯になったごみ袋を手にキャンプ場で合流しました。すでに係でタープが建てられ、鍋が準備されていました。うれしい合流となりました。 本会での芋煮会は、発祥の地、山形県の出身者によって二十数年前に紹介され、始められました。それ以降、ほとんど欠かさすことなく、毎年10月に実施されてきました。場所も、最初は関東圏の比較的近場の山に登って、そこでやったものです。場所はその後、成田線の下総松崎近くの公園など、あちこちと工夫されましたが、近年は五本松公園内(火器が使えなくなった)から「ふれあいキャンプ場」となり、ここが定位置になってきたようです。 いつもたっぷりと牛肉を使い、豪快に秋の味を堪能したものですが、今年の芋煮は一味違っていたと感じました。かつての味付けは醤油味が基本で、煮汁も醤油色だったと記憶します。それに対し今回は塩味で、無色透明でした。この味もなかなかいけると思いました。あっさり系で、秋の透明な空にぴったりな気がしました。(TK記) |
手賀沼に沿って歩き始めました。 ボランティア論の基礎は「自己完結」だし、他者への示しは慎重であることなど、約束事がありますね。慎ましくやれば、問題ありません。 |
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ここは我孫子市の中でも、著名な公園圏。意外にごみはないのが当たり前なのでしょうか。本当にきれいに清掃されています。
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成果。圧倒的に多かったのがタバコの吸い殻。それもフィルター部分だけが残っている、小さなごみのかけらです。車道と歩道との間の境界ブロックの前後にたくさんあり、喫煙者のマナーの悪さを痛感させられました。ほかには、アメやお菓子の包装紙などでした。 ごみ拾いの要領は、歩道の中央ではなく、周辺に目を配ること。吹き寄せられたせいなのか、捨てる人も後ろめたさから見えにくいところに捨てていったせいかもしれません。ともかく目につきにくいところにたくさんありました。 「手賀沼周辺は清掃の手が行き届いている。ごみはない」ということが言われますが、真実であると同時に、一面的でしかないことがわかりました。確かに少ないですが、その気になって探せば、いくらも出てきます。拾う側の気持ちだともいえるでしょう。この一般論は、場所を換えてみたとき、かなりの地で当てはまるように思います。人は地域や場所のどこそこの違いなく、どこにでもごみを捨てていく習性があるのではないかということです。捨てない人が圧倒的多数のはずなので、捨てる人は繰り返し行っている少数の人かもしれません。 |
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宴会が始まりました。他愛ない、第三者的に見たここからの角度がいいですね。
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少し近づいてみました。だいぶ盛り上がってきて、話がはずんでいるようです。 |
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こんなことを20年余りもやってきました。ただし、これは山行のときのリハーサルのようなものという意味もあるんですよ。山中で苦労の末、その日に到達したテント場で一献交わす儀式に似せています。それに代わり低地で、多くの仲間とともに山中や山上を模した「交わし」を行っているのではないでしょうか。
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欲をいえば、人数が多かったため、タープ1張りというのがちょっと寂しかったですね。
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この開放感、そして樹木に囲まれたロケーションが、このキャンプ場の魅力です。このサイトの南側であれば、手賀沼を一望することもできます。ほかに多数の市民のみなさんが利用していました。
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こういうのを「車座」というのでしょうか。以前は目的のない、こういった場でのやり取りから、ちょっと大きい山行の話が持ち上がったりしたものです。
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芋煮の大鍋と焼き芋。残念ながら鍋の中を撮り忘れました。このようなことの準備など、係のみなさん、ありがとうございました。
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西に陽が傾きかけ、影が長くなりました。こうして、あっという間に一日が過ぎました。 |