2月の山行

矢倉岳(870m)

―矢倉岳、足柄古道、そして曽我梅林―

矢倉岳山頂で富士山をバックに/万葉公園から見る、登ってきた矢倉岳/満開の梅


1. 実施日: 2016年2月13日(土)
2. 参加メンバー: 女性4名 男性4名
3.装備: 標準装備+行動・非常食+防寒具+ヘッドランプ
4.概算費用: 4,800円/人(休日お出かけパス+バス・タクシー+味噌汁・珈琲等)
5.コース&タイム: 3時間45分(休息含む)+梅林歩行時間
 我孫子531-747JR小田原0800 伊豆箱根大雄山線-821大雄山(関本)0830-(バス)-0848矢倉沢0900→1100矢倉岳1240→1340万葉公園1425→1510地蔵堂1525-(バス)-1549関本 ここでバス待ち時間、迂回する新松田への時間、JRへの乗換や梅園への歩行時間も要することからタクシーで曽我梅林に向う下曽我0730-1735国府津1739で我孫子帰着
6.グレード: A(標高差 600m)
7.地図: 国土地理院(秦野) 山と高原地図(箱根 金時山 駒ヶ岳)


 前日までの天候にやきもきし、登山中に曇りなら決行と、12日の昼に一応決定。
参加者全員に連絡。しかし、その後予報は悪化の一途。それでも午後5時の気象庁発表による各天気予報各社の予報を見て、雨模様なら緊急に中止連絡をするとしていたが、まだ曇りであること確認。
 さて当日は、朝から雲一つない快晴。皆さんと小田原駅でお会し、大雄山線に移動、大雄山駅まで乗車。ここは会でも明神ヶ岳や金時山に向かう起点でもある。Kさんとは初めての山行、今回味噌汁、珈琲用の水を担いでいただく。
 当日小雨であれば、スギやヒノキが生い茂る雨に濡れにくい登山ルートに変更することも考慮していたが、その必要もなく、当初のルートのバス亭矢倉沢で下車。準備ののち、重鎮のFujさんにサブをお願いし、舗装された道を歩き始めるが、5,6分もずれば5月、6月の低山に登るような暑さ、皆汗が噴き出してきていた。
 5合目辺りまではスギの植林の中だが、上は落葉樹となり、見晴らしが大いに効くようになる。途中気持ちの良い場所で、南方面に明神ヶ岳をみて休息を取りながら、上を目指す。高度を上げるにつれ、北の方角には残雪の丹沢山系が見える。
 下山してくる人が3組ほどいた。また北斜面下部では人声があり、イノシシかシカ狩の鉄砲の音が数回聞こえる。整備された階段ののち最後わずかに雪が残る斜面を左右にみながらほどなくカヤトの広い頂上、眼前に大きな富士山が聳える。後程のお楽しみに頂上にある足柄明神にお参りする。頂上には二人一組がいただけで、まずは無風快晴、ここで昼食とする。当初の1時間予定を話が弾み40分超過。しかし、富士山、愛鷹山、金時山、噴煙をあげる大涌谷とその背後の神山、明神ヶ岳、そして相模湾が見えるこの場所が特等席。のんびりすることに迷いはない。地蔵堂発のバスを1時間後に延ばせばよい。景色も堪能、TさんやFukさんらにお願いした旨い味噌汁やAさん手作りの品々に腹もくちてきた。私が味噌汁を飲もうと丸いコッフェルを出す際、Tさんが四角いそれじゃないのと。そう今回は小さな方に変えたのだ。Tさんの記憶力に感服。

暑い、汗が噴き出る植林の中 落ち葉の歩きやすい道 なんだろう?
頂上は広く、昼食にはもってこい 越えてきた矢倉岳 葉っぱ

 下山開始。山伏峠までは北斜面ゆえ、残雪がとけぬかるみ歩きにくかった。登ってくる登山者やトレラン数組と出会う。峠から万葉公園まで多少のアップダウンを繰り返す。Oさんが周りを観察しながら、足元の鹿の足跡や、動物の足跡を見つける。自然の中に人間がいることを実感する。ほどなく公園北側に到着休息。万葉歌集の札を見ながら歩き、静岡県に入り件の足柄明神にお参りする。「茅の輪くぐり」と白い鹿を祭った明神がユニーク。云われやその姿はぜひ行ってご覧ください。
 そして、トイレ休憩、足柄の関所跡を見学のち、西南に足柄古道に入る。最初は石畳の道が続き、往時が忍ばれる。Gさんがこの山は健康にはいいと言う。県道を幾度か横切り、最後は県道を10分ほど歩いて地蔵堂に到着。Inさんへの下山報告後バスに乗り、関本バス停に戻ってきた。そのまま乗車して新松田の予定だったが、費用が嵩むタクシーは余計かなと思いながら、キリのいい8名ゆえ乗継時間や乗車時間ロスも考慮、タクシーで梅時期は混むという道を避け、運転手から地元出身の二宮尊徳の話を聞きながら梅林中心部へ向かう。3,000円ほどと聞いていた料金メーターが4,200円を超え、中心部そばで思わず、運転手さんここでいいですと下車。
 既に黒ずんだ雲が空を覆っている。梅の香漂う中、各種の梅を見たり、買い物をしたりと過ごして、JR東海の下曽我駅に向かう。(スイカ等使えないので)切符を購入して1730には間に合い、1時間の遅れを取り戻し、当初の計画の時間で国府津駅からJR東に乗車。
 Aさんから120%良かったと言われ、また楽しい山行を計画しようと思いつつ今後の自身の時間のタイトさを思いやった。

2016/03/04 I ・T

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万葉公園手前で雪が残る山道を行く 足柄古道 古道の名残(石畳)
足柄古道標識と古道 女性4人は梅に負けていません
風情がある富士山 見頃の梅


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