1567m | 1673m | 1567m | 1551m |
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*実施日:2016年5月14日(土)~15日(日) *参加者:女性5名、男性3名 *行程:
札掛約450m→塔ノ岳1491m→丹沢山1567m→蛭ヶ岳1673m→金山谷乗越1307m→檜洞丸1601m→西丹沢自然教室537m *経費:我孫子⇒秦野1,381円(小田急) 秦野⇒札掛14,510円÷8人=1,814円(秦野タクシー)2台分 みやま山荘 1泊2食 8,000円 西丹沢自然教室⇒新松田駅(バス)1,180円 新松田⇒新宿 1,495円・・・・・・ 合計:14,520円 *共同装備:ツェルト、救急セット、ガス、コッヘル1個 *個人装備:雨具、防寒着、サングラス、行動食、 *連絡先:タクシー(秦野交通)046-3816-6766、0120-81-6766/みやま山荘 090-2624-7229 |
登山口(スタート)~~下山地点(エンド)間 |
今回は、東丹沢山 長尾尾根というマイナーなルートから、表尾根の新大日に上がり、塔ノ岳、丹沢山、蛭ヶ岳、檜洞丸を縦走し、西丹沢自然教室へ下るという1泊2日のゴールデンルートで山行を実施した。8名の参加者のみなさんは、どなたも健脚で、とても楽しい山行ができた。 リーダーの私の調子が悪く、体調の悪い隊長でどうもすみませんでした。トレーニング不足で、足が重くて全くスピードが出ない。こんな苦しい山行は初めてだったが、優しいみなさんのお気遣いのおかげで、なんとか歩き通すことができた。 |
新宿で1本早めの急行に乗ることができた。 丹沢方面のバス乗り場は秦野駅北口だが、予約タクシー乗り場は、南口のマツモトキヨシの前だ。登山届けを出すために、北口のヤビツ峠行のバス停前にあるポストに行った。ものすごいバス待ちの人たちで、大混雑していた。 2台のタクシーに分乗して、いざ出発。1本早めの電車だったが、出発は計画通り8:10だった。札掛まで50分で到着。途中、ヤビツ峠を過ぎ、細い林道に入ると渓流釣りの車が道の脇に駐車している。県道70号線を北上し、藤熊川の鉄橋を渡ると三叉路になり、右は一ノ沢峠へ行く。1度車を降りて確認して、左の道、丹沢ホームという国民宿舎方面へ行ってもらう。静かな保養地という雰囲気の場所だ。
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札掛の道標前の駐車場で、ヒルよけの対策など身支度をした。ヒルに関しては、事前に調査をして、ヤマビルファイター、スパッツなどを装着し、塩も用意してきた。しかし、今回の山行では1度もヒルの姿を見ることはなかった。 木ノ又小屋のおかみさんのお話では、この頃は少なくなったということだ。まだ、季節が早いこともあったが、これからの季節、雨上がりは危険なようだ。特に、人のあまり歩かない札掛からの長尾尾根は、ヒルが多いのかと危惧していたが、被害が出なくてよかった。 今回は、16,500分の1の東丹沢と西丹沢の登山詳細図(吉備人出版;守屋益男、守屋二郎著)を事前に購入してきた。札掛から長尾尾根に入る分岐までの道が不安だったので、地図のエキスパートのNさんに持ってもらった。いい地図だ。 長尾尾根は人があまり歩かないので、林業の仕事道のようなあいまいなところが多い。防鹿柵がずっと登山道に沿って続く。札掛から登り始めた時に、猟犬の鳴き声とシカ猟の猟銃の音がしていた。東丹沢では、シカ猟がよく行われているらしい。
長尾尾根は、森林の中を進む展望のないコースだが、大倉尾根や表尾根の喧騒を逃れて、本当に静かな山道で、シロヤシオ、トウゴクミツバツツジなど、今が盛りの素晴らしい花見を楽しむことができた。鳥の声も静かな森の中で響きわたっている。すれ違った登山者は10人もいないくらいだった。しかし、ヒルに食いつかれるのではないかという心配は、尾根に取りつくまでなくならなかった。調子が悪い私は、最後尾でなんとか皆さんの後を追って行った。 やっと、12:30新大日に到着して、大休止にした。急にたくさんの人が現れ、驚いた。表尾根を眺めると、逃れることのできない炎天下に、延々と尾根道が続いている。暑い日は、森林の道もいいものである。 30分休憩して、塔ノ岳を目指す。アップダウンの多い尾根道を進むと、急に小屋が現れた。まさかもう塔ノ岳かと喜んだが、木ノ又小屋だった。トイレは小屋の中で、女性のみ使用可、50円だった。気のいいおかみさんが1人で切り盛りしていた。 かき氷が有名のようだった。 30分で塔ノ岳に到着。急に広々とした山頂に、人がたくさんいた。しかし、昼を過ぎてきたので、いつもより少なめに感じた。 集合写真を撮って、トイレ休憩。すぐに丹沢山へ向け主脈縦走路へ出発した。いきなりの急降下でもったいないが、すぐになだらかな山道になる。左には富士山がずっと見えるはずなのだが、曇っていて見えなかった。笹原の中を行く穏やかな道で、やっと楽しめて歩けた。前からは、結構登山者がやってくる。若い人が多く感じた。 |
札掛長尾方面登山口 | 長尾尾根への明るい広葉樹林帯 | ||
登山道に沿って防鹿柵が続く | 札掛から600m先の道標 | ||
本谷分岐の道標 | 巻き道もあったが、あえて登る | ||
シロヤシオの葉は、縁が赤いのですよ | ロープで封鎖の場所の道標 | ||
新大日に到着 | 土砂止めで道を整備してある | ||
長尾尾根の植林帯 | 新大日から表尾根方面 | ||
塔ノ岳へ約1時間の木ノ又小屋 | 塔ノ岳山頂 | ||
塔ノ岳で集合写真 | 丹沢山への登り |
アップダウンを繰り返し、竜ヶ馬場のベンチで小休止。そこから30分ほどでやっと丹沢山山頂に到着した。計画より30分遅れで3時半、小屋に宿泊受付をした。私が遅いので、皆さんを待たせてしまい、すみませんでした。
前日に8人になったと確認の電話をしたのに、7人で予約されているとのこと。しかし、キャンセルが1人出たから、結局大丈夫だった。連絡が伝わっていなかった。3回連絡を入れたのだが、しっかり確認は大切だと思った。 今日は、布団1枚に2人の込み具合だそうだ。到着は早いほうだったので、奥から順に場所を確保できた。男性3人は天井が高いほうに確保できた。隣は小学生の男の子2人を連れたお母さんだった。 夕食まで、外のベンチで乾杯。Mさんが実においしそうにビールを飲む。Kさんからのワイン1本差し入れなど、おつまみもどんどん出て、盛り上がっていると、おかみさんからご飯ですよのコールがあった。5時に夕食。人数が多いから3回のトップなので早いのだ。 ビール350ml・・500円、水500ml・・300円、ジュース500ml・・500円、布団は清潔で、温かく、夜は本当に暑いくらいだった。夕食は、鴨肉が出た。とてもおいしいご飯で、満足だった。 洗面の水は、外の水タンクから蛇口が2個あり、飲めないが流しになっている。トイレは、小屋の中は使えず、外のトイレだった。無垢の木で作られた小屋は、清潔で人気が高いのもうなずける。 |
なだらかな尾根道 | 丹沢山まではアップダウンの多い道 | ||
竜ケ馬場のベンチへの登り | 竜ヶ馬場(右)と丹沢山(左)が見える | ||
ついに丹沢山へ到着、小屋前のベンチで乾杯 | 竜ケ馬場のベンチ | ||
みやま山荘の夕食 豪華でした | 2階が寝室 枕もユニーク 寝具も清潔で ホカホカでした |
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みやま山荘の夜景 |
4時半起床、4時55分朝食。炊き込みご飯だった。たくさん食べて元気。充電もばっちり。今日は歩けるだろうか。心配だったが、行くしかない。 朝もやの中、集合写真を撮って6時出発。富士山もうっすら見えていた。小屋の後ろから太陽が昇るので、日の出を撮ることはできなかった。 朝霧は、晴れのしるし。長丁場を頑張って歩こう。 右側にずっと防鹿柵が続く。実に眺めの良い尾根だが、崩落がすごい。慎重にアップダウンを繰り返し進む。不動ノ峰には、東屋があった。みんなどんどん先を急ぐ。 棚沢ノ頭から山を2つも越して、はるか遠くの山頂に蛭ヶ岳山荘が見えた。丹沢は実にアップダウンが多くて、実際に尾根を何個越すのかが見えるので、精神的にきついところがある。丹沢山も蛭ヶ岳も山頂に小屋があるので、達成感と安堵が一緒にくる。しかし、山あり谷ありがきつい。 蛭ヶ岳にほぼ計画通り到着。山小屋の裏が本当の山頂で、大パノラマが広がっていた。妙に整備された山頂だった。小屋のトイレは200円、500mlの水は500円、みやま山荘より高い。日本語が上手なドイツ人のお兄さんから時間を聞かれた。インターナショナルだね。みやま山荘にも外国人がいたし、日本の山は魅力があるのだろう。蛭ヶ岳からは、急降下で厳しいアップダウンを繰り返して行く。 道の両側は素晴らしいシロヤシオやトウゴクミツバツツジが咲き誇っていた。今回の山行で一番美しい。シロヤシオの木は、人の手が加わらず、巨木も多い。満開になったばかりで、散っている花がないのだ。 臼ヶ岳に到着。山頂は見当たらない。道標より奥に行った防鹿柵の中が山頂らしい。新緑が本当に美しい林だ。手の届くところに大きなシロヤシオの木がある。鞍部の神ノ川乗越を通過し、はしごなどが続く金山谷乗越を慎重に降りる。山肌の崩壊が進み、丸太で山道を補強してある。ありがたいことだ。行き交う人もあまりいない。花のトンネルをくぐるようにして進む。 檜洞丸の手前からコバイケイソウの群落が目に飛び込んでくる。人が多くなり、青ヶ岳山荘に到着。小屋前のベンチにもたくさんの人がくつろいでいた。 Kさんが水を購入した。丹沢は水場がなく、水は小屋で500mlのペットボトルを買うしかない。物入りだが仕方がない。丹沢にテント場がないのも、尾根上に水がないからかもしれない。木道を5分ほど登ると檜洞丸山頂だ。40年前に来た時には、山頂はうっそうとした巨樹に囲まれた静かな場所だったが、今は大きな木が折れて日当たりのよい広場になっていた。 人も多く、こんなところだったかなと複雑な思いがした。西丹沢自然教室方面からの日帰りが多いらしい。気軽なハイキングができるのか。しかし、そんな甘いものではなかった。別の道があるのかと思うほど、人がいたが、ほとんどの人は西丹沢自然教室から上がってきたようだ。 山頂でゆっくり食事をした。あとは下るだけだと、ほっと安心したが、ここからが長かった。木道をツツジ新道へ向けて下る。林床にはコバイケイソウの緑の葉が群生し、頭上には 美しいシロヤシオの花のトンネル。本当に美しい山道だ。行き交う人が多いので、ゆっくり鑑賞している暇がなかったのが残念だった。 シロヤシオがいつの間にかなくなると、陽の差さない樹林帯になる。足元が崩れていたり、滑りやすかったり、油断のならない下りが続く。2匹の犬を連れた若いカップルも上がって来ていた。本当に歩いてきたの? 不思議になる。犬はジャックラッセルテリヤとフレンチブルドッグだった。Iさんの飼っている犬と同じなので、しばらく犬談義で盛り上がった。小さい足でよく歩いてきたなと感心した。かわいそうな気もした。 |
額の中にうっすらと富士山が見える | 丹沢山山頂 | ||
丹沢山山頂で朝日を浴びて | 朝もやの中、6時に出発 | ||
丹沢山から主脈縦走路へ、初めは下りです | 箒杉沢ノ頭から蛭ヶ岳がはるか遠くに見える | ||
蛭ヶ岳山荘 | 眺めの良い縦走路 | ||
棚沢ノ頭から望む蛭ヶ岳(山頂に山小屋が) | シロヤシオ | ||
シロヤシオのトンネル |
ゴーラ沢の出合がなかなか出てこない。2時間歩いてやっと川に出た。ゴーラ沢出合だ。Nさんが2本の川が出合うのだから河原なのだと、下りの途中で力説した通り、ゴーラ沢と東沢を徒渉した。冷たい水にほっとした。 ここからも1時間巻き道を歩き、暗い樹林帯から普通のアスファルトの道路に突然出た。道の左側はロッジが立ち並んで、避暑地の風情だ。やっと西丹沢自然教室へ着いた。ゆっくり身支度しようと思ったが、16:25発のバスの増発便が来たので、慌てて乗り込んだ。16:00から結局、30分ほどバスの中で待つことになった。次の便は、あとから来る登山客のために少し待っていたようだ。 満席になったら発車するとのことだったが、時間通りに出発した。新松田への道は、中川川に沿っている。途中、中川温泉、丹沢湖を渡って湖を見送る三叉路で、下りの車が対向車を避けきれず、信号にぶつかって大破していた。事故が起こったばかりのようだった。運転手は無事のようだったが、信号機が斜めに倒れていて、この後、事故処理が始まったら道路も大変なことになりそうだった。滑り込みセーフでやれやれ。 30分ほどで新松田の駅に到着。売店でとりあえずビールを買う。私はコーヒーにした。みんな、本当にビールが好きなのだ。売店に東、西の丹沢地図を売っていた。ホームで乾杯。 ご参加のみなさんに恵まれ、本当に充実した山行でした。ありがとうございました。
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山荘の裏に山頂の道標 | 臼ヶ岳山頂、ユーシンへの分岐を探している | ||
臼ヶ岳山頂道標 | アップダウンの多い山道 | ||
トウゴクミツバツツジも満開 | 満開のシロヤシロ 巨木が多い | ||
すれ違う人はほとんどいない | 神ノ川乗越、水場は確認できなかった | ||
シロヤシオのアップ | 金山谷乗越の下りを振り返る 急な下り | ||
檜洞丸山頂 | 山頂道標 これから5.3km歩く~13時に出発 |
檜洞丸山頂の祠 | 檜洞丸山頂直下のコバイケイソウの群落 | ||
檜洞丸山頂を振り返る | コバイケイソウはすべて花をつけるのではないらしい | ||
石棚山稜コースへの分岐 | ツツジ新道にはツツジの花はなかった | ||
ゴーラ沢の徒渉点を示している | 地図のエキスパートは満足げに徒渉中 | ||
東沢を徒渉する | ゴーラ沢出合徒渉点を過ぎての道標 | ||
そこから長い巻き道を1時間かけ西丹沢自然教室へ | 西丹沢自然教室バス停前のベンチ お疲れさまでした |