12月の山行


北八ヶ岳・東天狗岳(2、640m)



               まもなく東天狗山頂/東天狗山頂
                                                            (マウスを載せると写真が替わります)  


日 程 :2016年12月10日(土)~11日(日) 
参加者:男性7名
行 程
10日:
   天王台5:37-我孫子5:41-日暮里6:11/6:17-新宿6:38/7:00新宿(あずさ)-茅野9:08/9:25(タクシー)-渋の湯10:00/10:20-八方平分岐12:00-唐沢鉱泉分岐12:30-黒百合平13:45(幕営)   (標高差約550m 歩行約3.5時間)
11日:
    4:45/6:50-東天狗岳8:40/8:55-テント場10:00/11:45-唐沢分岐12:35-渋の湯14:00/14:25(タクシー)-茅野14:55/15:18(あずさ)-新宿17:24/17:32-我孫子18:30    (標高差約250m 歩行約5.5時間)
費 用/人:合計 約13,700円/人、JR 約8,900円(往復あずさ回数券)、タクシー約3,300円、テント場1,000円、その他 約500円

概 要
  □10日:晴れ時々曇り
 朝7時、「スーパーあずさ」にて新宿を発ち、茅野駅からタクシーで渋の湯に向かう。今夜の幕営地である黒百合ヒュッテの発表では、周辺30㎝程の積雪ということだが、渋の湯周辺は、道路脇に薄っすらと雪が残っている程度である。しかし標高は1,850mであり、肌を刺すような寒さを感じる。ここで服装を整えている時に、雪山初参加のIhさんが、いきなり目出し帽姿になっているのを見て、私も雪山初参加でとても戸惑ったことを思い出す。


       渋の湯到着
       いざ!出発

 近くのBOXに登山届を入れて出発する。今回の雪山訓練の講師であり、SLをお願いしたTnさんを先頭に、Ihさん、Knさんと続く。つい早く体を動かしたいと焦りがちになるが、気持ちを抑えて登って行く。今日の行程はなだらかな上りで、アイゼン無しでストックのみ。うっそうとした森が続く南八ヶ岳らしい登山道だが、所どころで陽が差込み、頭上を見上げると樹氷が輝いている。 

      うっそうとした森が続く     青空に輝く樹氷

 3時間ほどで森から抜け出すと、目の前に黒百合ヒュッテ(標高 約 2,400m)が現れる。テン場は水場が無く、融雪で賄うようだ。整地し雪を踏み固めて設営にかかる。5名と2名に分ける予定だが、3人用テントへの入居希望者がいないので、私KwとIhさんに決める。1時間ほどで設営するが、続いて、ガソリンコンロの操作について講習する。



     テント2張り設営
    ガソリンコンロの点火講習


 4時頃にテントに入りビールで乾杯。暫くして、食事担当Ihシェフの指示のもと「闇鍋」に移る。私は食事中に何度も両脚が攣り、周りに迷惑をかける。宴もたけなわだが8時頃に終了し9時ごろに横になる。深夜に寒くならないよう、持参衣類総てを着込んで寝袋に入るも、足下だけがいつまでも暖まらず苦労する。(帰宅後に気がついたが、足の指先に少し麻痺があり、暫くは違和感に悩まされそうだ。)テントに2人だけでは流石に寒く、吐く息も白い。それでも暫くすると寝入ることができたようだ。



         夕暮れの黒百合ヒュッテ
        夕餉のヤミ鍋



□11日:晴れ
お湯を沸かし各自朝食をすませる。アイゼンを装着して東天狗に向かう。ひっそりとした森の中を5分ほど行くと中山峠に着く。ここからは視界も徐々に開け、稲子岳や下界の街並みを左に見ながら、真っ白な樹氷が続く稜線を南に進む。しばらくすると正面に、雲で覆われた天狗岳が現れる。突き刺さるような冷たい風で顔面が痛くなり、ネックウォーマーで鼻と口を覆う。天狗岳は双耳峰で、東天狗岳の右隣には丸っこい西天狗岳も姿を現す。最後の急な岩場を1歩1歩ゆっくり上がって行く。振り返ると遠くに蓼科山が見える。およそ2時間で東天狗岳山頂(2,640m)に到達する。



朝陽が差し込む森の中
視界が開けて
雲に覆われた東天狗
陽に輝く樹氷
稲子岳方面を背にして
黙々と急斜面を登る
    岩場を慎重に
     遠くに見える蓼科山
       丸い形の西天狗岳
       山頂直下



風は強いけれど、晴れ渡った山頂からの展望は最高である。赤岳、阿弥陀岳も視野に入る。硫黄岳方面からトレースを登りつめる数名の登山者の姿も確認できる。南アルプスの鳳凰三山や北岳、仙丈ケ岳、そして奥秩父方面の金峰山。時間をかけて楽しみたいが、寒さもあって下山することに。快調なペースで下り、あっという間に黒百合ヒュッテに戻り、テントを撤収して下山開始。渋の湯まで下り、タクシーで茅野駅に15時に着いた。この山行は最初から最後まで、青と白の世界を堪能することができ、とても楽しい山行になりました。参加の皆さんのご協力、大変ありがとうございました。  (Kw記)



   景色最高!快晴の東天狗岳山頂
    赤岳、阿弥陀岳、その先には南アルプス
    奥秩父方面
    テント場に戻って


前のページへ

top