3月の山行



湯檜曽川〈雪上訓練〉



訓練終了後に全員で集合写真に収まる

実施日時: 2017年3月11日(土)~12日(日)・・・1テント泊
参加者:男性7名
装備
個人装備 雨具、防寒着、オーバー手袋、サングラス、ヘッドライト、ピッケル、アイゼン(12本爪)、水筒、帽子、シュラフ、個人マット、スリング類、カラビナのほか、 初日の朝食、昼食、非常食、着替え、その他個人で必要な物
共同装備 テント(ダンロップ8人用1張り)、マット、コッヘル、バーナー、ランタン、燃料、食料などのほか、 訓練用登拳用具 : ザイル、スノーバー、スノーソー、スコップ、その他
活動結果
1日目 6:43我孫子―7.20上野―9.17水上―10.30土合橋―12.00訓練場所・・・・歩行訓練時間
2日目 12.10テント場―14.57水上―17.32上野―18.00過ぎ我孫子・・・・歩行訓練時間 4:00 時間
費用:約12,000円・・・我孫子—水上間のJR普通代金、水上—土合橋間のバス・タクシー代金、ならびに水上駅前での打ち上げ代金を含む

 我孫子山の会で毎年行っている雪上訓練である。今年も谷川岳下の土合橋から湯檜曽川を2時間ほど進んだ上流の右岸、谷川岳側の傾斜地で行われた。
 今年も土合橋から歩き始め、湯檜曽川左岸から右岸へと結構流れの速い沢を渡ったりで、目的の場所に着くまでにそれなりの訓練になった。
 12時過ぎ訓練場所に到着。幕営用の雪面ならしにみんなで雪を踏み固め、8人用のダンロップ山岳用テントを雪上に設営するが、ペグ替わりの竹(竹ペグ)での固定方法なども入る。食事もそこそこに、傾斜地での上り下りでのキックステップによる歩行方法 、ザイルによる各種ロープワーク、カラビナの利用方法、また立木、スノーバー 、ピッケルなどによるセルフビレーの取り方、さらに滑落時のピッケルによる停止や、ザイルによる懸垂下降など盛りだくさんのメニューで時間を忘れる。5時過ぎまで、時折小雪の降る中で、特に新しく入会されたIHさん、NRさんは積極的にKNさん、TNさんの講習を受けられる。将来の厳しい山行に役に立つと思われる。
 夜の夕食は我孫子山の会スタイルのやみ鍋である。日本酒、焼酎、ワインなどお酒の好きな山男にはたまらないひと時で、個性溢れるテントでの楽しい語らいで時間が過ぎた。夜中には風もやみ、満天の綺麗な星空だった。

 翌日は快晴で、場所を150メートルほど北に移して8時から訓練を開始し、10時過ぎまで雪の傾斜面での昨日の復習も兼ね雪上訓練を行った。あっという間に時間がたち、帰りの時間もあるため、11時過ぎにはテントを撤収する。
 快晴の中、来た道を土合橋に戻る。バス時間の記載ミスでちょうど良いバスがなく、タクシーで水上駅前まで戻る。いつもの蕎麦屋で反省~打ち上げを行い、水上、高崎、上野経由で我孫子に帰った 。
 今年はこれまでと少し違った、“張り”のある訓練山行だった。(2017/03/23 BN)


1日目

湯檜曽川の残雪を行く 雪がちらつき始めた


晴れ上がるひとときも 雪面がまぶしい 荘厳な谷間に入り込んでいく


左岸から右岸への徒渉 谷川連峰が見え隠れする もう少し


夜半、月明かりで湯檜曽川、谷川岳が白く輝いた。さらに夜空の星と、意外と賑やか(写真はNRさんによる)


静寂の湯檜曽川川床 異次元のような世界(写真はNRさんによる) テント生活の一コマ(写真はIHさんによる)



ミズナラの大木を配する、湯檜曽川右岸の急傾斜を使った訓練場所


いつもの傾斜地で 登下降の基本を実施 1張りだけのわが隊のテント


KNさんの指導のもと、摩擦懸垂の練習 経験者もおさらいを


ベテランも訓練 訓練が初めてのNRさん


気持ちのよい傾斜地だ 講師のKNさん 摩擦懸垂の要領


2日目

昨日よりも急な斜面を使う まずは確実な登下降を

      
下から講師のKNさんの声が 繰り返し繰り返し


ロープの訓練 お世話になったテント場を後にする


谷川連峰をバックにIHさん 木々のつくる陰影が美しい


帰路を急ぐ 土合橋近くで雪嵩が床~天井ほど(2メートル余)