4月の山行 
天城山(万二郎岳1300m・万三郎岳1406m) 
 
万三郎岳山頂にて 
                 

*実施日:2017年4月15日(土)  *天候:晴 一時小雨 山頂付近強風

*参加者:男性2名 女性5名  7名

*交通手段:

   ・往路:布佐5:11-我孫子5:31-6:04上野6:20-上野東京ライン熱海行き8:20熱海8:24―JR伊東線―         8:47伊東―タクシー9:40天城高原ゴルフ場

   ・山行コース:天城高原ゴルフ場10:00…10:20四辻10:30…12:15涸沢分岐点(昼食)12:35…13:40八丁池分岐…         13:50万三郎岳…アセビのトンネル…15:10万二郎岳…16:10四辻16:20…16:40天城高原ゴルフ場

   ・復路:天城高原ゴルフ場17:40―18:35伊東18:44―JR伊東線高崎行21:03上野―21:51我孫子

*費用 休日おでかけパス2670円 小田原―伊東670円×2=1340円

      ジャンボタクシー10420円(一人1500円)バス代1000円      合計6510円


≪概要≫

インターネットで天気予報を確認、降水確率50%、山頂付近は17mの強風との事で木曜日夜に中止の判断、   参加者に連絡をしたが、金曜朝に出た天気予報が好転した。晴、午後所により雨、山頂は風が強いと不安が有るが、   山麓の伊豆市は晴。出来れば実施したいと、何人かの方に順番に相談して、午前中にはMuさんを除き全員と連絡が   とれた。Naさんが残念ながら風邪気味で不参加という事だったが実施する事とした。   夜まで連絡のつかなかったMuさんも参加して下さった。

  当日、天気は晴れ。熱海まで上野から一本で行ける電車が有り便利だった。湘南に近づくにつれて季節が逆戻りした   かのように我孫子では散り始めていた桜が欄満と咲いている。熱海から乗った電車は期せずしてリゾート列車で、   海を眺められるように座席が置かれていた。伊豆への観光客の多い優雅な雰囲気の電車で海を眺めながらしばし   寛ぐところだったが、伊豆の山には雲がかかっていた為、万三郎直下の急な下山と、その先の急斜面のトラバースを   雨の降る前に済ますよう、逆回りを提案しようと考えていた。

  伊東駅を出ると風が強かった。山頂の事が気にかかる。予約していたジャンボタクシーは交番の前でにこにことした   運転手さんと待っていた。40分くらいかけて登山口の天城高原ゴルフ場駐車場に到着。標高1000m余り。   少し寒い。(ここにはトイレもある。)午後からの雨を心配して計画の逆コースを進むと皆さんに告げた。

  この山行は「実践地図読みと現地での確認」というミッションを育成係から受け、事前に育成係のMaさんと遭難対策の   Naさんから地図読みの講習を受けた。それを参考に国土交通省の電子地図に今回の山行でするチェックポイントを   書き込んだ地図を参加者にメールで配って協力をお願いした。5月の例会前の育成講習会で報告する事になっている。

 登山口で写真を撮り、20分ほどで四辻に到着。コンパスと地図を出して現地での実習。   コンパスと地図の磁北線の合わせ方等を確かめた。机の上でやるのとは違い、まわりの地形や今歩いて来た地形等も   頭に入れて地図と進む道が確認出来た。時々首から下げたコンパスで方角をチェック。   しばらくはなだらかな道を東へ、徐々に北寄りになった所で急な斜面が広がり、道はそこをトラバースしながら徐々に   上がって行く。方角が南に変わるのを確かめた所や水の無い沢で90度曲がった所等とコンパスと地図を時々チェック。   山頂の風が気になり逆回りに下りて来る登山者何人かに聞いたが、全員が強い風だったと。風が強いので早々に下りて   きたという人もいた。Kaさんが「あれを登ると涸沢分岐ではないかな?」と前方の斜面を指差した。地図で確認。   もうすぐ12時、あとひと頑張りして涸沢分岐で昼食ということに。時間が押しているので、昼食は20分以内と大急ぎ。   幸い涸沢分岐には昼食をとるにふさわしい平坦で風の無い場所があった。

 涸沢分岐からほどなくの地点は、遭難対策のNaさん御指摘の道迷いし易い地点。

  万三郎岳から下りて来る尾根が伸びているが道は途中で尾根筋から離れている。 今回の様な登りの時は間違いにくいが、  万三郎から下りて来た時は右手に曲がる道を見落としそうな場所だ。   今は迷わないようにロープが張られ、道標も立っている。

  万三郎岳までの急斜面を約一時間、崩れた階段をよけながら上った。心配した雨は降らず、下りて来る登山者の   軽快な足元を見て逆コースにした事をその時は、少々後悔。八丁池との分岐に出て方角のチェックを行う。   万三郎岳への斜面では風の吹きすさぶような音がしたが、木々に囲まれ頭上を風が通り過ぎて行く。   山頂には何組かの登山者がいた。写真を撮って早々に出発。山頂付近は少しアップダウンがあるが500mくらいなだら   かな道だ。前方に馬の背が見える。石楠立(ハナダテ)迄は下りで風を心配したがやはり樹木に守られた。   5月にはシャクナゲのピンクできれいだろうと思いながら歩く。ひと登りでアセビのトンネルに入る。   両側にアセビの木が覆いかぶさりやはり強風からアセビが守ってくれる。大海原の潮騒の様な音の下を歩く。   昨日までインターネットで見ていた山行不適のマーク(「てんきとくらし」のサイトの登山指数でA,B,CのCランク 登山不適)がこれなのか、確かに強風だが木々に囲まれたこの場所だから強風もOKだったと安堵した。 地図情報で万二郎岳直下は岩場とあったが、岩場はほんの少しで通過。万二郎岳の山頂は開けていて風が強く、   体が冷えそうで、コンパスのチェック無しで下りに入った。山行も、もう少しだとほっとして「今日は雨も降らず、   雷にも会わず良かった」とつぶやいた。しかしその瞬間、ぽつぽつと石が濡れ始めた。   しばらくしてやや降り出しそうになったので、雨具を付けたが雨はその時だけだった。   もう予定のバスの時刻に間に合わないので、四辻で大休止をして登山口に戻った。   予定のバス時刻16時10分の次が17時何分かはっきりしなかった。17時40分と分かり一時間余り寒い中バスを   待つ事になり皆さんには申し訳なかった。   ゴルフ場のレストランはもう閉まり、ゴルフ場のロビーにも入るわけには行かず、風の吹かない木立の中でバスを   待った。時刻ぎりぎりまでバスは来なかった。Kaさんの指示で、事前にゴルフ場フロントと通用口から出てきたゴル   フ場従業員にバスは本当に来るのかと確かめておいたから来ると信じていたが、夕暮れの山の中で心細い思い   をした。しかも料金が500円のはずが1000円。間違っていた。   Taさんがその間に、スマホで、伊東からの帰りの電車時刻を調べて下さり、上野までの直通電車に上手く乗る事が   出来た。  バスからの乗り換え時間たった7,8分にKaさん、Haさんはお弁当購入に、Iさんはビール購入にと走って   下さり、電車の中で無事に乾杯、食事をする事が出来た。   皆様、急な変更に同意下さり、又、地図読み等の御協力、ご指導有難うございました。お陰様でコンパスと地図を使っての   山行を無事実施する事が出来ました。

                                   Ya記

   
 アセビのトンネル 涸沢分岐点 
   
 涸沢分岐点で昼食 ロープの張られた迷いやすい道 
   
 斜面トラバース 地図確認 
   
 登山口 四つ辻