*マウスを乗せると写真が変わります。 | 「美瑛白金 青い池」/快晴の十勝岳山頂で |
◆日程:2017年7月14日(金)~18日(火) (テント3泊、ホテル1泊) ◆参加者:8人(女性4名、男性4名) ◆コース&タイム:( 日の出 4:08、日の入 19:12)
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14日:晴れ
千歳空港から総勢8人でレンタカー2台に分乗し、二ペソツ山登山口に近い、上士幌町の「ぬかびら野営場」へ入る 。入場者は数名で、とても静かな雰囲気である。ここで、登山ガイドや登山ルート整備などに従事している方から二ペソツ山情報をお聞きする。あまり使われていないため荒れている「幌加温泉コース」(今回予定している行程)と、昨年の台風被害で登山口手前から登山道が数キロ崩れている「十六の沢コース」。『お話によると、「十六の沢コー ス」の被害は大きいため、当面、復旧工事はせず、「幌加温泉コース」の整備を本年中に進めることになりそうとのこと。』いずれのコースも、想定していた以上の時間と体力を必要とし、虫との戦いも覚悟しなければならない。(地元では、虫を避けるため、9月下旬から10月初めに山へ入るようだ。)明日の天気予報は良いが明後日は雨が降りそう。結果、残念だが二ペソツ山は諦め、明日は十勝岳山行にする。それ以後の行動は天気予報を見ながら決めることになる。その後、Itシェフによる、「夏野菜カレーと野菜サラダ」を楽しむ。今夜は蒸し暑く、ブヨのような虫も多く飛んでいる。 |
夏野菜カレー準備中 | 水捌けの良いテント場で |
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小樽ワインで乾杯! | 翌日の山行打合せ |
15日:晴れ
早朝にキャンプ場を発ち、旭川を経由して美瑛町から望岳台へと入る。登山口駐車場には8時過ぎに到着。ここから山頂までの標高差は1,150mあり8時間の行程になる。遠くの「前十勝」辺りには、噴煙が吹き上がっている。「十勝岳」は、「前十勝」の更に奥にあり、薄っすら見えている。前十勝の麓に向かって緩やかな勾配が続き、周りには樹木もほとんど見当たらない。一帯は砂地で、植物は背が低く、緑や花の少ない殺伐とした景色は、「いかにも活火山」である。 |
望岳台登山口から、いよいよスタート! | 前十勝方面の噴煙と避難小屋 |
1時間余りで避難小屋に到着する。振り返ると、眼下に美瑛町らしき街並みが広がっている。ルート横には大きな雪渓も見えてきた。そして間もなく十勝岳山頂が見えてきた。前十勝方面から火山性ガスの噴煙が活発に吹き上がっている。ガスで喉が痛く咳も出る。左側には緑の綺麗な美瑛岳が姿を現している。強い風に煽られて、砂埃を立てながら山頂へ近づくと、南側へ続く上ホロカメットク山が見えてくる。急坂を登り、山頂にあと数分と思われた時、私の両足大腿部に攣りが発生し、30分以上も悪戦苦闘し、皆さんに大変迷惑をかけてしまう。やっとの思いで山頂に到着し全員写真に納まることができた。山頂は快晴で、周囲の山々が遠くまで見渡せ、大雪山やトムラウシ山の稜線が見え、数年前に縦走した記憶がよみがえる。 |
避難小屋方面から美瑛を見下ろす | あちこちに雪渓が |
姿を現した十勝岳 | 美瑛岳を背景に休息 |
火山性ガスの噴煙 | 十勝岳山頂にて |
山頂で腹ごしらえして下山開始。山頂直下の下山道はしっかりしていて歩きやすいのだが、私の両腿の筋肉痛がひどく、皆さんにザックを持ってもらい何とかついて行く。避難小屋までくると筋肉痛も治まり、1時間ほどで登山口に到着。下山して間もなく、Kmさんが、下山途中で尻餅をついた時に手首を痛め、徐々に痛みが増してきていることが分かる。登山口のレストハウス内の看護師経験のある女性の親切なアドバイスもあり、40Kmほど離れた東旭川病院の救急外科に診てもらうことにする。 |
下山途中で | 望岳台レストハウス前で |
18時頃に白金温泉そばの野営場に入り、そこから、Kdさんの運転で病院に同行してもらう。残りの6名でテント設営し、Nmt料理長による「お寿司、野菜炒め、お味噌汁等々」にとりかかる。食事中に「診察の結果、手首の剥離骨折」との連絡があり、一同非常に驚く。二人は10時頃戻り、残してあった食事で空腹を満たす。元気そうなKmさんを見てホッとする。大事をとって正解だったと感じる。明日の天気予報が良くないので、行動計画を、富良野・美瑛の街を巡り、同じテント場に戻ってくることにする。 |
16日:曇り時々雨
朝から曇り空であるが、広々とした芝生の上で朝食をとり、幕営場所を水はけの良さそうな所に移動して外出する。先ず、青い色が神秘的な「青い池」からスタートし、ラベンダー畑のある「ファーム富田」、ジンギスカンレストラン「白樺」、お土産店「六花亭」、近くのワイン工場と、ハイシーズンなのに渋滞に巻き込まれず、皆さんしっかり楽しむことができたようだ。 |
白金野営場での朝食 | お花畑 |
近くの日帰り温泉に行く。久しぶりの入浴だったが、湯につかるとゆっくり入っていられないくらい虫に刺されたところがチクチク痛い。頭を洗うと、刺された跡が腫れ凸凹になっていて驚く。日帰り温泉から戻り夕食にする。今夜は、Tkシェフの「海鮮なべ」で、全員揃って夕食を楽しむことができた。夕餉には虫対策を万全にして臨んだが、近くで生木を燃やして煙を出していることもあり、虫はあまり飛んでいないようだ。明日は、天候と千歳空港への戻り行程を考慮して道央方面へ移動し、雨が降らなければ「樽前山」へ登ることにする。 |
夕食は海鮮なべと富良野ワイン | テント場のキッチン&ダイニング |
17日:曇り時々雨
朝は幸い雨が降っておらず、テント撤収し6時前に出発。樽前山近くの支笏湖で、怪我をしているKmさんを降ろし、残り7名で樽前山に向かい、10時半に7合目登山口に到着し登山開始する。残念ながら曇り空でガスもかかっており展望はない。標高差360m、なだらかな1時間余りの登りで、樽前山(東山)山頂に着く。数年前に来たときは、周囲の支笏湖や太平洋を見渡すことができたのだが、今日は望めないためお鉢巡りは諦める。しかし下山途中で一瞬雲が消え、支笏湖を見下ろすことができた。しばらく景観を楽しみ下山する。直後から降り出しその後豪雨になる。支笏湖を散策していたKmさんと合流し室蘭を目指す。予約済のホテル着後、近くの居酒屋で反省会を行うが、大変な盛り上がりを見せ、皆さんご満足の様子でした。 |
樽前山(東山)山頂 | 雲間に支笏湖が |