7月の山行


常念岳2.857m ) 大天井岳2.922m燕岳2.763m縦走..........

燕山荘間近


実施日
  7月26日(水)~29日(土)
参加
  ISL・T(女性)・T(男性)・HL
・コースタイム
 26日(水)
     23:00竹橋発→中央高速→27日2:00美濃戸口(八ヶ岳登山口)経由
 27日(木)
     4:30一ノ沢登山口着(雨の中細い山道をゆっくり進んだ終点)
     トイレ・休憩所(ただし水は飲料水向けの殺菌は未)とのこと。
     朝食・登山準備
     5:30雨の中一ノ沢登山口(1250m)スタート!→5:45山の神→6:55大滝ベンチ
     (1610m)→8:10笠原沢→9:05胸突八丁(2088m)→9:35最後の水場(2180m)→
     9:55第1ベンチ→10:15第2ベンチ→10:25第3ベンチ→10:35常念乗越→10:40
     常念小屋(2450m)(昼食)11:40→13:20常念岳山頂(2857m)13:50→15:00
常念小屋
     標高差1607m 総歩行時間5:30発→15:00着 10:30 休憩2:00(10*2・5*4・60・30)  正味歩行時間 8:30
     登山口→常念小屋 5:10  常念小屋→常念岳山頂 1:40
28日(金)
     4:30起床6:20常念小屋発(トイレ・雨対策などで手間取る)→9:10東大天井岳
     分岐→10:25大天荘(2850m)→10:40大天井岳山頂(2922m)→10:50大天荘(昼食)11:40→12:20切通岩→     
     標高差254m 総歩行時間 6:20発→15:40着 9:20 休憩1:30(10*2・5*4・50) 
     正味歩行時間 7:50
29日(土)
     3:30起床4:20燕山荘発(2714m)→5:10燕岳山頂(2763m)5:30→6:00燕山荘(朝食)7:10→7:55合戦小屋(2350m)     スイカ8:10→渋滞→9:50第2ベンチ→10:50
     中房温泉(1450m)温泉・昼食  12:45中房温泉駐車場発→20:00新宿西口着
     標高差1264m 総歩行時間 4:20発→10:50着 6:30  休憩1:55(20・15・10・70) 正味歩行時間 4:25
  3日間合計
   歩行距離23㎞ 最大標高差 1607m 総歩行時間26:20 正味歩行時間20:45
・費用
    バス 往路7800円
    復路6800円
    常念小屋9800円(1泊2食)
    燕山荘 10000円(1泊2食)
    計34400円(ただしセット割引2100円あり)
    実際32300円+飲み物・風呂500円他


27日(木)雨の中スタート。しばらく歩き山の神通過。樹林帯を登り小さな沢
 渡った大滝ベンチで小休止。沢伝いにゆっくり登る。丸太の橋を何度か渡る。
 笠原沢を渡るとジグザグの急登。その先が胸突き八丁。すごく蒸し暑く汗が流れる。きつい。対岸の尾根にたどり着くとそこ が最後の水場。水がうまい!
 第1ベンチあと800mの表示。20分後第2ベンチあと500m。10分後第3ベンチあと300m。10分後常念乗越。少し降って常念 小屋にようやく到着。雨具を脱いで昼食休憩。雨のせいもあるがきつい登りだった。休憩後から身で常念岳山頂を目指す。 1時間で見えていた頂に着いたがその先にまだまだ頂が連なる。小屋までの途中で会った老夫婦が降りてきた。山頂は頂 の上だと。ウーンあと40分くらいかと。若いころガイドをしていたと。聞けば80才だと言う。
 大したものだと感心する。一休みして気を取り直し登る。ようやく山頂に到着。写真撮影しているとにわかに雲が晴れ始めた 雲の合間から北アルプスが姿を見せ始める。素晴らしいご褒美!!槍の雲が取れ穂先を見せた。素晴らしい景観が広がり 始めた。なんとも素晴らしいパノラマが広がる。疲れがスーと引くのがわかる。景観を十分楽しみ下山開始。途中明日行く大 天井岳方面の素晴らしい稜線を確認したり槍をバックに写真を撮ったりしながら優雅に降る。小屋のテラスで生ビール・乾杯 !小屋の屋根の背後に槍が見え隠れする。最高の昂揚感と景観を楽しむ。T男さんと私は一気に生ビールを空け次は    500のカン。うまいですね。17:00結構豪華な夕食。夕食後は皆さんほぼバタンキュー。部屋の表示は12名。布団は6組。最 盛期は1枚に2人か。今回は4名で個室使用楽々熟睡。小屋はきれい。


出発 山の神
大滝 笠原沢

パノラマ

沢渡り 常念岳頂上
大天井岳への道
常念小屋ビールで乾杯


28日(金)
早朝に出発したかったが朝食の弁当への振替えはなしとのこと。小屋で朝食をとり6:20出発。今日もスタートは雨。上下雨具とスパッツ。
スタート直後から急登。しばらく登り横通岳南肩付近で前を行くおじさんグloopが「雷鳥の親子!」と教えてくれる。このおじさんを我々は「ビールおじさん」と名付けた。先の大天荘でもいち早くビールを楽しんでいる。その後中房温泉で別れるまで追い越したり抜かれたりで終始会話を楽しむ。皆それぞれ勝手な行動をとっている愉快なグループ。
雷鳥は6羽の子どもを連れておりなんとも可愛い。このかなり先でもラッキーにも岩の上にいる雷鳥(単独)に遭遇できた。雨も上がる。東大天井岳の分岐を経由して大天荘に到着。素敵なきれいな小屋。即大天井岳の山頂を目指す。ほどなく大天井岳山頂に到着。残念ながら山頂からの眺望はなし。降って大天荘で昼食。ここのランチはしゃれている。インディアンランチ1200円・カレー800円など驚いたことに山の上でトマトたっぷりの冷やし中華1000円が食べられました。ゆっくり休んで切通岩迄一気に降る。個々の登りはきつそう。切通岩ほこちらからは登り。梯子の後鎖場。もう少し長いと思っていたが意外と短かった。その後はゆったりした登り降りの繰り返し。そのうち雲が晴れてきた。お花畑が素晴らしい。シナノキンバイの黄色が生える。可憐な花には本当に心が癒される。疲れも取れる。北アルプスが姿を現す。左手に景観を楽しみながら歩く。
そのうちに正面に頂が現れる。聞けば燕岳は頂のはるか向こうらしい。
巻きながら登る。途中小休止。頂の一番上に「大下りの頭」の標識。ここまで結構登った。ここからは正面に燕岳を見ながらゆっくり歩く。左手に燕山荘が姿を現す。燕岳は花崗岩とかで白っぽい独特な景観。途中の岩棚で数人が景観を楽しんでいる。槍の雲が取れるたびに「ウオー」の歓声が上がる。過ぎざまに「メガ生ビールが待っているよ」の声がかかる。聞けば超特大で1200円とか。もう少しだ!のどが鳴る。山荘の左肩はコマクサで埋め尽くされた砂地。やや小さく可憐の一言に尽きる。群落。
全員山荘の前で写真。本当にうれしそうなメガビールを抱えたT女さんを撮影。絵顔が素晴らしい。その後全員で乾杯!テラスでビールと景観を堪能。夕食は豪華。山荘は新館泊まりで極めて快適。部屋は1Fのカーテン個室。広めな敷き布団が3つ。最盛期は1枚に2人計6名が泊まるよう。。今回は4人でゆっくり。食事時に山荘のご主人赤松さんが温暖化の話。皆さんできることはぜひご協力をとか役に立つお話の後ホルンを吹いてくれる。燕山荘はスイーツとコーヒーのセットがあるなどまるでホテル並み。21:00の消灯前に今日もバタンキュー。



 29日(土)
  3:30起床。4:20発。山頂を目指す。段々雲が晴れてくる。最高の景観。昨日の大天井岳はじめ北アルプスの峰々が一望。イルカ岩を眺めながら山頂へ。目の前に聳える頂だが巻きながらゆっくりとした登山道。ほどなく山頂。山頂の標識は低く座りながらでないと山名が写らない。山頂からの景観が素晴らしい。山荘方面はオレンジ色の朝日。正面は燕山荘と連なる大天井岳。山頂ふもとの大天荘。その向こうは雲に煙る常念岳。右手には朝日に照らされて雲の形の明るさを映す北アルプス。なんとも言葉が出ない。眺望を楽しみながらゆっくり降る。ビールおじさんグループが登ってきた。先に朝食をとったらしい。
  燕岳を背景に撮影を頼む。良いですね。
  山荘に戻り朝食。かなり遅かったのにスタッフは優しい対応。ゆっくり出発準備し合戦小屋へ。合戦小屋で名物のスイカにかぶりつく。うまい。ケーブルでスイカを専門に運送している。皆さんスイカで幸せ顔。このあたりから登りのラッシュ。こんなに登りの人とすれ違う経験はない。ツアーグループ20名ほどが5グループ位。他頼もしい子供連れを含め200名位か。すごい人気だ。 いずれも苦しそうな表情。降りでよかった。富士見ベンチ・第三ベンチ・第二ベンチ・第一ベンチを経て中房温泉着。温泉に入り汗を流す。すっきりところが生ビールが売れ切れと。缶ビールでのどを潤す。その後冷えた缶ビールも品切れ。仕方なし。ざるそばを食し帰りのバスに。

  今回の山行、朝は1・2日目とも雨でしたが午後から夕方にかけて結果3日とも眺望・景観に恵まれました。ヒヤリハットもなく安全に終えることができました。同行いただいた好リードのIさん・終始笑顔のTさん・今回初めてのご一緒でしたT(男性)さんこれまた終始笑顔!本当にありがとうございました。
                           H記


燕山荘 燕岳を背景に
Tさん大喜び メガビールで乾杯
燕岳頂上 美味い
合戦小屋 燕山荘ホルン
*上の写真をクリックすると拡大画面になります
槍見事

チシマキキョウ  コマクサ

常念には若い勇敢なクライマーを誘い寄せる岩壁や困難な沢はないがその美しい形をもって芸術家気質の人々を惹きつける。(深田久弥著)

重厚な常念岳の山頂は遠かった。見える頂の上の上の上だった。昭文社地図では常念小屋から1:00の表示。実際は1:40かかった。安曇野市観光推進委員会提供の地図では1:45。この地図はその後もほぼ正確な時刻を表示してくれた。昭文社表示はかなりの健脚者でも無理かと思われる。ここ以外は3日間ほぼ計画よりも短時間で歩けた。トップをお願いしたIさんの好リードと全員のリズムのあった歩行のおかげ。急ぐでもなく遅くもない。大休止を必要としない立ち休止で回復できるペースを維持してくれた。常念への登りはきつかった。胸突き八丁の登りは今回降りを経験した3代急登といわれる合戦尾根よりもはるかにきつい印象。表銀座と呼ばれるだけあって稜線歩きは最高。切通岩通過のみが唯一要注意の箇所だがあとは概ねゆったりの稜線歩き。1日目・2日目とも朝は雨。夕方または昼から晴れて素晴らしい景観を提供してくれた。最終日は朝から霧が晴れて最高の展望!北アルプスの眺望を堪能できた素晴らしい3日間だった。


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