5月の山行





明神峠から不老山(928m)~サンショウバラに心奪われる

サンショウバラ  富士山とサンショウバラをバックに記念撮影


1. 日程・ 2018年5月20日(日)
2・ 参加者・ Ih K T Hg Hd Ms Mt(SL) Id(CL)の8名(女5名、男3名)
3. コース・ 歩行時間5時間 標高差+250  -640 距離14㎞
        我孫子05:31→06:04上野06:17→07:37国府津07:47→08:26駿河小山08:45→バス→09:20 
        09:34最初のサンショウバラ-   10:20湯船山10:30-11:01白嵓の頭-12:16サンショウバラの丘手前-12:35丘13:50-           1440世付峠-14:46不老山南峰14:52-15:02不老山15:10-15:20南峰
        15:30- 18:00駿河小山18:31-19:13国府津19:22-新橋-21:27我孫子
4.山行レベル・ 技術度、体力度ともに初級
5.概算費用・約4,000円(往復) JR東お出かけパス2,670円(国府津まで)JR東海 国府津→駿河小山 760円
         駿河小山→明神峠 550円(直通バス)
6.装備・   日帰り標準  美味しい味噌汁
7.地図・   1/25000地形図 または  昭文社 丹沢
8. 集中連絡先:T


 桜をはじめ、今年は花の咲きが早い。サンショウバラも例年なら5月末から6月初めが旬であるが、当初の6月3日では花がないかもしれない。
国府津駅に先に着いたので、7人分の国府津と駿河小山間の切符を購入しておこうと窓口にいくと、10枚の回数券があると。一枚得ですと言うので購入。これで、往復820円が760円/人となる。国府津駅で、さらに新松田駅でKdさんが乗車、8人全員そろう。ほどなく駿河小山駅着。既にバス乗車の長い列ができている。Ihさんがいない、そしてMtさんも。すると、無人改札の切符入れに復路も使うお出かけパスを入れたと右往左往。JR東海に連絡するも今日は駅にはいかないと半場諦め。結局列の最後尾に並び、臨時便が出るかと思ったが、全員乗車できる人数ということになり、結局立って乗車して900mの明神峠に向かう。やけにこの山域に似つかわしくない高校生ぐらいの若い人達が大勢乗ってくるのに気づく。
到着後、峠そばにある簡易トイレを利用、ラジオ体操を行い、ほぼ最終組で歩き出す。気候は快晴で北からの風がやや強い。歩き出してすぐに、登山路の二股路を右に入り、この山のサンショウバラの開花状況の目印となるその大木に向かう。遠目にも全く花はない。ここで、Msさんが自宅栽培の20年もののサンショウバラを出す。似ている、同じだと皆感嘆する。これで念のため(花がないと困るので)写真を撮る。
目印とは、この場所900mで花が咲いていると735mのサンショウバラの丘(樹下の二人)のそれは終盤、つぼみなら丘は最盛期と予想できるから。そばで目を凝らしてみると、つぼみが少しあり、丘では幾分かは花にで会えそうだと思う。
ちなにみ、サンショウバラは富士・箱根を中心とした地域の山地にはえる日本特産のバラで一日花である。葉がサンショウの葉に似るのでこの名がある。自生地では絶滅の危機にあり、絶滅危惧種に指定されている。
いよいよ、鉄塔下の故岩田翁作成の入り口看板がある。ここから東に湯船山に向かい歩き出す。このルートを知る私が先頭で歩き出す。ここで、20名ほどの高校生の山岳部の子らが来たので先に行ってもらう。だからバスも込んでいたし、妙に年齢層が低かったのだ。納得。こちらはゆうゆう山行を楽しむ。
登りきり、今日の最高地点、湯船山1,041mに到着。先の高校生のグループと入れ替わりに少し休息。
後はアップダウンを繰り返しながら、ブナ林の中を徐々に下っていく。新緑が生い茂り、木漏れ日の中を歩くと心地よい(写真)。
やや北風が強いが。ヤマツツジも見える。この最近倒れた大木のところでは、そこだけ、日差しが入っている。
途中Hdさんが、久しぶりの山行でもあり、足に力が入らなくなる。少し休む。この後も少し休みとまた歩けるようになる。
どんどん下り標高725mと明神峠の木より180m低いところには丘手前にあるサンショウバラの木には花はない。が、Hdさんか、Tさんの声、「あるよ」と、駈けつけてみると数輪花をつけている。明神峠の大木から花はあるとは予想していたが、あった、あってよかったと安堵。そこへ反対方向からきた登山者にこの先サンショウバラはと聞くとありますよと。ほどなく、見えてきました。木々にピンクの可憐な花をつけたサンショウバラが(写真)
丘では数本は相当数のサンショウバラを付けており、日程を変更した当初の目標が達成できた。あとは無事に下山するのみ。全員でサンショウバラの花と富士山をバックに記念撮影。南には、大涌谷が噴煙をあげているのが見え、その右には愛鷹連峰も見える。
強い日差しを避け、木陰に入り、ランチ、美味しい味噌汁(Hdさんいわく具だくさんのミソ鍋)いただく。私がHgさんにお願いし、Tさんとお二人で準備いただいた。実に美味しい。お代わりもする。
あとはお漬物類が出るはでるは、そんなに重いものを担いでこられたんだと感嘆する。
この時、反対からきた一人の中年の女性登山者が立っていたIhさんに道を聞いている。
1人で地図も持っておらず、よくも知らない登山道(湯船林道)に行きたいようなことをいうので、私も加わり、話を聞く。どこから来たのかと聞くと、不老山からと。そこで、私は無理だから、戻って世付峠から林道を下るように勧める。素直に従っていったようだ。しかし、登山者がまばらになる時間帯、このような登山者がいること、さらにはどうかかわるのがいいのか悩ましところでもある。
さて、腹もくちてようやく歩き出す。世付峠へ。ここにもサンショウバラがあるが、つぼみが一部あるのみ。岩田翁の鉄板の標識がある。見るだけでも楽しい。ここから北へ丹沢湖の浅瀬に下りられるが崩壊して今も閉鎖されている。そして今日初めての200m登りのアルバイトに入り、木漏れ日の中、不老山南峰に到着。南をみると、富士山が逆行ながら見える。Hdさんは不老山に、一度言ったこともあるので、残りの7人で向かう。
ほどなく不老山(928m)山頂。ベンチがあるが展望はない。ここにもサンショウバラの木が数本あるが、全く花はなし、つぼみがわずか、写真を撮って、来た道路を戻る。
そこで、Hdさんも合流、駅に向かって下山開始。ほどなく、登山道左側にかつてはなかった林道が沿って走り、そこにおりる。林道は既に一部崩落しており、用をなさない。そして再度登山道に入り、また林道に出る。そこからは舗装された林道をゆっくり南に向かって歩く。最後、金時公園に下り、急な階段を休み休み降りていく、金時公園につき、Tbさんに連絡。少し歩き、振り返ると富士山が大きく見えた。駅手前で偶然話した地元の方が、丘を整備している人たち。「咲いていましたよ」というと破顔されていたのが印象的だった。駅に着き、精算、小山駅からの列車は1時間に1本しかなく、やや時間がオーバーしたが、ブナの新緑とサンショウバラに都会の憂さを洗い流すことができた。人心地ついて電車にゆられながら、「今日も楽しい山行ができて良かった」と。
翌週末は、丘はいっそうサンショウバラの花が開くかもしれない。しかしこの日程では多くの山岳会が明神峠からサンショウバラを計画していることから人混みでごった返す可能性が高く、今回の日程は計画策定者としては安堵できた。
追伸
我孫子駅で皆さんの協力で、Ihさんは無事布佐駅を出ることができたことも安堵した。(記Id)





明神峠から愛鷹山
サンショウバラの大木
ブナの新緑の尾根
今日の最高峰湯船山(1,041m)
サンショウバラ
丘のサンショウバラの木
青空とサンショウバラ
不老山山頂



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