6月の山行



台倉高山



台倉高山山頂    台倉高山から望む 右:燧ケ岳、左奥:至仏山



1.実施日: 2018年6月23日(土)-24日(日) 
2.参加者:男性5名、女性8名、計13名
3.行 程: 
  初日: 我孫子駅前(6:00)→車(東北道、西那須野塩原IC経由) 桧枝岐村へ
  途中 前沢曲家集落、屏風岩等見学→舟枝オートキャンプ場着(12:30)テント設営・夕食準備  
      山菜天ぷら他夕食会(15:00開始)就寝(22:00頃)

 2日目: 起床(4:30) 出発(6:00)→馬坂峠登山口(6:45/7:00)→鹿の休み場(7:50)→三段田代(8:25)→台倉高山山頂       (9:25/9:50)→三段田代(10:45)→馬坂峠登山口(11:50/12:00)→オートキャンプ場(12:45/13:25)→燧の湯        (13:40/14:25)→西那須野塩原IC(東北道、北関東道、常磐道経由
  途中 上河内SAで夕食・休憩含み)→柏IC(19:40)→我孫子駅(20:00)
4.費用: 合計11,130円
      (内訳)交通費:7,490円 (レンタカー、ガソリン、高速、運転者謝礼)2,020円(食材、飲料、燃料)、1,040円
          (テン場)、580円(温泉、曲家)
5.装備:  夏季テント泊装備、サブザック等
6.標高差: 約270m (テン場⇔登山口 車で往復)


 台倉高山は会山行では初めて登る山。その昔は登る人もあまりない秘境の山だったそうだが、近年登山口までの林道と登山道が整備されたことで登り易くなり、絶滅危惧植物「オサバグサ」の咲く時期を選んで今年の山行計画に入ったようだ。

標高差は約270mと低い山だが、登山口までの林道途中のキャンプ場で山菜てんぷらやキャンプファイアを楽しめ、また近くの温泉で汗も流せるという贅沢な山行計画となったためか、男女計13名の多数が参加、車2台で早朝我孫子を出発した。 
天気は良好。途中、道の駅等で天ぷらやみそ汁用の食材とHAさんお勧めの地酒「花泉」を買い込み、国道傍の川べりにそびえる「屏風岩」や昭和初期の農村の住居と生活様式・道具類がそのまま保存された「前沢曲家集落」等南会津町の名所を見物。また昼食には手打ち蕎麦と最初から楽しみ満載の雰囲気だ。

 舟俣川オートキャンプ場は、傍をイワナが泳ぐ舟俣川の清流が流れ、トイレ、水道、調理場、管理人小屋、駐車場を備えた立派なキャンプ場だ。 早速テント3張とタープ2張で夕食会場と寝床を設営し、更に全員が手分けして夕食の準備にかかる。ここの調理場は水道が利用でき、流し台もあって普通の家のキッチンと遜色ない。大勢でワイワイ言いながら準備するのも実に楽しいものだ。

 今年は雪解けが早く、当日は山菜も旬を過ぎていて充分な種類・量を確保できなかった由だが、不足分は係の方が準備頂いた野菜が活躍。更にSAさんに調達頂いた豪華版の刺身、サバ缶のほぐし身と地元調達のウド・玉ねぎのサラダ、御浸し、サバ缶の汁をダシにしたみそ汁等山では中々無いご馳走が次々とテーブルに並んだ。
天ぷら係はHAさんが一手に引き受け、黙々と揚げてゆかれる。昔は山菜天ぷら山行をよくやったと話に聞いてはいたが、現実にこんな立派なメニューを食べられるとは実に贅沢な話だ。因みにHAさん式野菜天ぷら揚げ方のコツは、「油は160度の低温でじっくり、衣はできるだけ薄く」だそうだ。そうすれば衣が焦げずに白く揚がり、衣に残る油量も少いのでさっぱりし上がるとのこと。 なるほどこの揚げ方だと飽きずに幾らでも口に入る。

3時頃には料理も略用意ができ、先ずビールで乾杯。更に地酒、ワイン、焼酎、ソフトドリンクにツマミ、刺身、サラダに加えメインの天ぷら等々が次々に腹に納まる。ワイワイやるうちに小雨が降り出し、夕闇が訪れたが皆さんお構いなしに宴は続く。最後にSAさんお手製のフルーツゼリーのデザートが提供されたが、それは今年略古稀の団塊の世代4名の「古稀祝い」を兼ねるものとなり、4名で入刀・振り分けて皆さんに配られた。
キャンプ場は広く、近くに他のテントもなかったので豪華晩餐会の賑わいは他者の迷惑にはならなかったと思われるが、10時頃までにはそれぞれ無事眠りにつかれたようだ。


台倉高山 登山口にて
登山口直後の樹林帯を行く 登山道に咲くオサバグサ
南会津町にある屏風岩 紅葉が特に美しいとか

南会津町前沢 曲家集落の蕎麦店

曲家集落資料館の内部 古の農村の暮しが伺える 古の道具類(古い農具、山の道具が)
水車小屋の前で 舟俣川オートキャンプ場 テント3張、タープ
タープ2張設営


夕食準備におおわらわ


豪華な料理が整った   晩餐会は和やかな雰囲気で    地酒「花泉」も   初めてのテント泊に新入会員も打ち解けた様子  天ぷらを揚げるHAさん

 翌朝は4時半起床。雨も上がり快晴で気持ちの良い朝だ。6時に馬坂峠登山口に向け車で出発した。登山口までは未舗装の林道で約45分。そこには30~40台程収容可の駐 車場と新しいトイレが整備されている。北側には帝釈山・田代山方面登山口、南側に
台倉高山方面登山口があるが、ここを利用する人の殆どは帝釈山方面の登山者のようだ。

 登りをパスされたMKさんにキーを預けて残って頂き、TOさんを先頭に12名で台倉高山に向け出発。最初はオオシラビソの多い樹林帯を進む。オサバグサは既に終期であり、見られるか心配したが、登山道の所々に可憐な姿を見せてくれ今回山行の1つの目標はクリアー。 樹林帯は結構アップダウンが多く、標高差270mの割には登り応えがある感じ。
1時間半程で三段田代の湿地帯に着くと前方の視界が広がると共に、湿地帯にはワタスゲやリンドウの花を見ることができた。
 そこを越えると山頂迄1時間程。山頂は20人程度のスペースがあるが当日は我々で貸し切り。軽食を採り、燧岳・至仏山や会津駒ケ岳等尾瀬、会津の山々をはじめとする360度の眺望を楽しみ、記念写真を撮って下山。登り、下りとも結局1組の登山者とも出会わずで、台倉高山はなる程秘境の山だった。

 登山口に戻るとMKさんが待っておられた。5時間近くの待ち時間中に、帝釈山方面の登山道を少し歩き、オサバグサを見て来られたとか。 その後本を読む等ゆったりとした時間を過ごされた由。 山に来ては登るも良し、また山の空気を吸い樹木や雲を眺めてのんびりと贅沢な時間を過ごすもまた良しだ。



カメラ目線で足慣らし 台倉高山登山口はこちら
オオシラビソの樹林帯を行く
三段田代の湿地帯を通過 シャクナゲと奥は
リンドウ
三段田代奥に広がる山並
帝釈山(左)と田代山(右奥)


台倉高山山頂 登ったぞー 台倉高山山頂でリラックス。雲が美しい



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