29日:晴れ時々曇り一時雨 「我孫子〜天狗平ロッジ」


 電車、バスを乗り継ぎ、終点の梅花皮荘バス停まで来ると、今夜宿泊する天狗平ロッジ管理人のご好意で、車で出迎えていただき、予定より1時間ほど早くロッジに着く。 ここで合流のNMさん、KDさん二人の顔を見てホッとする。10畳はあろうか。広い畳の部屋に4人。宿泊者は我々のみで、他の部屋は空いている。 炊事場の広いテーブルを利用して早めの夕食を始める。今山行の3回の夕食メニューは、軽量化とバリエーションを考慮して、KDさんが考えてくれたものだ。 今日のメインは中華丼、切り干し大根等である。陽が沈み、お腹も一杯になった頃、小屋の管理を委託されている小国山岳会の方から、明日の「石転び沢雪渓」の 注意事項についてアドバイスをいただく。特に、雪渓の表面からでは見えない空洞部分(スノーブリッジ)の危険性(落ちたら3秒で死ぬ!)と、 回避するためのルート選択(川幅を4等分し、その左右の岸側1/4を歩く)、落下してくる石の転がり方、ピッケル購入時の留意点など、 これまであまり聞いたことのないことが多く大いに参考になる。


   
 天狗平ロッジの炊事場で食事   メインメニューの中華丼(ライス版)
   
  メインメニューの中華丼(堅ヤキソバ版)  ロッジからの差入れ「もろキュー」
   
 アイゼンの装着確認   石転び沢雪渓の歩き方講習

 

30日:晴れ時々曇り 「天狗平ロッジ〜梅花皮小屋」


 早朝、管理人に見送られロッジを後にする。まもなく温身平に入ると、これから上る石転び沢方面がしっかり視界に入り、長くなる今日の行程を実感する。 その後の「石転び沢出合」までの梅花皮沢沿いのルートは、鎖やロープもある急傾斜のアップダウンが頻繁に出現して体力を奪う。 3時間ほどで石転び沢出合に辿り着く。憧れの景観に出会い感激する。これからの雪渓歩きに備えてアイゼンを装着する。沢からは時々涼しい風が流れてくる。 最初は大した斜度はなく順調に高度を稼ぎ、左右のフィヨルドのような景観も楽しむ。 しかし、2時間ほど過ぎると斜度も30度を超し、たまに落下してくるコブシ大の石もスピードがある。ヘルメットを被り、足もとだけではなく上方にも神経を使う。 やがて斜度は40度を超すと、落石が集中するエリアのため暫くは休息せずに進み、「草付き」にて休憩をとる。ここからは今日のゴールが目の前である。 気力を振り絞り梅花皮避難小屋に到着する。時間が午後2時前ということもあるのだろう、ザックとマットが一人分だけ残置してあり、ガラガラ状態にホッとする。 2階の一角のゆったりとしたスペースに4人の荷を広げる。それから3時間ほど後には20数人の登山者が加わるが、それでも今夜はゆったりスペースで眠れそうである。 その頃に管理人が到着し、あてにしていなかったビール販売が行われ、有難く購入する。 今日の無事に感謝して乾杯。夕食のメインは寿司飯で、他にもバランスを考慮した野菜メニュー(玉ねぎとピーマンの炒めもの、ヒジキ煮など)も加わる。 明日は飯豊本山へのピストンのため、ザックは軽くなるが、管理人からの情報ではルート上の所々に残雪があるようだ。早出のため8時頃に横になる。


   
 天狗平ロッジを出発   温身平から見える石転び沢方面
   
 アップダウンの多い沢沿いのルート 

 危ない渡渉ヵ所も

   
 「石転び沢雪渓」を前にして感激  順調に高度を稼ぐ
   
 少しずつ斜度が増す   落石が多い「ほん石転び沢」出合付近
   
 ミニ「フィヨルド」のような地形が   .斜度が30度を超す
   
 「草付き」で一息いれる  梅花皮小屋でくつろぐ(背景は北股岳)
   
 梅花皮小屋からの大日岳方面  夕食は寿司飯、玉ねぎとピーマンの炒め物
   
    飯豊の花々