1841メートル
樹氷モンスター
・実施日:2月16日(土)~17日(日) ・参加者:男性2名、女性3名(計5名) ・行程:
(内訳)<JR東北新幹線+宿泊セット> ・バス代2,000円(往復) ・ロープウェイ代2,800円(往復)・ナイトクルーザー(ツアー代3,300円) ・スノーシューレンタル1,645円 ・装備:日帰り厳冬期装備一式 |
さほど寒さを感じない星空の下、JR安食駅から始発の電車で私達は参加者の待つ三人と上野駅で合流した。新幹線の臨時列車で福島に入ると車窓からの景色は一転し雪景色になり、東北に来たのだなと実感する。この風景の美しさの中の計画に期待で胸いっぱいになる。皆も笑みを浮かべながら会話を楽しんでいる。 140分程で山形駅に到着した。雪が舞っているが、気温は暖かく感じられる。凍結の恐れもあると思い携帯スパイクを持参してきたが、全く必要は無い。バスターミナルでは既に列を成す旅行者でいっぱいになっていったが、臨時バスも出て安心した。雪が降り続く中、45分程で蔵王温泉駅の「山交」バスターミナルに着いた。ターミナル内の観光協会で今日の宿舎のホテルと散策コースの案内図を調達。樹氷通りを5~6分を歩き、中央ロープウェイの反対側に位置する今宵の宿、「ルーセントタカミヤ」に荷物を預ける。地元の食堂で昼食を済ませ(仕切り名物女将? 威勢のいい応対に笑みがこぼれてしまう)、皆は満腹。 12時に散策開始。酢川温泉神社を目指す。人の往来も少なく止むことのない雪の温泉街、下湯、上湯共同浴場を過ぎ緩やかな坂を上り神社に詣でる。本殿まで登ってみたかったが、腰までの積雪に阻まれ進めなかった。1時間程の散策を楽しみホテルに13時に戻った。 十分に休憩を取った後16時頃に再び徒歩で5分程の山麓ロープウェイに向かう。16時45分の集合。外国からの参加者が6割以上を占めているだろうか? にぎやかだ。日本夜景遺産に指定されている「樹氷幻想回廊ツアー」ロープウェイで樹氷高原駅に到着。12人乗りの雪上車で1時間の遊覧を楽しむ予定だが、紹介写真の様な《樹氷モンスター》は少なかった。同乗係員の話によると1週間前が見頃で、今週に入って気温が上昇し雪が落ちてしまった、との説明だった。後半にライトアップされた美しい雪原に到着する。そこは、オレンジ、青、ピンクの光に染まり、とても幻想的で興奮する。みんな童心に戻り、はしゃいで歩き回る。楽しいひと時だった。 18時30分にホテルに戻った。お楽しみの夕食はご当地の食材を使った料理と山形牛の鉄板焼き付。次の楽しみは美人作りの湯と知られる名湯へ入浴。明日の天気が気にしながら就寝。 |
まだ外は暗い中、朝風呂で活力を充電して山頂へ。しかし外は雪が舞っている。「行ける所まで行く」と切り替える。8時にホテルを出発。スキーレンタル店へ向かう。移動の荷物の負担を省く事で、ストック付でレンタル(¥1645)の予約をしていた。いざ熊野岳へ。 山麓駅から樹氷高原駅経由で地蔵山頂駅に9時30分に着く。標高は1,736m、山頂駅内の気温は-10度で外に出ると風もあり-15度の体感温度だ。スノーシューを装着して出発を試みるが10m以下まででしか進めない。 ホワイトアウト状態だ。山頂駅の蔵王地蔵増尊を横目にSLと相談する。進むのは危険と判断して昨夜の樹氷高原でスノーハイクの行程に変更する事にした。山頂駅から樹氷高原駅の標高差は356mで幾分寒さは和らいだ感じがするが、気温は―5℃以下はある様に思う。樹氷原コースを10時30分にスタートする。 森林の傾斜地を「気分爽快」先頭Tさんが気持ち良さそうにドンドン登る。みんな楽しそうだ。ユートピアリフト沿いに登るとパトロール中のレスキューの人に出会う。「ロープ内に戻って下さい。」と指示された。どうやら指定コースの外を歩行していた様だ。徐々に視界が悪くなり、あっと言う間にホワイトアウトだ。 ハイクを諦め樹氷高原駅に戻る。宿には12時半過ぎ着。麓の天気は回復して晴れ間が広がっている。山半分の上は真っ暗な雪雲の中だ。私達は軽く昼食を済ませ温泉で冷えた体を温め15時10分の山形駅行のバスの時刻までのんびり過ごし、更に山形駅でお土産の探索、お弁当を購入し予定の新幹線で家路に就いた。 |
地蔵山頂駅から熊野岳を目指す
樹氷原コース(スノーハイクに向かう)
雪に埋まった蔵王地蔵尊
《感 想》 天候が悪く熊野岳を目指すことが出来なく残念でしたが樹氷観覧、パウダー状の雪を踏み、また美味しい食事と温泉「癒し」~『ほっこり山行五人衆』、有意義な2日間でした。(MS記) |