~~~6月の山行~~~
実施日 | 2019年6月21日(金)~23日(日) 山中テント2泊 | |
参加者 | TY・NA・YH・ TK(CL)・IN(SL)・・・5名 | |
コース・タイム | 6/21 | 我孫子5:53=柏=春日部7:03(特急リバティ会津101号)=会津高原尾瀬口9:40=尾瀬沼山峠11:25 沼山峠12:00~尾瀬沼キャンプ場13:30~テント設営14:35~小淵沢田代15:40~キャンプ場17:00〈幕営〉・・・・・・(歩行:約4時間半) |
6/22 | 起床6:30/出発9:20~沼尻10:35~見晴13:10(下田代十字路)~テント設営15:00~東電小屋分岐~見晴16:00〈幕営〉・・・・・・・・・・・・・(歩行:約5時間) | |
6/23 | 起床4:30/出発6:30~竜宮小屋7:30~山の鼻9:50~鳩待峠11:40-尾瀬戸倉12:30-沼田14:37-我孫子18:13・・・・・・・・・・・・・・・(歩行:約5時間) | |
費用 | 14630円(交通費電車=6490円・バス=5440円、食費1100円、テント場1600円) |
今回の山行は梅雨の真っ只中であるので、「人気の少ない静かな尾瀬をゆっくり柔軟にみんなで相談しながら楽しもう」という思いを共有し実施されました。天気予報は見事に雨マークばかりでしたが、それも想定内のことと出発を決めました。 |
柏駅東武アーバンパークライン南口で待ち合わせ!との連絡でしたが、初っ端から中央口で待っている人がいるなど、それぞれマイペースな雰囲気の中スタートしました。事前にNmさんが手配してくださったチケットのおかげで、とてもスムーズに会津高原尾瀬口駅に到着。そこから約2時間のバスの旅でした。バスの前方に電光の料金表示がありますが、あんなに表示がいっぱいになるところを見たことがないなぁと思いながら眺めていました。山の会に入るまでこんなにのんびりと公共の交通機関で旅をしたことがなかったので、そんなことですらも、日ごろの慌ただしい自分(日常)を、束の間でも切り離すには十分なことでした。バスに揺られながらのうたた寝も最高でした! 会津高原尾瀬口バスターミナル バスの終点、沼山峠 登山開始 沼山峠に到着し、簡単に昼食を済ませた後、いよいよ尾瀬沼に向けて出発しました。先頭を行くのは、サブリーダーを初めて仰せつかった私、今村です。とにかくゆっくり進めば大丈夫とのリーダーTnさんのアドバイス通りに歩いたつもりでした。(夜に、あれは速すぎるとご指導が入りました…)初めての先頭はただただ緊張で、よく景色も覚えていないほどです。皆さんが心地よく歩けるペースを保ちながら歩くことはとても難しいことでした。ペース配分によって、疲労度が全く違うのだともTkさんから教えていただきました。そして何より、テントや食料の入った重たいザックを背負って歩くキツさ、ふらつき、足腰への負担も身をもって体験することができたことは、今回の大きな学びでした。(この時は、食料も燃料も使っていくばかりだからすぐに軽くなるだろうと期待していたのですが、雨をたっぷり吸ったテントは重くなるばかりで、見事に期待は外れました。) 尾瀬 大江湿原を行く 尾瀬沼が近くに 1時間ほど歩くと視界が一気に広がり、尾瀬沼が見えてきました。期せずして、お天気も好転し、例年なら終わっているはずのミズバショウもまだまだ綺麗に咲いています。一面の湿原の緑、その先に白樺の木、カッコウの鳴き声、サワサワと木を揺らす風の音。どれもこれも想像以上のすばらしさです。キャンプ場に着き、Tnさんお気に入りのサイトにテントを設営。小淵沢田代に向けて再出発しました。 こちらは少しマイナーな場所なのか、はっきりと山道を見つけられないような場所もあり、その度に2番手を歩いて下さったNmさんに確認しながら進んでいきました。以前、Tnさんが雪山の季節に同じ道を歩き、鬼怒沼山に向かうところで遭難した話などを聞きながら1時間ほどで到着。そこからは遠く日光白根山も眺められました。 小淵沢田代で 往路は予想に反してキツイ山道だったので、帰りは大江湿原経由で戻りました。夕暮れ時の大江湿原には、私たちの他に誰もおらず贅沢な時間を過ごすことができました。Nmさんのオカリナによる「夏の思い出」の演奏があり、大満足で一日目を終えることができました。その後はテント場に戻り、Tkさん・Ygさんによって考えていただいた美味しくて、体力回復にも配慮がなされたメニューで楽しい宴会があったことは言うまでもありません。その頃には雨も降りだし、夜には強い雷雨にもなりましたが(テントの中の荷物が濡れてしまうほど)、お酒の力もあってあっという間に眠りに落ちました。 大江湿原の絶景ポイントから テント場で おいしかった焼うどん テントの生活 |
起床は雨のため5:30に遅らせて就寝しましたが、本降りのため引き続き朝寝。6時半ころ起きだし、朝食を取りながらその後の動きを相談しました。雨はもともと想定内であること、山小屋のおじさんの話では午後からは雨になるものの、それまでは降ったりやんだりなのではないか、昨晩の大雨は雷雲の発生によるものだから、気温がそれほど上がらなければ小雨程度で行けるのではないかということなどを勘案して、続行を決定。ゆっくり目の9:20に沼尻に向けて出発しました。こうした緩やかでゆとりのある行動の裏には、Tkさんが淹れてくれたコーヒー、Nmさんのなんと!手づくりのパンの朝食があります。誰もが「もう引き上げようか…」と後ろ向きな気持ちになりましたが、せっかく来たのだからもう少しこの時間を楽しみたいと皆が思ったのでしょう。 朝の尾瀬 ➡拡大写真 沼を振り返る ➡拡大写真 新築された沼尻休憩所 沼尻を後にする 尾瀬沼周遊道(北岸道)をコースタイムの1.5倍ほどの時間をかけてゆっくり沼尻へ。火災があったと聞いた沼尻休憩所も新築されていました。小休憩した後、白砂峠を通り見晴を目指しました。前の晩の雨で道はぬかるみ歩き難く長く感じましたが、途中にウグイスの姿を目の前に見つけしばらく動画を撮ってみたり、ダイセンナメクジという人差し指ほどの大きさもあるナメクジを観察したりしながら歩みを進めました。長く感じた道すがら、Nmさんには地図の読み方を教えていただきました。傍に川や谷があり、それに沿って地図を見ていくと、「なるほど、地図はこう見ればいいのか」と実感を持ってみることができ、実地練習は楽しいものでした。 尾瀬ヶ原を目指す 湿原を行く 1時過ぎに見晴に到着。まずは無料休憩所で腹ごしらえをし、テント場へ。午後3時から雨が降るという予報だったので、まずは設営。夕食の下ごしらえまでしたところで、東電小屋に向けて出発しました。今度は、先ほどまでのぬかるみはなく、木道をのんびり歩いていきました。東電小屋分岐点まで来たところで、ベンチに座り、何度となく尾瀬を訪れているYgさんから三条の滝の話を聞きながらゆったりと心地いい時間を過ごしましたが、急に冷たい風が吹いてきたので、そこで引き返しました。テントに戻りカレーを作り始めたところで雨も降りだし、またしても夜の宴会に突入していきました。次の日の予定はまだはっきりと決めることができず、4時半起床だけを決め早々に寝袋にもぐり込みました。(Tnさんが、こんなお酒の少ない山行ははじめてだぁ~と叫んでいましたが…) 東電小屋方面へ散策 ➡拡大写真 奥の瘤状の山は景鶴山 見晴の山小屋 |
~この日見た燧ケ岳(上)と至仏山(下)~
➡拡大写真
➡拡大写真
約束通りに4時半起床! 朝ごはんは、やみ鍋風インスタントラーメンネギわかめ添え。醤油ラーメンを持参のことというリーダーのお達しにも関わらず、豚骨あり(リーダーご本人でしたが…)、塩味あり、そしてなんとそれを昨晩のカレーの残りの中に入れるという荒業! さらなる驚きは、それが美味しい! Tkさんが帰りの電車の中で言っておられましたが、今回の山行は「みんながいてこその山行でした」をまさに表しています。どこかマイペースの5人の調和が、こんなところにも見受けられたのでした。 朝霧に霞む見晴 6:30に竜宮小屋に向けて出発。前には至仏山、後ろには燧ケ岳、横には景鶴山を見ながらの木道歩きは清々しいものでした。始めは朝もやの中の湿原を楽しみ、太陽と共にすっきり晴れてくる様子のどちらも感じることができたのは、本当にラッキーなことでした。山行計画では富士見峠からあやめ平を歩き鳩待峠に出るコースでしたが、メンバーの疲労度等を考慮しゆったり楽しめるコースに変更したことは、今回の山行の目的に適うものだったと思います。見晴~竜宮~牛首~山の鼻~鳩待峠と尾瀬ヶ原を満喫しました。 尾瀬ヶ原へ 竜宮に向かう 晴天下の尾瀬ヶ原 至仏山が近づく 一輪のニッコウキスゲ ミズバショウも すごい荷のボッカさん 山ノ鼻が近くに 山の鼻のビジターセンターでは、この3日間のあいだにそれぞれが抱いた疑問をセンターの方に聞き、尾瀬の花や虫、動物に関する知識も深めることができました。今回はミズバショウを見られるとは期待していませんでしたが、あちこちで群生を見ることができました。そして一輪だけニッコウキスゲの花も見つけることができました。リュウキンカ、ヒメシャクナゲ、ミツガシワ、チングルマ、ルリイロイトトンボ、ヒョウモンチョウなどなど、生物が多様に生きる尾瀬を楽しみました。また、2日目の晩に雨雲の切れ間から無数の星が見えたことも忘れられないものになりました。 帰りのバスや電車のアクセスも程よく、途中でビールなどをゲットしながら6時過ぎに我孫子に無事に到着しました。 |
最後に、リーダーのTnさんをはじめ2泊3日の山行を共にしてくださった皆さん、ありがとうござました。集中連絡先を引き受けてくださったNbさん、ありがとうございました。(IN記) |