~8月の山行~




仙丈ケ岳・甲斐駒ケ岳



仙丈ケ岳山頂で


行程図

動画

参加者 男性4名、女性1名
コース&
タイム
8月23日 我孫子~芦安~広河原~北沢峠
8月24日 〈終日晴天微風〉・・・・長衛小屋6:49→9:43小仙丈ヶ岳10:14→11:12仙丈ヶ岳11:45→11:56仙丈小屋12:26→13:05小仙丈ヶ岳13:13→15:13長衛小屋
   ・・・・8時間24分、8.9km、累積標高差 上り1,484m、下り1,480m
8月25日 〈終日晴天微風〉・・・・長衛小屋4:56→05:28仙水小屋→6:06仙水峠→7:32駒津峰7:54→8:13六方石8:25→9:13甲斐駒ヶ岳山頂9:53→10:15摩利支天10:40→11:10六方石11:15→11:34駒津峰11:56→12:26双児山12:44→13:57こもれび山荘→14:09長衛小屋?
  ・・・・・9時間13分、10.5km、累積標高差上り1,755m、下り1,806m)
費用 \13,950/名





❖前夜まで
 早朝、我孫子を出発し、Isさんの車で国道294号から常総ICで圏央道に入る。途中から降り出した雨の中、中央道を下りて芦安駐車場へ向かい、芦安駐車場からは乗合タクシーで広河原に向かう。広河原では、インフォメーションセンターでバスを待ち、北沢峠には13時頃に到着。バス停から10分ほどで長衛小屋に着いた。
 申し込みを済ませてすぐに雨の中をテント設営した。平日のためかテン場はガラガラである。設営後、無事の到着を祝してビールで乾杯、夕飯のうどん鍋に舌鼓を打つ。早々に就寝し、翌日の仙丈ケ岳登山に備えた。 




❖8/24・・・・・仙丈ケ岳
翌朝のテン場は、まだ暗いうちから朝食やらトイレやら準備やら出発やらと慌ただしい。時間に余裕がある我々は、軽い朝食を済ませてから7時少し前に長衛小屋を出発した。
 長衛小屋に程近い登山口から登りを開始する。トップはTkさんである。天気はといえば快晴微風の絶好の登山日和である。予報ではこの日の山頂付近では風速15~17m、北沢峠でも10~11mとかなりの強風であり、一時は中止、日程変更を参加者に諮ったほど悩んだのだったが…。
 樹林帯を延々と3時間ほど登り、森林限界を超えてハイマツの中をさらに登った6合目あたりで一気に展望が開けた。振り返ると甲斐駒ヶ岳が正面に望めた。摩利支天を従えて毅然と聳える姿が実にカッコいい。さらに白い岩肌が朝陽に輝くものだから見惚れてしまった。 
 真っ青な空の下、気分の良い稜線歩きがしばらく続くと小仙丈ヶ岳に到着した。北岳、間ノ岳、農取岳、その先の南アルプスの峰々、左手に薬師岳、観音岳、地蔵岳、奥には富士山が同時に望めて、さらに小仙丈沢カールが望める、というロケーションで感動の絶景であった。
 小休憩を終え、さらに山頂を目指して狭い岩々した稜線を進むと、右手に薮沢カールと仙丈小屋が見えてきた。藪沢方面を見下ろすと、馬の背からの登山者が見える。馬の背は上から見ればまさに馬の背の形であった。岩場を攀じ登り、仙丈ヶ岳山頂に到着する。
 山頂からの眺めも360度である。小仙丈ヶ岳からの眺望と同じなのだが、うねるように間ノ岳に続く眼前の仙塩尾根が印象的だった。ヘリコプターがこの尾根を這うように飛んでいる。救助なのか撮影なのか。我々の間近まで飛んできて後、去っていった。
 山頂から仙丈小屋まで下り、小休憩した後、再び小仙丈ヶ岳をめざし、そこから登りと同じルートをピストンで下山した。長衛小屋には15時過ぎに到着する。
 テント場にはかなりの数のテントが張られ、登山者でごった返していた。ビールとワインで無事の登頂を祝し、夕食は紅一点のKsさんの作った夏野菜カレーとIsさんのワインで満たされた後、テント場の脇を流れる沢のせせらぎの音に癒されつつ就寝した。
   
長衛小屋とテント場 初日はうどんとビールで


仙丈ケ岳六合目から見た甲斐駒ケ岳 拡大写真


甲斐駒ケ岳・鋸岳をバックに小仙丈ケ岳にて

小仙丈ケ岳を出発 仙丈ケ岳山頂からの見る仙塩尾根とヘリ

甲斐駒ケ岳から見た白峰三山➡拡大写真 仙丈ケ岳山頂にて➡拡大写真

仙丈ケ岳山頂から見降ろす仙丈小屋➡拡大写真 下りで再び甲斐駒ケ岳が(1)


下りで再び甲斐駒ケ岳が(2)



 ❖8/25・・・・・甲斐駒ケ岳
 翌朝は、帰着を16時の最終バスに間に合わせるために午前3時に起床し、午前5時前の夜明けとともに甲斐駒ヶ岳を目指して出発した。小屋前の沢に架かる橋を渡り、沢沿いに樹林帯を進む。今日もトップはTkさんだ。沢を離れ、仙水小屋を通過し樹林帯を抜けると、ゴロゴロの岩塊だらけの場となった。ルートを見失わないように進むと展望が開けた仙水峠に着く。
 仙水峠から駒津峰までは再び樹林帯に入り、延々と続く急登を1時間半ほど登る。樹林帯からハイマツ帯に入ると、ようやく駒津峰に到着した。ここも360度遮るものがない。北東には朝の陽を受けて白い甲斐駒ヶ岳と摩利支天、鋸岳に連なる稜線が、右手には師岳、観音岳、地蔵岳と富士山が、そして西南には昨日登った仙丈ケ岳と北岳を眺めることができる。しばらく眺望を堪能していたかったが、ツアーの参加者らが多数休憩しており、この先の渋滞を避けるためにお先に出発させてもらった。
 岩だらけの痩せ尾根を行き、さらに段差の大きい岩場を登り降りしつつ進む。大岩の六万石を過ぎて直登ルートと巻道ルートの分岐点があるが、右の巻道を選んで進む。しばらくすると白い細かな石と白い砂礫の白いザラ場の道となるが、滑りやすく登りにくい。 
山頂から次々と下山してくる登山者らと道を譲り譲られしながら登ると、ほどなく山頂の祠が見えてきた。直下の岩場を登りきって頂きに立つ。山頂は白い花崗岩の岩と砂礫の白の世界で、すでにかなりの数の登山者がおりこの山の人気の程が窺えた。草鞋をつるした石の祠と一等三角点がある。ここは雲の上だ。山頂からは手前のアサヨ峰とその先の鳳凰三山、富士山、そして白峰三山(北岳、間ノ岳、塩見岳)、手前の仙丈ケ岳といった南アルプスの峰々だけではなく、北アルプスや八ヶ岳も見えたが、山座同定できない峰が数えきれないほどある。そしてすぐ脇には白い摩利支天が見える。
 たっぷりの休憩後、下りを開始したが、砂礫の斜面なので滑らぬように注意して下る。途中の分岐で左手方向に摩利支天へ向かう登山道が伸びている。立ち寄る登山者はほとんどいないと見えたが、我々は摩利支天をピストンすることにした。摩利支天へ向かう登山道にはロープが張られておりとくに難所はない。難所はないが山頂までの急登は結構きつい。ハイマツで覆われた丸い山頂には、仏教の守護神である摩利支天の石碑と数本の剣が刺さっていた。ここもまた360度の眺望であったが、きりがないので、早々に分岐点に戻って再び下山を開始した。
 駒津峰に着き、その先は往路と違う双児山を経由するコースに進む。気持ちの良いハイマツの中の登山道を緩やかに下り、下り終えると今度は樹林帯に入って登り返せば双児山頂に着く。展望はないが振り返れば甲斐駒ヶ岳が望めた。双児山からは下りが延々と続き、1時間半ほどで長衛小屋に到着した。
 全員でテントの撤収にとりかかり、ザックのパッキングを済ませてバス停に向かい、バス券を買って席を確保する。バス停そばのこもれび山荘で祝杯を挙げた後、16時発の最終パスに乗り込んで帰路に就いた。
Kh記  


甲斐駒ケ岳山頂で(1)



甲斐駒ケ岳山頂で(2)

甲斐駒ケ岳山頂で(3)
甲斐駒ケ岳山頂で(4)


甲斐駒ヶ岳の下りから見た仙丈ケ岳➡拡大写真
甲斐駒ケ岳から見た摩利支天


摩利支天から見たアサヨ峰、北岳 摩利支天で


摩利支天で 双児山から見た甲斐駒ケ岳







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