~~~個人山行~~~


岩木山・八甲田山 十和田湖



八甲田山への上りで見た山面の紅葉

実施日 2019年9月27日(金)~30日(月) (テント2泊、ホテル1泊)
参加者 男性2名、女性1名
コース&タイム  27日(金) 荒川沖5:28-上野6:27/7:42発<東北新幹線>-新青森駅11:10着、レンタカー=11:40<国道7号線>~弘前~白沢~岩手青少年スポーツセンター14:20(テント泊)
 28日(土) テント場7:45発―津軽岩木スカイライン?8:20/8:30(8合目)-鳳鳴ヒュッテ9:10―岩木山山頂10:00/10:30-鳳鳴ヒュッテ11:00-8合目?11:25-岩木山神社12:50(車両移動、食堂で昼食・スーパーで買出し)15:15酸ヶ湯温泉キャンプ場(テント泊)
 29日(日) テント場6:30発―仙人岱避難小屋8:30-大岳(八甲田山山頂)9:50/10:00―大岳避難小屋10:30-毛無岱11:00―(城ヶ倉温泉)分岐12:30―酸ヶ湯温泉キャンプ場12:50(車両移動、食堂で昼食・スーパーで買出し<国道103号線>~十和田湖温泉17:00~十和田湖レークビューホテル(泊)
 30日(月) ホテル8:00―休屋<十和田湖遊覧船8:15 (50分乗船)>-子ノ口―〔奥入瀬渓流散策〕 銚子大滝―雲井の滝11:30国道102号線―八戸駅14:20(レンタカー返却)/<東北新幹線>15:02発-上野駅16:58着
装備  個人 寝袋、マット、雨具、防寒着、食器、他(初冬日帰り装備)
 共同 テント(4人用)共同マット、ガスコンロ、ランタン、コッヘル、ガス使用火器
食料 共同2、外食3、行動食4、宿泊食2
費用 交通費  新幹線利用22600円(上野→新青森)(八戸→上野)/レンタカー代+ガソリン代+等経費13540円/テント場1670円/ホテル宿泊代 10850円/その他(有料道600円・入浴代600・遊覧船代1000円・食材1790円)




27日・・・
1日目  晴。
 新幹線のホームでGさんと合流して7時42分「はやぶさ3号」に乗車。座席の予約は主人に取ってもらった。荷物置き場の有る指定席はテント装備を置くのに助かる。車窓の景色を楽しみながら4日間の計画を話し合う。信号停車をした為に新青森駅に10分遅れ。ホームは汗ばむ暑さ。寒さ対策を念頭にしていたのに仰天した。
 レンタカーで弘前市方面へ向かう途中、食堂で簡単に昼食。スーパーで夕食の惣菜、飲み物などを調達して岩手青少ポーツセンターに2時間ほどで到着。雄大な岩木山を望む自然の中でスポーツと心に残る体験活動が出来る宿泊施設や温泉設備が実している。全面芝の球技場、パークゴルフ等の多目的広場。ラグビー場の近くにテントを張った。この広大なテント場に私を含め、僅かテント5張りだけ。怖くなる程の静寂だ。虫の声と澄んだ空気、満点の星が輝き天の川に感動。
 夕食は<鳥の手羽先の唐揚げ、刺身の盛り合わせ、鯖焼き寿し>地元の食材と地酒を堪能する。21時 消灯。

 広々としたテント場

28日・・・・岩木山
 2日目 晴。
 朝食は各自。6時30分、テントを撤収して津軽スカイラインのゲート開通8時に合わせて7時45分に出発した。県道弘前~?ヶ沢線の嶽温泉を過ぎたあたりから岩木山の8合目まで69も有るヘアピンカーブの中を20分走る。有料道路で往復1800円は少し高めの料金のよう
に思う。
 8合目、標高1250mの登山口から8時30分に登り出すが「太ももの古傷が痛むから無理しないでリフトを利用する」と主人は言う。私とGさんは展望のない樹林帯の中を40分ほど登ると山頂の「岩鬼山」と登山口リフトの降り口(乗り口)「岩木山鳥の海噴火口」の分岐
点で主人が待っていた。溶岩の山を歩く。鳳鳴ヒュッテに9時10分。ここから第一おみ坂、第二おみ坂の岩場だ。石ゴロゴロの急登を40分登る。暑さできつい。最後の岩場を上ると、素晴らしい。360度の大パノラマだ。色づき出した山々、弘前の街や津軽平野は黄金色に輝き、その先に日本海が広がる。
 休み後、足元の浮石に注意しながら登山口に11:25分に下山。地元ラーメンのつけ麺の食事。20分ほど車を走らせて「岩木山神社」に立ち寄る。無事の登山のお礼の参拝後、酸ヶ湯温泉へ向かう。途中で農協と隣接する鮮魚店で夕食のお惣菜を調達。
 15:15キャンプ場着。管理人の話では(割引)600円で入浴出来る。温泉は男女別で17時までと聞き、私達は急ぎテントを設営し、5分ほど離れた酸ヶ湯温泉へ向かい旅の疲れを癒す。
 ※酸ヶ湯温泉は国内で初めて国民保養所温泉に指定された。
 18時頃になるとポツリポツリ雨が降り出す。夕食は5㎝の厚切り大根と手羽元の煮物、ひじきの煮物、鮮魚店ではイワシとイカの刺身、太巻き寿司(イクラ、サーモン、マグロ、玉子入り)の田舎料理を満喫した。
 明日の天気が気になる。 21時消灯。

岩木山登山口

 岩木山山頂まであと少し

 最後の上り

 岩木山山頂で

29日・・・・八甲田山
 3日目  曇。
 5時起床。朝食は各自。素早くテントを撤収して6時30分出発。酸ヶ湯公共第二無料駐車場へ移動する。
 (標高925m)駐車場の奥が登山口になっている。6時50分。小さな鳥居をくぐり、視界のない岩の道を登り出して20分、「脚の調子が悪く登るのは無理」と判断した主人は一人で引き返した。ダケカンバの樹林に入り進む。視界が開け赤茶色の土が露出し大きな岩が転がる地獄の沢に出る。あちらこちらの岩の間から煙が出て硫黄臭がする。恐ろしい雰囲気だ。後方からの登山者に次々と抜かれて行くが私達は慌てること無く、強く臭う硫黄の沢に沿って登る。
 1時間20分、八甲田大岳森林限界(1440m)仙人岱を過ぎ水場八甲田山清水(辰五郎)で休憩した。この辺りから雲行きが怪しくなる。鏡沼を過ぎ9合目からだろうか?霧で視界がきかない。風速10m以上の風が吹き、ザレた岩場の道を懸命に上る。大岳山頂だ。9時50分登頂。人影もなく私達だけ。辛い耐風で立っているだけで精一杯。すぐに大岳避難小屋へと向かう。急登の階段を30分下ると井戸岳と赤戸岳への分岐を地図で確認し、進むと大岳避難小屋だ。多くの人が休息していた。その先は上毛無岱(1200m)木の階段280段(展望台)から一望する。
 毛無岱の広大な湿原の草もみじはオレンジ色に萌え、その絶景の素晴らしさに感激する。ただ通過するのはもったいなく、しばし立ち止まる。滑りやすい木道を注意しながら下毛無岱(1050m)11:00、酸ヶ湯温泉へ12:50、下山。お土産に林檎を買うことになったが、地元の人に聞いた話、十和田湖方面に行くと林檎農園は無いらしい。黒石IC方面へ1時間、走る。「黒石観光林檎園」は山の頂まで林檎で覆い尽くされている。「傾斜で育てる林檎は満遍なく日光が当たり美味しいです」と勧める。いろいろな種類の林檎を試食。どれも美味しい。湖畔沿いの十和田湖温泉へ。
 「レークビューホテル」に16:30分到着。この周辺の紅葉はまだのようで観光客もまばらで静かだ。三日間の山行の話で盛り上がる。《レークビューホテルの敷地は秋田県、一歩またぐと青森県となっていた。十和田湖部分を青森県6割、秋田県4割と聞いて不思議な感じがした。

酸ヶ湯温泉登山口

途中のガレ場

展望

展望台から振り返って

紅葉

時季外れのチングルマの花

八甲田山大岳山頂

酸ヶ湯温泉キャンプ場

30日・・・・十和田湖(奥入瀬渓流)
 4日目 晴
 遊覧船は「休屋」始発8:15に乗船。500人の定員なのに私と後藤さんと他の一人の三人だけで拍子抜け! 「子ノ口」に9:05に着く。観光バスの往来や外国人観光客で賑わっていた。帰りの事を考え奥入瀬渓流の散策路を2時間(6.3㎞)楽しむことにした。渓流沿いには淡い紫、濃い紫のトリカブトの花が咲き誇っている。鮮やか! 実に美しい。雲井の滝11時。「休屋」で時間調整をして車両回送の主人とバス停近くで合流。30分後、石ケ戸の休憩所で一休みする。観光客で賑わっている。
 国道102号線を走り八戸駅に1時間半程早い14:20に到着。予約を変更し、15:02で上野駅16:58に帰着。

 天気にも恵まれ素晴らしい紅葉の出逢い、無事に4日間の行程を実現出来て嬉しい。
 山の楽しみ方はそれぞれ、年齢も様々、山行の計画も多様、穏やかに楽しむ事、必須条件に思う。
 今回、試みた食事計画は「無駄な調理はしない」、地元のお惣菜で食事をすることで、ゴミも出ない。時間、経費、体力の温存に繋がり有効だった。
SM 記 

銚子滝

奥入瀬渓流


                                  雲井ノ滝(左)と九段の滝


                                  実とトリカブト


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