個人山行

                  穂高岳             
実施者 林

 今年度の会山行計画に前穂高岳、奥穂高岳があったが山小屋利用の計画で自分にとって費用が高くなることから敬遠し全く同じ行程をテント宿泊にて個人実施した。 会山行が実施されれば報告しなかったが中止とのことだったので報告することにした

★日程: 2022年7月29日(金) から 2022年7月31日(日)

★交通往路: 7月29日(金)ゆめみ野5:21-取手-6:40新宿駅7:00-(特急)-松本-新島々-11:50上高地バスターミナル

★現地日程1日目: 上高地バスターミナル12:50-河童橋-岳沢湿原-16:10岳沢小屋テント

★現地日程2日目: 岳沢小屋テント7:00-カモシカ立場-9:30紀美子平-前穂高岳-10:40紀美子11:00平-最低コル-南陵の頭-奥穂高岳-15:10穂高岳山荘テント18:20-涸沢岳-19:20穂高岳山荘テント

★現地日程3日目: 穂高岳山荘テント5:30-涸沢小屋-涸沢ヒュッテ7:50-本谷橋10:30-横尾-徳沢-明神-上高地ビジターセンター-河童橋-15:30上高地バスターミナル

★交通復路: 7月31日(日)上高地バスターミナル16:00-新島々-松本18:40-(特急)-新宿-取手-22:42ゆめみ野  ★費用: 交通費 計16,406円 ゆめみ野-日暮里 往復1,746円、日暮里-松本 往復 9,240円、松本-上高地 往復 5,420円

宿泊費 計4,000円 (岳沢小屋テント 2,000円、穂高岳山荘テント  2,000円)

★装備: 雨合羽、帽子、雨手袋、ゲーター、三脚、35mmフルサイズカメラ、レンズ50mmf1.8 レンズ20mmf1.8、C-PLフィルターφ58mm、ソフトフィルターφ82mm、予備電池、魚缶詰2缶、みそ汁パック4個、食パン一斤、カロリーメイト、柿の種、グラノーラ2食分、コーヒーパック4個、行動食、地図、コンパス、スマホ、救急セット、メガネ予備、ごみ袋、ヘッドライト、水筒、ビニール水入れ、薬、てぬぐい、ザック雨カバー、マスク、防水袋、フリース、ダウンベスト、テント一式、グランドシート、テント内敷き、マット  実施者: 林

感想: 今回の日程、ルートは昼頃に上高地に到着する前提であれば良い行程だと思った。 奥穂高岳に登っていく行程を涸沢からにすると岳沢湿原に下りていくにあたり危なく感じる箇所がある。涸沢にテント設営しておいて奥穂高岳往復は嫌だったのであくまで縦走行程を選択したい自分にとって良かった。岳沢小屋のテント場は小さく設営可能数も少なく日によっては設営場所が無く困るイメージを持っていたが平日であれば困ることはないと小屋のホームページに記述されていたので信じて向かった。岳沢小屋が標高差あまり変わらない箇所で見えてから道間違いをした。西に向かうべき箇所を見落とし沢を登っていった。この箇所に入ると岩にコケが多めなっていたのでおかしいと思いつつしばらく歩いていっていつまでたっても西に向かっていかないので間違いと思い下りていった。やはり間違いだった。雨も降っていたが日没には問題ないので焦りとかはなかったが。到着はもっとも遅い立場だったが設営できた。

しかし、大きいテントを設営可能な場所は自分が設営した場所程度なので安心できない。 岳沢小屋到着の1時間くらい前から降雨となり降雨はテント設営後も1時間くらい続いた。 岳沢小屋周辺からは明神岳、霞沢岳、焼岳、乗鞍岳が見える。しかし、昨年の地震のときには沢の岩場の崩壊などがあったようだし、今回の滞在中も近くで岩の転がる音がしたし不安定な場所。 近くのテント設営者たちの多くはテント設営しておいたままで前穂高岳の往復をする人たちが多数いた。自分のような縦走は少数派のようだ。縦走する人の多くは小屋宿泊して荷物小さくした人たちが多数のようだ。

日本アルプス有数の山の縦走ではあるが行程は決して長くないので荷物が重い分、ゆっくり歩いていけば済むことではある。2日目は前穂高岳、奥穂高岳を歩いていくが出発も遅いし、歩きもゆっくり目で進めた。紀美子平までの時間はコースタイムより速かったが、紀美子平と前穂高岳の往復は下山で道間違えたり、紀美子平に荷物置いて楽したがそれでもそこそこしんどいと感じた。穂高岳山荘で宿泊して岳沢に向かう人も多かった。時間的に紀美子平周辺で見かけた逆行する人たちは穂高岳山荘での宿泊者だと理解した。

前穂高岳周辺からの奥穂高岳方面への視界は全く無くなったりわずかに見えたりと雲の動きが激しく夕方には前日同様の降雨があると強く認識した。吊尾根と呼ぶ前穂高岳と奥穂高岳の間の道は尾根を歩くわけではない。尾根の南西側をあるくので遠景の方向は限られる。奥穂高に近づいていくと涸沢側が見える箇所が出てきた。涸沢が下に小さく見え標高の高さを感じる。

奥穂高岳までの距離感がはっきりせず、頂上近いと何度も感じつつも実際はまだ先だった。地図をしっかり見ると南陵の頭に到達しなければまだまだ先ということだった。

途中の最低のコルは、すこし上を見ないと表示がないので気づかず通り過ぎる可能性高い。 人声が聞こえて奥穂高岳頂上がすぐそこだと感じて安堵した。この手前あたりで降雨が始まったので山頂気分もそこそこにして記念写真は好みではないので撮影せず、ジャンダルム、西穂高方面から歩いてくる人を見かけながら穂高岳山荘のほうに下りて行った。山荘がそこに位置すると梯子やらがあり気を抜けない。積雪期は更に危ない場所だと思った。穂高岳山荘は綺麗なテラスになっていて人も多い。テント場はまだまだ設営に余裕があったのが、一度あがった雨がまた降ってきたのでのんびりせず設営を始めた。北側に涸沢岳の斜面が迫る脇に設営した。設営して雨が続くのでテント内でゆっくり過ごした。夕方になりかけている頃に雨が止んだ。涸沢岳往復を写真撮影しながらゆっくり時間をかけて行った。涸沢岳頂上までくると北穂高岳、槍ヶ岳が見える。これがまた絶景である。穂高岳山荘周辺だけで時間を使うのはもったいない。 この絶景をこの時間見ていたのは自分を含めて3人だけだった。

夜は星が沢山見えた。天の川も確認できた。24時ごろ目が覚め星景写真に時間をとった。

翌日は6時ごろ出発できれば涸沢に下りていき、遅くなってしまうのであれば岳沢方面から上高地の行程と決めていた。5時半出発したので涸沢コースで長いが安全性の高いコースの選択となった。ゆっくり歩き、写真撮影も何度もしながら、途中の休憩も何度もして上高地での時間が長すぎないようにしたいための時間の掛け方をした。涸沢周辺の花も沢山咲いていたし、涸沢から上高地までも花の種類は多かった。木漏れ日になる場所も多く、時期によっては退屈ですら感じる長い道だが今回は良かった。

本谷橋では布巾を何度も沢水で濡らして顔を洗ったり、首に巻いて避暑したり靴下を脱いで脚を洗ったりしてたっぷり時間を使った。暑い下山時には沢があって時間がたっぷりあるときには沢で布巾を使ってくつろぐと良い。とても気持ち良いです。温泉に入るより良いんじゃないか。無料だし。徳沢や小梨平ではテントも数多く見かけて山に登らずゆっくり過ごす人たちも多いと理解した。帰りの特急は日曜日で程よい時間だったこともあり甲府あたりでは指定席満席との放送があった。夕方の雨はあった

ものの大崩れもなく実施できたことは幸いだった。 下山のとき休憩、水補給した涸沢ヒュッテは従業員のコロナウイルス感染により8月5日までテント、売店のみ営業に自粛中だった。


           

清涼な岳沢湿原


稜線下の植物畑 ニッコウキスゲ

前穂高岳から下山


かもしかの立場からみる穂高稜線

涸沢カール 拡大写真


奥穂高岳の岩肌


雨後に焼岳方面を眺望(岳沢にて新調テントと)


穂高岳山荘から西側の斜面の夕暮れ →拡大写真


岩連なる明神岳と前穂高岳の間 →拡大写真


奥穂高岳への眼差し(前穂高岳から) 拡大写真


夕照の奥穂高岳 拡大写真


笠ヶ岳の西に沈む太陽 
拡大写真


残照の奥穂高岳北西面 拡大写真


夜迫る 北穂高岳、槍ヶ岳 →拡大写真


夜のヘリポート 拡大写真

穂高西稜の夜 →拡大写真

早朝の前穂高岳 →拡大写真


前穂高岳の朝

涸沢方面を振り返り

涸沢からの下山途中(植物名不明)


涸沢方面に向かう登山者


小さな世界と玉ボケ →拡大写真



こもれび




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