9月の山行 |
涸沢の紅葉
○実施日:2022年9月25日(日)~29日(木) ○参加者:男性2名、女性2名 ○携帯装備:共同装備:テント、マット、調理用具ほか、個人装備:高山の晩秋テント泊装備 ○費用(一人分):電車(1460円)、バス(10400+9600円)、 テント場代(7,400円)[横尾:2000、涸沢:2000x2、徳澤園:1400] 合計:28,860円 (食事代含まず) |
9/25(日) 晴 我孫子(05:42)⇒新宿(7:15)[高速バス]⇒(12:00)上高地バスターミナル(12:30)⇒(13:40)明神分岐[昼食]⇒(14:50)徳沢園⇒(16:30)横尾キャンプ場[幕営](21:00就寝) 当初の計画では新宿から電車での予定でしたが、新宿からバスを利用して上高地まで行く工程とした。毎週末毎に台風に見舞われた9月でしたが、数日前に急速に発達した台風15号の襲来が心配されたが、逆にその影響が功を奏して晴天に恵まれた。 上高地バス停を昼過ぎに出発し、晴天のなか明神館で休息をし梓川沿いに徳澤園へと向かう、本日の幕営地「横尾」まではなだらかな道のりである。夕刻迫るころに横尾のキャンプ場にテントを設営し、TNKさんお手製のスパゲティを頂きビールで乾杯。 |
バスの車窓から見えた大正池 |
さあ、出発(バスターミナル) |
河童橋にて① |
河童橋にて② |
明神館で休憩 |
明神館で休憩 |
横尾までの中間点 |
林間道を行く |
横尾までもう少し |
梓川沿いの山並み |
頑張って!横尾に向かう |
徳澤園に着いたぁ |
横尾徳澤園で暫し休憩 |
新村橋の標識 |
新村橋 |
本日の幕営地、横尾に到着 |
9/26(月)(06:00起床) 晴 横尾(08:15)⇒(10:45)本谷橋(昼食)⇒(15:00)涸沢[幕営](21:00就寝) 今日はいよいよ涸沢へ向かう。横尾大橋を出発し梓川沿いの雄大な屏風岩を見上げながらTNBさんに説明を受け暫しの休憩。朝からTNBさんの腰の具合悪く無理をせず、まずは本谷橋までを目標にゆっくりとしたペースで向かう。本谷橋でTNK、YG、MTで相談し今日はここで引き返し徳澤園での幕営にしたいと申し出たが、TNBさんはゆっくり行けば行けそうとの強い気持ちがあり、そのまま涸沢に向け急登に向かう。 厳しい登りだったがTNBさんが体調を回復してきた(体が慣れて来たとは言っていたが、かなり無理をしたと思う)、真っ赤に色づいたナナカマドが現れ始めたころ行く手に涸沢ヒュッテの旗が見えた時はやっと来ることが出来たとの思いだ。そして涸沢カールに到着。 紅葉には少し早いが山が少し色づき始めている。まずは涸沢ヒュッテの売店でビールを入手し乾杯。涸沢小屋が正面に見え最高のロケーション!! 今夜の夕食はYGさんお手製のチジミと焼酎で夜が更けていく・・・・ |
横尾から涸沢に向かって出発 |
屏風岩を見上げる |
本谷橋到着① |
本谷橋到着② |
本谷橋到着③ |
本谷橋で休憩 |
本谷橋で休憩 |
ナナカマドが綺麗に色づく |
紅葉の始まりで記念撮影① |
紅葉の始まりで記念撮影② |
紅葉の始まりで記念撮影③ |
紅葉の始まりで記念撮影④ |
もう少しで涸沢だ・・ |
青空に映えるナナカマド |
もう直ぐ、そこが涸沢 |
やっと、涸沢についたぁあ!! |
涸沢ヒュッテで乾杯① |
涸沢ヒュッテで乾杯② |
特性チジミ |
9/27(火)(05:00起床 モルゲンロート) 晴、曇り、雨 涸沢散策:涸沢パノラマコース散策(8:20~11:20) 慶応ルート散策(14:40~15:20) (21:00就寝) 朝5時ごろ天気が気になり起床、天気が良さそうなのでひと安心。5時半ごろから奥穂高辺りから赤く燃えはじめモルゲンロートのピークに! ・・・・言葉に出来ないくらい素晴らしい! 北穂高岳の登山も計画にあったが、TNBさんに休息を入れるのと、涸沢でのんびり山歩きを・・という事でTNK、YG、MTは右の涸沢小屋から正面に上がりザイテングラートの下を通り紅葉の木々の中から涸沢ヒュッテまでの周回コース「涸沢パノラマコース」を時間をかけ紅葉を堪能。涸沢小屋のデッキでTNBさんに合流。名物のおでんとカレー、生ビールで乾杯。TNBさんは30年前にお世話になった方に再会できて感激もひとしおとの事で全員が有意義な一日になったようだ。明日の下山にを惜しむようにデッキで数時間を過ごす。 夜半からテントを打ち付ける雨が激しくなり下山が心配になり何度も目を覚ます。 |
見事なモルゲンロート
モルゲンロートの始まり |
ピークを迎える |
4人で記念写真 |
右の記黄色のテントが我が幕営地 |
涸沢小屋を見上げる |
パノラマコースへ出発① |
パノラマコースへ出発② | パノラマコースへ出発③ |
パノラマコース |
後ろに見えるのが「ザイテングラート」 |
涸沢岳を望む |
紅葉には少し早い |
涸沢―カールが一望 |
涸沢小屋で乾杯① |
涸沢小屋で乾杯② |
涸沢小屋 名物のおでん |
記念撮影 | 前穂高岳を望む |
9/28(水)(06:00起床) 雨、曇り 涸沢(10:00)⇒(12:30)本谷橋⇒(14:20)横尾⇒(16:30)徳沢園キャンプ場[22:00就寝] 6時、まだ雨が降っている。雨の様子をみて下山を10時に開始。小梨平キャンプ場で幕営の予定だったが徳澤園に変更。下山時は終始雨模様だったが服までびっしょりになることなく不快感が無いのが幸い。横尾に着くころに雨が上がり始め、徳澤園では少し青空がのぞき始めた。今夜は食事の支度は無くレストランでカレーとビールでゆっくりと過ごす。 |
雨の中出発① |
雨の中出発② |
やっと、横尾に到着 |
徳澤園でテントのン準備 |
久しぶりの外食① |
久しぶりの外食② |
徳澤園の夕闇の中の店明かり |
9/29(木)(06:30起床) 晴 徳沢園(9:30)⇒(10:45)明神分岐⇒(13:10)上高地バスタ⇒ミナル[昼食](15:00)⇒[高速バス]⇒(19:50)新宿⇒東京⇒我孫子⇒天王台 朝から快晴、往路とは別コースで明神館から明神池に周り川沿い池沿いを気持ちの良い散策。清流の中に大きな魚がゆったりと泳いでいる。鮎だろうか? 河童橋を渡り上高地バスターミナルで昼食をし、3時に新宿へ向かいバスが発車。 |
徳澤園から穂高を望む |
徳澤園で記念撮影 |
明神橋 | しばしの休憩 |
明神池からの景観 |
河童橋で記念撮影 |
明神池で記念撮影 | 上高地バスターミナル |
謝辞: 前記しましたが、今回の涸沢山行は当初、基本雨模様、上手くして曇り位の天気予報でしたが、 自他ともに「晴れ女」と言うTNKさんとの強力なパワーにお陰で最高な天気での山行となりました。会計のYGさん、 腰に無理をさせてしまったTNBさん。 ありがとうございました。 MT |
追記 | |
山はどの山も思い出をそれぞれに刻み、そこに立ち寄った者に必ずかつての記憶を引き出させる。私にとって、涸沢や穂高連峰は、ほかの山ではない記憶を閉じ込めている山だ。それも悲しい、言葉に尽くしがたい記憶だ。
それにもかかわらず、この地は私にとって最高の地でもある。
1991年8月16日、涸沢に幕営して早朝に出発した私たちの登山パーティ―8人は、ザイテングラートをたどり、白出ノコル・穂高岳山荘を経て奥穂高岳山頂に立ち、吊り尾根上を前穂高岳に向かっていた。そのルートを15分ほど前穂側に下った「南稜の頭(かしら)」と呼ばれる地点で、11時45分ごろに私たちのパーティーのうちの一員(TRさん;48歳・女性)が突然、原因不明の滑落事故を起こしてしまったのだ。岳沢に落ちる険しい岩場であり、事態は絶望的だった。そこに偶然通りかかった登山ガイド・登山家の遠藤晴行さん・由香さんから「救助に協力します」と言っていただき、そのほか何人かの登山者、さらに救助隊の方々の善意ある支援・協力を受けたのだった。 そのとき既に救助が成立しない事態(死亡事故)に至っており、事故者を南稜の頭からヘリで搬出できる鞍部まで担ぎ下ろさなければならなかった。そのために、私たちが膝をわななかせてうずくまる地点まで、涸沢から山口孝さん(涸沢ヒュッテのオーナー)ら3名の民間の救助隊の方々が登って駆け付けてくださったのだ。亡きがらはヘリで豊科の警察署まで移動し、私はそれに同伴した。 もう31年余になろうとしていた2022年9月26日、涸沢が初めてという3名の仲間と涸沢を目指して登ってきて、他の3名が散策コースに行った後、私は涸沢ヒュッテのテラスでビールを飲みながら一人くつろぎ、ぼんやりと過去を思い出していた。そこへ、ヘリで到着したかなりの年配の方に、この小屋のご主人・山口さんがご挨拶に来られた。私のいるベンチのすぐそばだった。いろいろと懐かしそうな話で盛り上がっているようにお見受けした。このテラスは、涸沢に来たすべての登山客に対して開かれた素晴らしいスペースでもあるが、そのときはヒュッテの中では最も大切な迎賓スペースでもあるように、賓客を接遇される山口さんの手厚い様子をそばからうかがった。山の人たちのしきたりや儀礼がそこに表現されていると感じ、自分がそこにいることが場違いにさえ思えた。 当時から山口さんには一度お目にかかって、ひと言お礼を申し上げたいとずっと思ってきた。10回近く涸沢には来たが、山口さんにお会いする機会は一度もなかった。話が一度終わったときを見計らって、山口さんに思い切ってご挨拶し、当時のことを伝え、お礼を述べた。とても快く応じていただき、ようやく念願がかなって、長年のひと区切りをつけることができたと安堵した。それとともに、見知らぬ何人もの方々から受けた大きな厚意と御恩をつくづくと思い起こすのである。(TK)
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紅葉に染まり始める |