5月の会山行
~高原でのキャンプと新緑のアーケード登山~
今は緑のカラマツ・アカダモ(ハルニレ)混成林の中のキャンプサイト
実施日 | 2023年5月20~21日 | |
参加者 | 女性5人、男性4+山友(中澤さん)1名(計10名) | |
経過 | 20日 | 6.15我孫子駅北口6.30‥〈常磐道~磐越道〉‥10.00猪苗代磐梯高原IC‥10.15猪苗代のスーパー⇒中澤さんと合流/買い出し/昼食‥14.15キャンプ場(休暇村裏磐梯キャンプ場)―テント設営/キャンプファイヤー―21.00すぎ就寝 |
21日 | 6.00起床/7.30発‥7.45雄国沼雄子沢駐車場(登山口)8.00―9.45雄国沼との分岐10.00―10.55雄国山11.30―12.00雄国沼との分岐12.10―13.10登山口13.25‥14.10磐越道~常磐道‥‥16.30我孫子駅北口(解散) | |
装備 | (共同)テント2張り(ダンロップ8人用、6人用)、マット5枚、タープ1張り、コッヘル、コンロ3台(ガソリン2台、ガス1台)、ランタン2台、その他 | |
経費 | 交通(レンタカー代3万9600円、高速道、ガソリン)5万8000円、食事(食材、飲み物類、昼食)3万1600円、その他合計11万9350円/1人あたり1万3500円 |
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【今山行について】 一昨年の同じ時期に、雄国山を対象に同じ趣旨で計画したが、コロナ禍によって実施を断念した。今回は、その雄国山の2年ぶりの再計画だ。 幸い会からは10人(結果的には9名)もの参加があった。本会でのテント泊が初めての新来メンバー2人(Mnさん・Ysさん)が加わってくれたし、先輩メンバーも加勢してくれた。また旧知の中澤圭祐さん(郡山市在住)が駆け付けてくれることになった。 【行動の概要】 §1日目(5/20) 我孫子駅前で早朝に待ち合わせ、6時半に出発する。柏ICから常磐道に入り、途中で運転を交代し北上する。天候が回復するのに合わせて賑やいだ雰囲気のなか、10時に猪苗代磐梯高原ICを下りた。近くに道の駅があり立ち寄り、10時半、待ち合わせた現地のスーパーで、中澤さんと15年ぶりの再会となった。 食材と飲み物類を分けて買い込む。頃合いもよく、中澤さん推薦の蕎麦屋に立ち寄った。多数の客たちが列をなす人気の店だけあって、さすがに美味だった。中澤車の先導でキャンプ場に急ぐ途中で、山菜採りのため寄り道を頼んだ。少し採取して、目的のキャンプ場に着いた。 標高820メートルにある、国民休暇村が経営するキャンプ場(休暇村裏磐梯キャンプ場)だ。受け付けをすませ、薪を買って、指定のキャンプサイトまで車で入る。新緑のカラマツやアカダモ(ハルニレ)を主とする林の葉が周囲を覆い、緑の真っただ中にあるキャンプ場だ。広大な上に一帯が手入れされた芝草の平坦地で、トイレや炊事場も完璧に整っていた。近くに湖があるせいだろう、風がどこか柔らかで潤っていた。 時間がすでに2時半を回っていたため、この日予定の展望台への散策はやめて、キャンプモードに切り替える。2張りのダンロップテントを手分けして張ったあと、女性のみなさんが手際よく調理をしてくれる。山菜の天ぷら、ピーマンとちくわのサラダをいただきながら、ちびちびと宴会を始めた。中澤さんお持たせの「ゆり」もごちそうになる。 日が暮れかけ、いい感じの山間の気配が漂う。やがて焚火が燃え始めた頃、みんなそこへ移動した。この日のメインイベントだ。焚火を囲んで乾杯後、それぞれの談義が続いた。燃え尽きるまで火の傍で互いが存分に顔を赤く染めたのち、それぞれのテントに入った。 |
キャンプ場への山道の途中で | キャンプ場 |
大型テントが2つ | 食事の準備が始まる |
ちょっと周りの偵察に出かけたところ、別のサイトで楽し気なパーティ―を見かけた。新潟から来たという。いつもはバイク ツーリングの仲間だけど、この日は車で、1台だけバイク(ハーレーダビッドソン)は別行動で、ここで合流したとのこと |
山菜の天ぷらが次々揚がる | 焚火奉行のHmさん |
この日のメインイベントの日没後のキャンプファイヤー |
~~Mmさんの写真から~~ |
§2日目(5/21)
起床時刻が来てテントから出ると、この日の好日を約束するかのように晴天が広がっていた。すでに準備されていた食事(サンドイッチ)をいただく。 テントをたたんで、この場を後にする。予定の時刻より30分も早く着いた雄国山登山口(雄国沼雄子沢登山口)近くの駐車場には既に6~7台の車が停まっていたが、20台以上の広いスペースがあった。ここを出て、少し戻った地点から登山道に入った。中澤さんの案内に頼り、後を9人がMmさんを先頭に進む。この行路は一貫して緩やかな道で、「緑」のアーケードの中を行く山行だった。進行も頑張らないでいいのが、ありがたかった。深いブナ林を進み、登山道に沿って続く花々を愛でながら、3本の細い沢の流れを渡り、高木帯から低木帯に替わった先で、雄国沼との分岐に着いた。 今回、雄国沼はカットして、雄国山を目指す。ここからも緩やかな、やさしい山道だ。色鮮やかなツツジなどの交じる低木帯を進むと、雄国沼が下のほうに、さらに磐梯山のピラミダルな山頂が後景に、遠くには飯豊も見えてきた。木の階段のある登山道を最後にわずか登ると、山頂だった。 2人の先行者がいた。東側のヤブが遮ったが、広角度に展望が開けた山頂だ。おびただしい残雪をかぶった飯豊連峰や、かすかに那須連峰が遠望され、さらに近くには吾妻連山が横たわっていた。2015年に登った倉手山は、飯豊の向こう側に隠れていると聞いた。眼下の喜多方盆地には、水をたたえた鏡面のような、網の目状の水田が広がっていた。 食事をすませ、集合写真を撮ってもらい、30分ほどのちに山頂を後にした。双耳の磐梯山がくっきりと望まれ、意外に大きい雄国沼の全容が俯瞰された。その下の雄国沼の分岐では休憩を省き、下山を急いだ。辿り来た上りの道をゆっくりと時間をかけて戻る。 駐車場を後にし、中澤車を見送ったのち、寄り道はしないで磐越道に入った。途中、若干の渋滞はあったものの、ほぼ順調に走り切り、我孫子駅前で解散した。 |
朝食後のひととき | 登山開始 うそではなかった緩やかな道 |
30分ほど歩いて休憩 | ブナ林の中の登山道 |
分岐を過ぎると樹林が切れた | 猫魔ケ岳越しに磐梯山が見えてきた |
ツツジ(色もいろいろ) | 最後の木の階段 |
磐梯山を後景に | ミヤマリンドウ |
開花前のツツジ | 下山路 |
満開のヤマザクラ | どこまでも緩やかな山道 |
ブナ林を戻る | ちょっと記念に1枚 |
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【終わりに】 たまたまだったが、キャンプ場も雄国山も、時期の選択も「正解」だったと思う。メンバーにも恵まれた。 また中澤さんと再会でき、人との縁、当会の「山が半分、人が半分」を感じる2日間だった。彼のこまやかな気持ちとともに、受け入れてくれた同行の仲間たちに感謝したい。 長旅の運転を担ってくれたMmさん・Hmさん、複雑な会計の役をお願いしたMnさん・Ysさん、本計画に陰で協力くださった諸姉兄のみなさん、そして連絡先を受け持ってくれたFtさん、ありがとうございました。
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