6月の山行

 十文字峠~甲武信ヶ岳~雁坂峠

 
 
   
 
  ★実施日:2022年6月16日(金)-18日(日)(山中2泊)
★参加者:3名
★コース:
<1日目> 6月16日(金)
 天王台6:45-6:53柏6:56-7:04新松戸7:07-8:09西国分寺8:15-8:19
 立川8:24-(あずさ5号)-9:53小淵沢10:07-10:50信濃川上10:57-(バス)-11:22
 梓山(昼食)12:55毛木平13:10-15:50十文字小屋(幕営)
     標高差:登り660m 歩行時間3時間30分
<2日目> 6月17日(土)
 十文字小屋6:00-7:50武信白岩山-10:40三宝山(2483m)11:00-11:40
 甲武信ヶ岳(2475m)(昼食)12:15-12:35甲武信小屋12:50-13:30
 戸渡尾根分岐-16:05西破風山(2318m)16:20-18:20雁坂嶺(2289m)18:25-19:00
 雁坂峠-19:20雁坂小屋(幕営)
     標高差:登り513m 下り533m 歩行時間:8時間35分
<3日目> 6月18日(日)
 雁坂小屋7:10-7:30雁坂峠7:50-10:20沓切沢橋10:35-11:35
 道の駅みとみ(昼食)13:10-(バス)-14:15塩山15:14-16:48高尾16:52-18:07
 神田18:10-18:14上野18:33-19:09天王台
     標高差:下り840m 歩行時間:2時間45分
★携帯装備:初夏のテント泊登山の一般装備
★費用:食費含め約\16,000
 交通費 \10,240(電車:\4,510+\1,580+\2,640バス:\550+\960)
 大人の休日倶楽部で割引になる。 
 幕営費:\1,700(十文字小屋:トイレ代200円含む)+¥1,000(雁坂小屋)
★集中連絡先HTさん

 
     
     
  【プロローグ】
 奥秩父の最奥部を縦走するコースで、シャクナゲで有名な十文字峠に宿泊し、埼玉県最高峰の三宝山から、奥秩父最奥の百名山甲武信ヶ岳に登頂する。
甲武信ヶ岳から奥秩父主脈縦走路より日本三大峠の一つである雁坂峠で宿泊し、西沢渓谷入口に下る贅沢なコース。
 昨年度も計画し、参加者が4人集まったが、メインの日の天候が最悪で、断念せざるを得なかった。今年こそは何とかこの魅力的なコースを完遂したく、再度計画した。唯、残念なのは今年のシャクナゲの花期が例年より早く、十文字峠のシャクナゲが終わっているのがやや残念である。
 
 
     
     
  【1日目】:
 予報では1日目が雨模様で2、3日目は晴天ということで、決行する。雨模様の初日も曇りの様子で、雨の気配はない。雨であれば、信濃川上からタクシーで毛木平まで行くつもりであったが、その必要は無い。当初の予定通り、バスで梓山まで行き、毛木平までのんびり歩く。
 毛木平から登山道に入り、THさん、ITさん、FRの順で歩き出す。苔むした道はいかにも奥秩父という雰囲気で風情がある。
 ややあって、十文字峠に到着。シャクナゲの花期は完全に終わっていて残念であるが、事前情報では甲武信ヶ岳に向かう道には多少残っているとのこと。しかし、平日のせいか他の登山者が全くいない。テント場も貸し切り状態であった。しかし、意外にもテント場は冷え込んでいた。
 十文字小屋の小屋番の年輩女性が夕刻にようやく到着し、受付してからビールを買う。しかしトイレ代も含めてテント泊一人1700円と奥秩父も高くなったものである。さすがにトイレは綺麗ではあったが。
 おでん鍋をつつきビールで乾杯して明日に備える。星空が綺麗であり、明日はよい天気だろう。

【2日目】:
 予想通りの晴天で、気持ちが良い。本日は核心部で長丁場。よって6時に出発する。遅咲きのシャクナゲを愛でながら、大山を超え、岩山の武信白岩山を巻いて、埼玉県最高峰の三宝山に着く。今回の山行の最高点で、さすがにここまで来ると展望は良く、金峰山や両神山等奥秩父の展望が素晴らしい。
三宝山からややあって、甲武信ヶ岳に着く。さすが百名山とあって、好天も相まって山頂は混んでいた。展望は素晴らしく、奥秩父や南アルプス、八ヶ岳が見渡せ、富士山がどっかりと大きく見えた。
 甲武信ヶ岳直下の甲武信小屋で一服し、雁坂峠に向かう。これからも長丁場だ。先ず、木賊山経由で破風山に向かう。富士山をバックに気持ちを良い登山道ではあるが、長時間歩行と重荷のせいか疲れが出て来る頃である。途中にある避難小屋は立派で、宿泊には良い場所だが明日の行程を考えると、泊まる訳にはいかない。避難小屋からは破風山への登りはかなり長く、今回の山行で一番疲れた登りであり、なかなか着かない。ようやく破風山の山頂に着いた頃には、16時を過ぎていた。未だ先は長く、日没迄に雁坂小屋に着けるかはぎりぎりである。ここでは開き直って、暗くなっても良いが安全に小屋迄無事に着ければ良いと思うしかない。
 その後東破風山、雁坂嶺を経て雁坂峠に着く。丁度日没の時間だ。ここから20分下り。ヘッドランプを付けてようやく雁坂小屋に着く。雁坂小屋の女将さんは親切な方で温かく迎えてくれた。遅くなったのを詫びたが、無事で良かったと言って、臨時のテント場を案内してくれた。好天の絶好日につき、通常のテント場は既に満杯の様である。
しかし、周りに他のテントが無く、気兼ねすることが無く、又、水が使い放題なのも安心感があった。疲れのせいか、昨日より良く眠れた。

【3日目】
 最終日は下りのみなので、ゆったりと身支度し7時に出発した。先ず、日本3大峠の一つである雁坂峠に着く。10人位の若者のパーティーがいた。大学のワンダーフォーゲルとのことで、やはり足取りが軽やかだ。若さが羨ましい限りである。
 かなりの急下りで、途中渡渉や高度感のある崖があったが、何とか沓切沢橋に着いた。ここからは林道で一時間程度歩き、ようやく道の駅みとみに着き、長い山旅が終わった。
 
     
出発点の毛木平  苔むした登山道
十文字峠にて  十文字小屋
大山付近からの遠望  ユニ-クな形の尻岩
 山頂への道に咲いたシャクナゲ  三宝山山頂 
 富士山の遠景   甲武信ヶ岳山頂
 甲武信ヶ岳山頂からの富士山 ホッとする甲武信小屋 
 
 寂しい木賊山山頂 笹平から破風山を望む 
 雁坂嶺 お世話になった雁坂小屋 
 日本三大峠の雁坂峠 ゴ-ルの道の駅みとみにて乾杯 
     
   【総括】:
 天候に恵まれ、奥秩父を堪能した良い山行になった。しかし、反面、歩行時間の長さと重荷で、かなりの疲労感があった。“年齢的に最後のテント縦走だ”なんで弱気にもなったが、何とかこの山行を歩き通せて満足感をあった。少人数ながら、足並みが揃った素晴らしいパーティーであった。
 参加された皆さん、山行では大変お世話になりました。どうもありがとうございました。是非、想い出の山行の一つに加えて下さい。         
 (FR 記)
 
     


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