6月の山行
 

谷川岳(1,977m)~平標山(1,984m)

谷川岳オキの耳山頂(1,977m)にて

実施日:2023年6月25日(日)~6月27日(火)(小屋2泊)
参加者:6人「男性4名、女性2名」
装備: 雨具、ストック、ツェルト、チェーンスパイク、虫よけ、行動食、着替え等
費用(一人分): 合計約32,000円(JR 約14,000円、宿泊代 約16,000円、入浴代1,500円)

       



3日間の歩行行程

コース・タイム
     (日の出:4時27分、日の入り:19時05分)
●25日:(曇り時々晴れ)●
我孫子5:42-上野6:15/6:42(たにがわ401号)-越後湯沢8:02/ 8:14-土合8:39/8:53-マチガ沢出合9:47-第一見晴11:10-ガレ沢のコル12:54-ザンゲ岩14:51-15;18肩の小屋15:34-15:45トマの耳16:06-16:12オキの耳16:39-16:53肩の小屋
(単純標高差:1,310m、歩行時間:8時間・休息含む、歩行距離:約10km)

      

新幹線で越後湯沢まで行き、上越線の上りに乗り、地上ホームの土合駅に下り立つ(下りホームは地上まで486段の階段を経た地下にある)。駅を出て舗装道を歩いて行くと巌剛新道の登山口の「マチガ沢出合」に着く。登山口を入ってしばらくは登り良い道が続く。やがてマチガ沢が近づいてきて左側の西黒尾根の樹林帯の中へ入っていく。約1時間の急登の後、ようやく樹木に切れ間が出てきてマチガ沢雪渓を望む事ができる。雪渓ではこの時季でもスキーを楽しむことができるようだ。ここからつづら折りの登りを繰り返すと背後には白毛門が容姿を見せる。更に急登でつめていくと稜線直前の岩稜登りへと変わり、鎖場が2~3ヶ所続き緊張させられる。ここをよじ登ると西黒尾根通しの道との合流地点「ガレ沢のコル」に出る。出合駅からここまで既に4時間が経過していて一息いれる。ここからは、岩ガレが積み重なったラクダのコブのような峰を越えていく。最後に一枚岩のV字溝を越えると、肩ノ広場の緩傾斜に雪田が現れ、ここを慎重に渡ると直ぐに「肩の小屋」に到着する。宿泊者は少なく、案内された大きな部屋には我々6人だけのようだ。休息も程々にして谷川岳の「耳二ツ」へ向かう。評判通りこの時季は野草花があちこちに咲いている。山頂はガスったり晴れたりを繰り返す。1時間ほど楽しんで小屋に戻る。初日が無事に終わり、食事や夕景を楽しみ、20時頃に横になる。

巌剛新道登山口のマチガ沢出合

マチガ沢雪渓ではスキーを楽しむ人の姿も

西黒尾根通しの道との合流地点、ガレ沢のコルで一休み

岩ガレが積み重なった峰を越えていく

肩ノ広場の緩傾斜には雪田が現れ、慎重に通過する

谷川岳方面から万太郎山、平標山方面を望む

肩の小屋からの夕景を楽しむ

●26日:(曇り時々晴れ)●
肩の小屋5:15-6:43オジカの頭6:49-7:23小障子の頭7:30-8:08大障子の頭8:29-9:19万太郎山9:38-12:20エビス大黒の頭12:46-14:03仙の倉山14:23-14:30前仙の倉山-15:10平標山15:25-15:57平標山の家
(歩行時間:10.5時間・休息含む、歩行距離:約18km)

      

今日の行程は10時間と長いため、早めに朝食を済ませ5時15分に出発する。出発時はガスっていたが、まもなく目の前にアルプスを思わせる長く大きく延びる稜線が見通せるようになる。周囲に広がる花々や景観をカメラに収め、軽快だが慎重に足を運ぶ。大きなピークは「万太郎山1,954m」、「仙ノ倉山2,026m」、「平標山1,984m」であるが、その間の幾つかの小ピークも含めアップダウンを何度も繰り返す。仙ノ倉山を過ぎ、今日最後のピークである平標山の手前は、遊歩道を思わせる道になり、「チングルマ」や「キンポウゲ」等のお花畑が辺り一面に広がっている(近年は花畑が、徐々に笹に浸食されている様子)。平標山を後にし、疲れた体に鞭打って「山の家」に向かう。小屋と約束した16時ギリギリ3分前に到着。利用者は我々6人のみで、小屋内を自由に使ってのんびり過ごす。このあと、豊富な水でしっかり冷えたビールと、揚げたての野菜天ぷら等、山小屋では大変珍しい手作り感たっぷりの夕食で、至福の時を過ごす。

ガスっている中、肩の小屋を早朝に出発する

中ほどの万太郎山山頂(1,954m)で一息

仙ノ倉山手前のエビス避難小屋。谷川岳との間には同様の避難小屋が4カ所も

平標山手前のお花畑

ゴールも近い平標山山頂(1,984m)にて

平標山の家の夕食。野菜の天ぷらに感激


●27日:(雨のち晴れ)●
平標山の家6:07-7:18三角山7:34-8:37毛無山8:43-9:40登山口-10:00浅貝バス停10:41(バス)-越後湯沢11:28-(入浴・食事)-15:13(とき326号)-上野16:22
(単純標高差:-720m、歩行時間:4時間・休息含む、歩行距離:約8km)

      

 早朝から雨が降り続いており、余裕を持った下山行動となるよう早めに出発する。久しぶりの雨中歩行だが、「三角山」までは皆さん雨を楽しんでいるかのように順調に進む。しかし、ここからの下りで様子が一変する。ロープが張られているものの、余りにも急坂で、足元も滑り、難儀する個所がいくつも登場する。毛無山を過ぎ、ゴール1時間ほど前には雨が上がり、10時にバス停に到着する。予定のバスに乗車して越後湯沢駅に向かい、日帰り温泉に入浴し、すっきり汗を流す。駅構内の飲食店で反省会の後、帰路につく。

雨天を楽しむ!?

三角山登山道の下り。急坂にはロープもあるが難儀する

越後湯沢駅構内で越後の美酒の飲み比べ



3日間で約36kmの長い歩行でしたが、大きな怪我もなく無事に終えることが出来ました。
皆さんのご協力感謝いたします。






〇 出合えた花々 〇

サクラソウ

タニウツギ

イブキジャコウソウ

ミヤマニガイチゴ

ウスユキソウ

ベニサラサドウダン

ハクサンコザクラ

ハクサンシャクナゲ

ミヤマキンポウゲ

ウサギギク

オノエラン

ヒメイワカガミ

キバナノコマノツメ



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