6月の山行
 

湯元キャンプ〈みどりのプラン〉
― キャンプファイヤーとクリンソウ ―

最高の撮影ポイント

*日程:2024年6月8~9日
*参加者:女性5名、男性6名(11名)
*行動
【6日8日(土)】
     8.30我孫子駅前~高速道(常磐道-外環道-東北道-日光道)~11.30土沢~12.30
     イオン今市店(食材の調達)~14.30湯元キャンプ場-----キャンプファイヤー&宿営
【6日9日(日)】
     5.00起床/朝食/テント撤収~8.00前イギリス大使館旧別荘~9.30狸窪の分岐~
     10.30八丁出島〔往復〕~12.00駐車場~17.30我孫子(解散)
*装備:
【共同】テント3張り(8人用、3~4人用、2人用)、銀マット5枚、鍋、コンロ、キャンプファイヤーセット(かまど、薪)など
【個人】宿泊装備と通常のハイキング装備
*食事:8日夕食はバーベキュー・サラダ・焼きそばなど、9日朝食は手作りのサンドイッチ
*経費:交通費、食事・飲み物代、利用料金などを含め1人約1万2800円(内訳はレンタカー利用
代金5700円/人、食事・飲み物代2200円/人、キャンプ場利用料金1000円/人など)
     ※交通費は今回に限り、基本的に車ごとの単位で負担してもらった。

*総評:
 「みどりのプラン」として計画、実施したが、幸いに多数の参加があったのはうれしかった。また、悪天候をうまくかいくぐったような好天に2日とも恵まれた。おかげで、主目的としたキャンプと焚火(キャンプファイヤー)、バーベキューを存分に楽しむことができた。高原のこの時季の空気は澄んでいて、爽やかだった。
 もう1つの目的だったクリンソウも、所期の場所は逃したものの、満開のたくさんの花々を目にすることができた。静かな早朝の中禅寺湖畔は、高木の見下ろす緑の中が楽しめる、格好の散策路だった。しばらくぶりだったが、奥日光は我が会の「フィールド」というのを思い出した。
 参加くださった方々、ならびにこの計画を支援してくださった方々、また、いろいろと面倒な作業(レンタカーの引き受けと運転、調理や火起こし、会計など)を快く引き受けてくださった方々―それらすべての気持ちと協力に深く感謝します。

       

*記録:
《8日》
 
 出発早々から計画変更となり、隊員がそろうまでちょっとしたハップニング続きだったが、今市のイオン店で1回目の合流、そこで食材と飲み物を購入後、ようやく日光・湯元のキャンプ場で全員そろい踏みとなった。 
 見慣れた湯元キャンプ場には、10張り以上の大小のテントが既にあった。テントサイトの選定に当たっては、周りのキャンパーたちに気を遣わないですむようにと、上の端に当たる離れた樹林の中を選ぶ。協力して4張りのテントを建て終わると、時間も夕刻に近く、早々にメインイベントの焚火となった。マニアっぽい本間さんがいつもの慣れた手つきで進めてくれる。村越春さんが持ってきてくれた薪もどっさりと積まれた。炎が上がり始めたが、風向きが変わるたびに涙をこらえた。
 その間、女性の皆さんが甲斐甲斐しく調理をしてくれるのには、いつもながら頭が下がる思いだ。智子さんが提供してくれた自前の野菜(特に多量のインゲン)サラダに続いて、バーベキューのソーセージや肉類が次々に出される。さらに最後は仕上げの焼きそばだった。そこへ、石田さん差し入れのマッカラン、春さんお持たせの焼酎とボトルが並び、献杯が続く。
 日が暮れて、炎が一段と赤みを増し、献杯がいっそう進む。どっぷりつかった深い森林の中で、いやでも宴会が盛り上がらないはずがなかった。薪の尽きるまで楽しんで、就寝とした。調子に乗りすぎて、他のテントから注意を受けてしまった。


湯元キャンプ場の情景(王の山は男体山)

キャンプの準備(1)

キャンプの準備(2)

いよいよ宴会の始まり

バーベキューを囲む

始まったキャンプファイヤー

宴会もたけなわに

火の管理が欠かせない

日が暮れて炎がまぶしい

キャンプファイヤーに馴染んでいく

仲間の顔が赤らむ

樹林の中の焚火


《9日》 
 6時起床としていたが、4時過ぎから既に女性用テントからお喋りが聞こえてきた。遅くテントを出たが、もう朝食用のサンドイッチができ上がっていた。いつもながらに感服だ。
 朝食を終え、テントを撤収後、そそくさとキャンプ場を後にすることとなる。ただ、キャンプ場からビジターセンターまでの林の中に気になる花が目に止まっていた。帰る前に、そこを一回りすることにする。幹径50センチを優に超す、樹高30メートルもありそうな針葉樹と広葉樹の大木の混じる、森の中の散策路を行くと、その花は鮮やかなオレンジ色のヤマツツジだった。そばには、クリンソウがあちこちに見られた。さらに大きな規模のクリンソウの群落を目にした。
 予定の時間よりもかなり早い時刻に湯元を後にする。赤沼の千手ヶ浜行き低公害バス発着場に行くと、事前の情報通り多数の人の列を見て、あっさりと千手ヶ浜はやめ、石田さんの勧める別の地点に移動することとなる。この時季も、いわゆるハイシーズンだった。そこは、中禅寺湖の日光寄りの南側、イギリス・イタリア大使館の別荘が並ぶ湖岸にあるという。ここは阿世潟(あぜがた)から南岸の外輪山に登り、尾根上をたどって黒檜岳から千手ヶ浜に下るルートの始発地点だ。
 立木観音の駐車場に車を停めて、歩き出す。散策道はよく整備され、瀟洒な別荘の近くには、期待以上のクリンソウが見られた。
 狸窪(むじなくぼ)という地点の先の半月山への分岐で、先に帰る村越さん夫妻を見送り、さらに八丁出島まで足を延ばす仲間を村井さんと見送った。浜辺に出、男体山をしみじみと眺めた。観光船が湖面を行く。こんなに山の面を植生から観察したことはなかった。確かに森が生きていた。近くには無数の鮮紅色のクリンソウが咲き誇っていた。もう一つの収穫は、村井さんから春ゼミというのを教えてもらったことだ。
 40分ほどで出島コース組が戻ってきた。合流した後、ゆっくりと往路をたどる。帰りは両国大使館の別荘が、この週末には無料で開放されていた。ざっとだけ見物する。
 駐車場までたどり着いたときには、男体山の山頂を雲が覆いかけていた。まだ早い昼すぎに車に乗り込んだ。途中、日光道のSAで昼食をとり、羽生で小1時間休憩して、石田さんと別れた。我孫子帰着は余裕の5時半ごろだった。

翌朝のテント場

みんなで朝食をいただく

おいしかった辛子入りのサンドイッチ

駐車場ではいパチリ

出発前の散策/樹高30メートルはありそう

ヤマツツジに囲まれて1枚

クリンソウに見入る/赤と白の2種類ある

湯元にもこんな感じであちこちに咲いている

今が満開といったところ(1)

今が満開といったところ(2)

イタリア大使館の別荘入り口/庭にクリンソウが咲いている

半月山への分岐

狸窪近くの浜辺に咲いていたクリンソウの群落

八丁出島から見た男体山

八丁出島のとん先で

狸窪の畔から見た男体山/左の出っ張り部が八丁出島

立木観音の駐車場から見た男体山


みなさん、お疲れさまでした。(6/25 田辺記)


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