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・実施日:2019年7月20日(土)~26日(金) ・参加者:男性2名 女性6名 |
❖1日目(19~20日)・・・曇り/成田空港からカルガリー空港へ
成田空港の指定場所に14時に集合した。 HIS企画「カナダの青く輝く氷河湖と色鮮やかな森と高山植物に出会う旅」は現地在住日本人ガイドの案内で、8人はAC航空カウンター前で顔合わせと自己紹介をした。 Hさん<長野県>、(山岳会所属)Oさん<千葉県、柏>のお二人は日本100名山制覇の元気な60代。Tさんご夫妻は50代で<杉並区在住>。ご主人は世界の野鳥の写真撮影と生態の研究、奥様と一緒に登山を楽しんでいる。Oさん親子は<葛飾区在住>で自然が大好きで娘さんはJTB の元社員で英語が堪能な30代。お母さんは(山岳会所属)60代、そして私達夫婦の8名での出発となった。 10分遅れの16時35分カルガリー直行便に搭乗した。サリーを羽織ったインド人の観光客らしき人達が多く満席状態だ。 (飛行=9時間35分、時差15時間・・・) 日付変更線通過=19日 11時10分カルガリー空港へ到着する。小雨が降っている。 空港出口でイケメンの現地ガイドのSさんの出迎えを受ける。外に出ると寒い。気温は12℃。みんな慌てて着込む。空港から大陸を縦断する高速道路1号線を西へバンク―バ方面に200㎞ 約3時間の移動。車中で簡単に昼食を済ませヨーホ―国立公園を目指す。15時過ぎに公園入口のゲートで入園許可の確認(事前に入園料は支払い済み)。ちなみに入園料は1日1人C??19,6 日本円で1500円になる。 15時20分、ナチュラルブリッジ・Tさんのお母さんが「私は晴れ女なの」と言っていた様に強く降っていた雨は小雨になり止んだ。(みんな微笑んでいる) 《ボウバレーの西側に連なるワプティク連山ワプティク氷原から流れ出たキッキング・ホース川に架かる石の橋。大昔この場所は滝だったが膨大な量の水と長い時間が川底の石灰石を侵食して石の下を水が通るようになった》 15時40分、車で移動すること5分、ヨーホ―国立公園にある61の湖と池の中でも最大<エメラルドレイン>はその名の色に輝く氷河湖で神秘的な美しさに表す言葉はない。駐車場に戻り30分程走ると、ホテル「レイクルイーズイン」に到着。ホテルから徒歩5分のマーケットでサンドイッチとビールと飲料水を調達、ウイスキーとつまみで夕食を済ませた。 |
1:エメラルドレイク |
❖2日目(20日)・・・快晴 (気温8℃、日中は24℃)
紫外線は日本の2~3倍とか、湿度は低い。 モレーンレイク(レイクは湖)・ラーチバレー(バレーは谷)・センチネルパス(パスは峠)トレッキング・・・ガイドのSさんと8時半に車でモレーンレイクへ。駐車場は混雑。数年前から交通規制となり、入山者も以前から比べると減ったらしいが観光客が多いのに驚く。モレーンレイクの周辺までは観光客でいっぱいだが登山道に入ると極端に人は少なくなる。 登山口9:50屈指のクマの生息地域で入山口の掲示板には単独のハイカーや6人満たないグループは入山口で待機し、他のグループと合流するか、小人数は4人以上のグループが作れるまで待つこと。違反すると$5,000の罰金!の内容が書かれている。CAロッキーにはブラックベア(クロクマ)、グリズリーベア(ハイイロクマ)が生息している。ガイドはみんなベアーズスプレイ(熊撃退スプレ―)を腰の脇に携帯している。 カラマツの谷、ラーチバレーは人気のコース。標高1800mから登る。気温は徐々に上がる。上着を脱ぐ。氷河の山々を左手に景観を楽しみながら歩くが、1800mからの登りだしはきつい。時差ボケと高度障害で息が切れ足は重い。こまめに水分をとりながら登ること1時間40分。後ろにテンピークス、3000m級の山々が聳えている。尾根の両脇はカールになっていて中央にミネスティマ湖で圧巻の展望だ。湖からの心地良い風!! ピナクル山(3084m)とエイフェルピーク(3067m)の間のセンチネルパス(コル)まで目指すが、更に300mの急登を登りきらなくてはならない。「がんばるぞ-。あと少し」と気合を入れる。みんな足並みそろえて1時間も登ると絶景の氷河の景色だった。みんなの歓声が空高くこだまする。 センチネルパス(2,611m)に12:30登頂した。風の当たらない岩場の影でサンドイッチ弁当、果物、ジュース、菓子を食べていると30㎝も離れてない所からリスが突然現れ食べ物を狙ってくる。写真も! 弁当も! でバタバタだ。45分程、大パノラマを楽しみ13:15下山開始。 高度差300mをスイッチバック。テンピークスの山々を前にして下る。湿度も低く、沢山汗をかいたシャツは、いつの間にか乾いていた。登山口に16:15、駐車場は観光客と車でいっぱいだ。 【歩行時間6時間15分】 日の入りは21時45分頃。今はサマータイムで夜遅くまで賑わっている。ホテルに17時に到着、ビールで乾杯。夕食のメニューは持参したカップラーメン、つまみ、果物で簡単に済ませる。22時消灯。(外はまだ明るい) |
2:モンレイク(~6)➡拡大写真 3➡拡大写真 4 5 6 |
❖3日目(21日)・・・快晴 (気温 8℃ 日中26℃)
ボウレイク・ペイトーレイク・ヘレンレイクの3つの湖を巡る《フラワートレッキング まさかの熊との遭遇》 バンフに移動の為に全荷物を車に積み込み8:30出発。レイクルイーズから北へ30分、35㎞ほど走る。バンフ国立公園のゲートで入園許可の確認を受ける。「クロウフット氷河はカラスの足跡」と称する。かつては3本だった氷河が今は1本が消滅して2本になった。ヘレンレイクへ9:15、 1900m地点からの登り出し。 良く整備された針葉樹林帯の登山道を行く。小さな沢を数えながら9本を渡り終えると視界が広がった。道の両脇にお花畑が続く。写真撮影に夢中。1時間30分程行くと、稜線に出る。斜面は色とりどりの花が咲き「今が満開!」に感激する。突然、先頭を行くSさんが足を止める。左前方にブラックベアの親子熊を確認。その距離20mほど。2頭は草や花を食べていて食事に集中の様子。「前向きで静に後下がり!」との指示があった。後退を5~6m、息を殺して待機約20分、他のパーティーが来た。先頭はガイドらしき白人で杉村さんと話し合い様子を見る事になり更に10分待機。熊は斜面を登り森の中へ消えていった。ガイドのSさんに絶対の信頼でみんな冷静に行動していた。体長は3m近くあった親熊だろうか? 「まさかの熊との遭遇」は驚きの一言に尽きた。 緩やかにトラバースを続け森林限界2200m。この辺りからカナダツゲ、ウエスタンレットシダーの温帯針葉樹林が豊かに生育している。標高2500m超え渡渉すると回り込んだ先には広大な高原が広がりそれを取り囲む雄大なロッキー山脈が広がる。真っ青な湖「ヘレンレイク」。2380mで12:30昼食となった。配られていたおにぎり弁当の蓋を開けてみて驚く。日本のお弁当より遥かに美味しい。果物、ジュース、菓子、1時間のんびりとその景観を堪能した。壮大な高原を貸し切り状態のこの圧巻のパノラマに感動した。カナダのマッターホルン「マウント・アシニボイン」を前方にそのパノラマを楽しみながら下山へ。 熊に遭遇することなく無事にボウレイクの駐車場に16:15着 【歩行時間5時間30分】 車はバンフ市街の宿泊施設のホテルへ30分走る。「インズ オブ バンプ」17時に到着した。ホテルのリカーショップでビールを調達。ホテル内の日本食堂「三善」で寿司セットとロブスターの天ぷらを注文。あっさりした味で美味しかった。23時、消灯。 |
7:ボウレイク 8 9:ペイトーレイク 10:ヘレンレイク 11➡拡大写真 |
❖4日目(22日)・・・快晴 (気温 11℃ 日中27℃) 今日の予定は「プレインオブソックスグレンジャー」トレッキング (トレッキング最終日)。 8:00、出発。パンフから約1時間弱に位置するレイクルイーズ・・・「ロッキーの宝石湖」と称えられる、ロッキーの中でも大人気の観光地。6つの氷河と後方に聳え立つマウント・ビクトリア(3464m)。多くの観光客で賑わっている湖畔を10分程歩くと登山口。 9:30 1735m地点から登りだす。なだらかな登山道を1時間程登るとミラーレイク(2025m)。2,6㎞で後方にビックビーハイブ(ハチの巣)の岩が聳えている。澄んで透き通るようなこの湖の水は飲めると言うがその勇気はない。カラスのような鳥が飛んできた。更に800m、30分程登るとレイクアグネス(2135m)。12:00に湖と6つの氷河の山の景観を満喫し早めの昼食となる。 「サンドイッチと果物」を食べ終わった頃に「ドーン」という凄まじい音が周辺に響き渡る。氷河が溶けて落下している様子に仰天する。13:00、レイクアグネスの裏側を回り込みながらアグネス湖の上流に出る。この先のビックビーハイブ(2270m)までの1.6㎞の急登はきつい。14:10展望台からのレイクルイーズは息を飲むほど美しい。(雪が春~夏にかけて溶けながら山肌を削り石灰岩の粒子が淡いエメラルド色を醸し出すらしい) グレンジャーへの岩道3,3㎞を下りレイクルイーズ登山口に16:30(着)。1時間程でホテルへ18:00到着した。【歩行時間7時間】 19時から徒歩10分程の所にあるレストラン「エルトロ」でガイドのSさんを囲んでの《お疲れ様夕食会》が行われた。和気あいあいで話も弾み楽しい2時間30分を過ごした。 |
12 12~17:プレイン・オブ・ソックス・グレンジャー 13 14 15 16 17 |
❖5日目(23日)・・・ 雨、曇、晴 (気温 11℃ 日中18℃)
この日は<オプショナルツアー>。 サルファー山ゴンドラとバンフ市内半日観光(昼食付)。 8:30、ガイドのAさん(30代後半の男性)と私達6人は挨拶を交わし、雨の中を出発。Tさんご夫妻は早朝バンフ郊外の湿原へバードウォッチングに。私達は市内を抜けてボウ滝、カスケードガーデンからラントル山(2990m)を望みサルファー山(2281m)へ向かう。晴れ女のYさんのお母さんに「晴れます様に」とお願いした。「任して!」との返事。本当に天気は回復するのだろうか? 半信半疑の気持ちだった。 10:45ゴンドラに乗り8分程で山頂。風雨がいっそう強くなるばかりで気温も8℃位か。とても寒い。山頂からの展望は望めない。20分程待機した。「やはりお母さんのパワーは凄い」。山頂から360度のカナディアンロッキーの大パノラマだ。突然、山に二重の虹が出現! 歓声があがった。天気は回復してその展望は壮大だ。12時にバンフで和食の海鮮丼と天ぷらセットの昼食。ビールで『乾杯!』。 13時、ガイドのAさんの特別の配慮で私達5人は20分程に位置している「フェアモント・シャトー・フロンテナック」まで送迎してもらう。主人はそのまま乗車でホテルに戻った。<世界遺産に登録されているケンベック・シティーは旧市街の城壁に囲まれた古城ホテルは(1893年に建設された。)フロントとレストランを見学しながらYさんの娘さんの流暢な英語でコーヒーとビスケット付きを注文。CA$14は高いと感じたが優雅な気分に浸る。 14:30路線バスでバンフ市内へショッピング、ホテルに20時(着)主人は既に程好い気分。22時、消灯。 |
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18:サルファー山
20:城➡拡大写真 |
❖6日目(24日)・・・ 晴 (気温13℃) カルガリー空港から成田空港へ
9:00 出発 、お洒落なスーツ姿のガイドのAさんの送迎で高速道1号線をカルガリー空港へと2時間走る。気温は徐々に上がり日差しが強い。空港は予想外に閑散としている。Yさん親子はバンクーバーへ向かうので国内線ターミナルへ。私達は見送り国際線ターミナルへ。出国手続きを済ませる。免税店で皆に「似合うね!」と言われその気になった主人は、牛皮のローハイド帽を購入した。私は氷河の水で作ったと言う甘い「メーテルシロップウイスキー」と、甘みが無いウイスキーの2本を店員の上手な話し方の勧めで購入したが、《重い!》ので少し後悔した。 12:45分(成田直行)AC009便の出発を待つ間、柏在住のOさんが30年前、北小金の本土寺の近くに住み長男さんが私の長女と同じ小学校に通いクラスも同じだったことが判明した。また「山の会」の話から間接的にANさんの事もご存知で、TN(弟)さんとは同窓生だった話を聞き「何と言う事!」と彼女とお互いに驚き目を丸くした。 出発が少し遅れた機内は空席が目立つ。ロッキー山脈を見下ろし延々と飛ぶ(飛行10時間40分)。日付変更線通過=27日・・ 成田空港に14:20に到着。「またご一緒しましょう!」と皆で握手を交わした。ガイドのSさんの今回のパーティーについての印象は「皆さんは何時ものお知り合いで来られたのですか?」と問われる程、成田出発時から打ち解け合った雰囲気のメンバーだった。 |
おわりに
沢山の花々の出会いがありました。「カナディアンロッキー」の壮大な自然の素晴らしさ、そこに咲く花々の美しさに感動しました。これからも多くの山の思い出を重ねていきたいと思います。
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