最後のひと仕事

~~『総会資料』作りの風景~~





黙々と手作業で進められる
~写真は印刷の終わった各ページを順番に1部ごと組み合わせた「丁合」を確認している~
(2023年1月29日/あびこ市民活動ステーションで)


 毎年、2月最初の日曜日に固定されている総会(コロナの影響で延期した年もあったが)に向けて、1993年からだから30年間、「総会資料」を作製してきた。会報と同じく「紙」に印刷し、総会に5日程度先だって全会員に届くように配付してきた。
 今年は会報『ともしび』がPDF化され、HP上の会員サイトで誰もが閲覧でき、印刷可能な方式となった。試験期間の1年も無事通過した。メリットは多大で、会員の間に特に不満なども聞かない。もはや逆戻りをすることはないだろう。
 『総会資料』もHPに会報と並べてアップロードすれば簡易ですむ、と考えていた方もいただろう。そこへ、会長のM・Tさんから、今年は紙ベースで作るから時間のある方は協力を、との要請が全員メールで入った。あえて紙の文化を名残惜しむ気持ちと、総会を例会と並べない慎重な気持ちもあったのかもしれない、などと勝手に想像した。

 何人かの会員が協力して作業を分担しながら進めた。準備された原稿をもとに、必要部数分紙に印刷し、ページを二つ折りにし、ページ順に並べて綴じ、封筒に入れて届けるか郵送するという作業だ。それが、今回の『総会資料』作りをもって終わりになるのだろう。
 会報作りも資料作りも、そのおかげで、この場が会員同士が山行、会合以外でちょっと顔合わせをするいい機会となってきた。心なしか、その機会もなくなるのがいささか寂しい。時代のなせる業であるのだろうが、人間のアナログの力がデジタルに置き換わっていく流れに、身を委ねるしかないのだろうか。(T・K記)
















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