5月の山行

奥穂高岳(3190㍍)


実施日】2008年5月2日から5日
参加者】男性2名 女性1名
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奥穂岳行き
 5/2 晴れ 我孫子駅集合 21:00=新宿バスターミナル 23:00
 5/3 晴れ 上高地6:00着 6:30発ー明神7:00着 7:30発ー徳沢8:24着 8:35発ー横尾9:37着 10:00発ー涸沢15:15着

 夜行バスに揺られて朝6:00 上高地に着きました.快晴 空気が澄んでいてすがすがしい気持ちです。準備が整い出発すると程なくカッパ橋に到着、前穂岳、焼岳が朝日に輝いています。早々のお決まりの写真を撮り明神に向けて歩き出し、明神では穂高神社奥宮に安全登山を願い祈願しました。徳沢を過ぎ途中がけ崩れのため河原の道を歩き、横尾到着。ここで山靴に履き替え涸沢へ。道に雪が見え始め雪道となりやがて、橋を超えると、左に曲がり最後の登りにかかります。疲れて涸沢ヒュッテに到着。

 5/4 晴れ 涸沢 6:00発ー白出のコル8:37着 9:00発ー奥穂頂上10:20着 11:00発ー白出のコル 12:35着 12:45発ー涸沢 14:15着

 朝2:00頃から他のテントから起きる声が聞こえ始め、3時には出発が始まる。4時起床天気は快晴、前穂、奥穂、涸沢岳、北穂は朝日に輝いている。今日は絶好の登山日和。ハ-ネスを着け、いざ出発。今年のル-トは小豆沢を登り左側からザイテンの下部に取り付いてそのままザイテンを登り、白出しのコルへ、途中2回の休憩を挟みコルに到着しました。コルには奥穂を目指すパ-ティーが順番待ちで待機していました。ヘルメット着用完全武装の登攀タイプのパ-ティー、コンテで行くパ-ティー、プロのガイドと行くパ-ティー等様々です。

 奥穂に行くル-トは雪壁を登る2ル-トあります。最初は3m程岩場を登りハシゴ2つを越えて鎖に導かれ右に4,5mトラバ-スをして3m程岩場を直登して、さらに右側をワイヤ-沿って3m程登る(ル-ト①)雪壁に出ます。もうひとつのル-トは、ワイヤ-のある岩場から右3mに行くと(ル-ト②)雪壁に出て、直登すると、左側雪面から来たル-トの上部に出ます。我々パ-ティは左側の雪面ル-ト①に取ります。いよいよ順番が来て、H氏、Mさん、Tの順番で登り始めます。鎖ワイヤ-に導かれ雪壁に到着、ザイテンでの予行練習ができたので気持ちの上で少し余裕ができました。
 いよいよ雪壁に挑んでいきます。雪面にはステップが切れていて快適に高度をあげて行きます。無事通過し、緩斜面に入りさらに登って行くと、左手に黒い槍ヶ岳の姿を見せ始めました。なおも進むと間違い尾根の雪壁に到着。今度は下の雪壁より短いのと、1度経験していたので難なくクリアし、いよいよ奥穂高頂上に向けて登高開始です。10:20頂上到着。頂上には、景色を眺めたり、写真を撮って貰う人などが多勢おりまして混雑していました。紺碧の空の下北アルプス全山が眺められ、その中で黒い三角形の槍ヶ岳があり、美味しそうなバニラアイスクリ-ムを連想させるような黒部五郎のカ-ル。足元には、上高地が箱庭の様に、大正池、バスタ-ミナル、カッパ橋、が見え、その後ろに焼岳、横に霞沢、六百山と眺める事は、事欠きません。
 山頂での眺望を楽しんだ後はいよいよ最大の難関下山の開始です。開始後すぐに間違い尾根の雪壁。岩に残地シュリンゲがあり。横にピッケルでセルフビレイポイントを造りザイルを出し下降開始。H氏が三点支持でピッケルを指しながら一歩一歩と確実に足場を取り下降していくこと約20m無事下降完了。次にMさん、今度はプル-ジックでセルフビレイを取ながら一気に下降完了後のパーティーから早いとの声が上がる。最後に懸垂下降で降りて無事通過。良い本番への予行練習が出来ました。
 そしていよいよ本日のメインイベントの白出のコルへの下降です。上から眺めると垂直に見える壁の下に穂高山荘の屋根が見えてすごく高度感のある壁です。幾分ハングしているようにも見えます。下降には2ピッチに分けて1ピッチ目は雪壁降りワイヤ-のある岩場迄として、ワイヤ-にセルフビレイをとる。次の2ピッチ目はハシゴ上部までとしてハシゴでセルフビレイをとるとする。順番は間違い尾根と同じ。今度は約40mの下降です。ザイルを付けいよいよ最後の難関への下降開始です。三点支持を守り一歩一歩と降りていく。途中何度もピッケルの打ち直す音が聞こえる。安全を重視して慎重の上に慎重を重ねてワイヤ-の岩場に無事到着。次にセカンドはプル-ジックでセルフビレイを取降りていく。全員無事下降終了。次のピッチはワイヤ-と鎖に導かれて無事ハシゴまで到着。全員揃って白出のコル到着。後はザイテングラ-ドを下降する。途中シリセ-ドを行いながら無事BASEに到着。到着後早々涸沢ヒュッテにて生ビ-ルとおでんで登頂を祝って乾杯。
ビ-ルの美味しかったことは言うまでもありません。この日は早めに就寝。

 5/5 曇り後雨 涸沢 6:28発ー横尾8:25着 8:35発ー徳沢9:45着 10:00発ー明神 10:50ー上高地 12:00着 

 朝目覚めると昨日とはうって変わり曇り。時々雨が落ちる。早々帰り支度をはじめる。アイゼンは橋の所ではずし、一路横尾目指し、ひたすら歩む。横尾で小休止した後、徳沢を目指、河原の道を歩む。徳沢到着しさらに明神目指し歩き始めると、途中で猿4匹と出会う。明神から雲行きが怪しくなり、とうとう本降りになってしまい、雨具をつける。雨の中ようやく上高地バスタ-ミナル到着する。早々集中連絡先のMさんに下山報告をしました。


涸沢への道 ヒュッテまでの最後の登り
奥穂への最後の登り

奥穂頂上にて、360度の眺望


白出しのコルへの下り。足元には穂高山荘の屋根が見える

涸沢ヒュテにて ビ-ルとおでんで祝宴


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