2009年3月の山行
雲取山
(標高 2017m)



雲取山山頂


マウスを置くと富士山になります。

雲取山山行報告

実施日    2009年3月14日~15日(日) テント1泊
天 候    14日:雨のち小雪のち晴れ、15日:快晴
参加者    男2名、女2名 計4名

共同装備   ICIドームテント5人用1式、ランタン1、ガスバーナー2式、コッフェル中、テントマット2、
         共同1食
個人装備   アイゼン、ピッケル、シュラフ、マット、防寒具、サングラス、雨具、ヘッドランプ、食器、
         行動食3、非常食

費 用     我孫子~奥多摩間往復 3580、タクシー代5570/4=1390、バス代 610、
         食料・テント場代・その他2730、 計 8310円

コースタイム 

 我孫子4:53 新松戸5:15 西国分寺6:14 立川6:39 奥多摩7:46/8:00 小袖登山口8:20
 小袖登山口8:25 水場10:10 堂所10:40 ブナ坂13:10 奥多摩小屋13:50 雲取山頂15:40 
 雲取山荘テント場16:05(泊)

 テント場7:10 雲取山頂7:50/8:05 奥多摩小屋9:20 七ツ石分岐10:30/10:45 堂所12:05 水場12:25 
 小袖登山口13:25 鴨沢バス停14:00鴨沢バス停14:38 奥多摩駅15:15/15:26 我孫子駅18:00

山行概要

 この記録は雪積・凍結期に熟年男女が重装備のテント泊したものです。
この時期としては雪が少なく、七ツ石分岐辺りから北斜面に残った10センチ程度の溶けた雪が凍結しツルツルバリバリのものだった。安全を第一とし数度のアイゼンの着脱を繰り返した。

 14日の早朝は暖かく雨模様であったが天気予報よりは突風もなく穏やかであった。心配した武蔵野線も徐行区間が有ったものの間もなく通常運転になり時間通り奥多摩駅に着く。午後までは大荒れの天気との予報だったので物好きな登山グループは無く静かであった。

 ものぐさリーダーでも楽々とタクシーを確保できた。これでバス停から歩行40分先の小袖登山口に到着。8時25分気温10℃小雨降る小袖登山口を出発。


 小袖登山口、雪は全くなかった(撮影は15日)                熊!!

 30分後藁葺き屋根の廃墟で雨を避け休憩していると、バス停からの歩いて来て登山口を見失い
道なき急斜面を直登してきたと云う若者2人組が追いつき追い抜いて行った。

 10時10分杉の植林地から細い塩ビ管で導かれちょろちょろ流れ出ている水場と称する所を通過、
10時40分堂所と表示のある尾根に着く。


      水場、まろやかな水だった             凍った道は、アイゼンが必携だ

11時45分頃七ツ石への分岐を左にとり巻き道に入ると、北側斜面になる所にバリバリに凍った雪が
現れた。安全のためアイゼンの着脱が繰り返された。雨がやみ風が冷たくなるとやがて雪となった。
日本海を移動する低気圧が通過していったのだろう。

風が強くなって小雪の舞うブナ坂を登って13時50分町営奥多摩小屋に着く。
雲が激しく動き見る見る青空が見え始め日が差した。忙しい天気である。


        奥多摩小屋前で休憩                  小雲取山への道

 防火帯の尾根道を登り15時40分日が差す積雪20㎝ほどの雲取山頂に到着する。
大展望の場所なのだが晴れ間が見えるものの靄っていて近場の山並みしか見えない。
証拠写真撮影後明朝を期待して残雪が多く雪山らしい北斜面を雲取山荘に向けて樹林帯を下る。

 16時5分雲取山荘のテント場に辿り着く。
小屋から無料で鍋2、ペットボトル4本分の水を分けてもらい雪を溶かす手間が省けた。
省力のため半分雪、半分凍結したテント跡地に設営。


         翌日、 夜明けの空                テント場で撤収作業
 
今晩の主菜は石狩鍋。鮭の頭の代わりに上等な切り身、ホタテ、沢山の野菜に酒粕を入れ出来上がり。
上品な味わいの石狩鍋でした。満天の星空の下、2張りのテントだけの静かな夜でした。
明朝の予定と鴨沢へと下山コースを変更する打合せをして20時半ごろ就寝。

 15日、5時起床。星空と朝焼け、気温もそれなりに下がりテントもパリパリに凍っていた。
朝食を即席麺とコーヒーで済まし、テントを撤収し、7時10分雲取山荘前を出発。


       雲取山頂、雪は少ない                富士山のすっきりとした姿
 
 7時50分快晴の雲取山頂に立つ。東側は逆光でガスっているが南、西、北側はすっきりと展望できる。
大きな富士山、真っ白く輝く南アルプスの聖岳、赤石岳、塩見岳、北岳、甲斐駒ケ岳。
どういう訳か中央アルプス、北アルプスの白い峰々が見えない。

茨城県つくば市出身という山荘に宿泊したリッチな若者と再会を約し別れを告げる。
若者達は先を急ぎ熟年者は急がない。


             左から間ノ岳、北岳、仙丈岳、甲斐駒ヶ岳


     雲取山頂避難小屋を振り返る          奥多摩小屋へ下る気持ちの良い道


         七ツ石山を望む           前日は小さい滝だったが、今日は凍っていた

 9時20分町営奥多摩小屋、10時30分七ツ石への中間分岐にて昼食、11時25分七ツ石への分岐、
12時5分堂所、12時25分水場で休憩、13時25分小袖登山口に出る。



 舗装道路を避け近道の山道を下って14時ちょうどに
鴨沢のバス停に到着する。先ずは4人とも無事の下山
でホッとする。バスの時間は14時38分、酒屋は有れど
食堂ソバ屋はない。山の会選りすぐりの淑女に紳士
なので路上での乾杯はない。








施設の見聞録

 雲取山荘:通年営業、要予約、宿泊7500円、素泊り5000円、平成11年新築、200人収容、テント場有り。
 雲取奥多摩小屋:通年営業、管理人常駐、素泊りのみ3500円、70人収容、クラシックな古い小屋、ランプと薪ストーブ、テント場有り、水場5分。
 雲取山避難小屋:30人程度収容、ログハウス調で綺麗、頂上で水なし。
 

                
                      ヘリポートより富士を望む

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