8月の山行
 鳥海山(2,236m) 
                                                                                   
           

実施日 2009年8月15日~16日(日) 晴天         
参加者 3名(男性2名、女性1名)
コ-ス&タイム
  15日 我孫子5:00 鉾立11:30 12:10 賽の河原13:45 御浜小屋(宿泊)14:40 
  16日 御浜小屋5:45七五三掛6:50 大物忌神社8:30 新山9:15 七高山10:15 伏拝岳 
      七五三掛12:15  御浜小屋13:30 鉾立15:30 16:15  我孫子1:45

費用  我孫子~鉾立往復高速料金         4,800/3= 1,600 
       ガソリン                     11,772/3= 3,924 
      用車使用料・運転料          (9,000+4,000)/3= 4,333 
      小屋代                           =4,000 
      炊事用水代                    2,000/3= 667 
        計                            14,524 
装備  共同装備 ツエルト コフェル(小)ヤカン ガスバーナー 個人装備 夏山装備     
コ-ス&山行概要
月初旬の残雪に埋もれた風景と相違して広い駐車場や売店も現れ行楽客や登山者で賑わっていた。
運よく出る寸前の車に来合せ貴重な駐車スポットを得た。空は薄い刷いたような雲があるものの晴れ。空と区別のつかぬ日本海と遊佐町の海岸が見下ろせて反転すれば新山の頂上部らしきものが望めた。本日の行程は二時間半だしザックも軽いのでゆっくりと登る。 観光化か大物忌神社の信者のためかコンクリート舗装と敷石舗装の遊歩道が続く。背の低い灌木くらいで後は笹原か草原で木陰が無い。賽の河原の手前でニッコウキスゲが咲いていた。尾瀬に比べると一カ月も遅いが濃くすっきりした色合いは素晴らしい。うねる草原と笹原を登り尾根上の台地に至るとすり鉢状の底に鳥海湖を望める御浜小屋14:40に至る。小屋の売店にも賽銭箱が鎮座している。小屋自体が大物忌神社の経営である。本日の予約は10人の予定だそうで好きなように寝てくれとのこと、ただ自炊は我々だけで奥の棚が自炊場になっているから奥に場所取りしてくれとのことだった。鳥海湖や日本海の景色を眺めてからのんびりと酒盛りを開始する。18:30ごろから日本海に沈む夕日を眺める。雲があったのであまり期待しなかったが意外や意外幸運にも真っ赤な夕日の最後の一点まで水平線に沈む盛大なショウが観られた。土留め壁の上でカップラーメンを啜りながらであった。20:00頃夜景を見に外に出た。西の低い空には残光が残り、遊佐町の灯りと海岸線を模る街の灯がずっと北に続き男鹿半島まで観えると地元の人は云う(私には見えなかった)。その代り象潟あたりに小さく打ち上げ花火が観えた。間が長いので随分休憩時間が有りますねと言ったら小屋番の若い人から“この辺では忙しくやりませんよ”と返答があった。しかし二度と揚がらなかった。流れ星が観えるとの小屋番の声で夜空の星に集中した。14日の流星群のおこぼれが有るらしい。2個観た。しかし同行のGさんとFさんは観えなかったようだ。小さな幸は私だけにあるらしい。GさんもFさんも脚の長さ以上に恵みに満ちているのだと思う。
 16日5:45視界に雲が見えない。晴天である。ゆるいアップダウンの草原を進み平らな御田ケ原、御苗代を超えると七五三掛に至る。ここの分岐で左の千蛇谷のコースを取る。ここからやっと普通の登山道となって沢底の小さな雪渓を対岸に渡った。右岸に沿って急傾斜を登り詰めると8:30大物忌神社に到達した。道々探し求めた固有種であるというチョウカイフスマを建物のそばでやっと見つけた。小さな白い五弁の花であった。これを求めて登るのはよほどの好事家というのだろうか。参拝の後外輪山への分岐点にザックを置き空身で大石の積み重なったような、子供の頃石屋の墓石や細工前の石材の上を飛び回る要領で新山の頂上に9:15立つ。雲もない晴天で360度見渡せるのだが西は海岸線ばかりで空と海の区別が無い、北、東、南方面には遠く山並みが望めるが特徴が無く特定できない。 下山は外輪山に登り返し、七高山、行者岳、伏拝岳、文珠岳と右側が断崖になって眼下の千蛇谷の往路を眺めながら痩せ尾根を下る。12:15急坂を下り往路との分岐点の七五三掛に合流してそのまま御浜小屋、鉾立(15:30)と往路を下った。帰りの高速道路は盆休みの帰省で予想通り渋滞である。村田Jから宮本間の東北高速道路は50kmの渋滞、常磐高速道路は30kmの渋滞となっていて我孫子到着は翌朝の1:45となった。
 反省もう二つ、昨年調べたこの時期の小屋を含めた水事情をコロリと半分忘れ、2リットルの担ぎあげの代わりに炊事用・飲水にリッター1000円の費用を要し、パートナーに迷惑を掛けた。日焼け止めクリームを持っていたが少し焼こうと控えたら全行程木陰無しのピーカンだったので顔・首・腕が炎症と発熱の始末だった。またまた学習能力の欠如を自覚した。


御浜小屋から望む鳥海湖


 
日本海に沈む夕日    



固有種 チョウカイフスマ、小さな白い五弁の花


 
鳥海新山頂上にて



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