11月の山行

雁ケ腹摺山(1,874m)



*マウスを写真にのせると入れ替わります


【実施日】2009年11月21日(土)

【参加者】6名(男性2名、女性4名)

【コース】
我孫子6:00(代々木上原行・各駅停車)=新松戸6:13/6:18=西国分寺7:15/7:18(ダイヤ乱れにより早い電車に乗れた。)=高尾7:41/7:45(甲府行・各駅停車)=大月8:28/8:37(タクシー)=金山鉱泉8:52/9:00-金山峠10:15-白樺平11:56-雁ケ腹摺山12:52/12:30-白樺平14:10-金山峠15:05-金山鉱泉16:07/16:12(タクシー)-大月16:27/16:35(ホリデー快速)-新宿18:04/18:08-神田18:20/18:24-上野18:30/18:38-我孫子19:10

【費 用】
JR:2,300円(ホリデー・パス)
タクシー(1台):往路2,870円、帰路3,410円(迎車料含む。)
1人当たり合計:約4,400円

【概要】
 大月駅が近付き、車窓からブルーの空と紅葉・黄葉に彩られる山々を見て期待が膨らむ。前日は雨、そして明日はまた雨が予報される気まぐれな秋の天気を縫って今日は絶好の天気。このところ低温が続いていた気温も今日は持ち直すだろう。当初、大月からタクシーで大峠へ出て雁ケ腹摺山へ登頂後、金山鉱泉へ下ることを計画していたが、直前になって大峠までタクシーで行けないことが分かった。このため逆に金山鉱泉までタクシーで入り、雁ケ腹摺山まで標高差1,194mを登った後、同じ道を引き返すというハードな計画となった。
 かつて今回と同じ金山鉱泉から雁ケ腹摺山へ登ったというMさんによれば、歩き始めの金山峠までの道が楽だったため飛ばし過ぎて足がつってしまったので、今日の山行では最初はゆっくり行きましょうと言われ先行をお任せする。
 車道が終わり山道に入るとすぐに右側が切り立った狭い道になり、狭隘な箇所が終わると山道は川に沿うようになる。何度か川をジグザグにまたぎながら進むと登りが現れる。我々以外誰もおらず、山は貸しきり状態である。しかし、後で分かったことだが、これは出発時刻が遅かったためで、少なくとも3名の単独登山者が先行していた。
 木漏れ日の中、陽を浴びた紅葉の輝きを見上げ、見下ろしながら樹林の中を登り金山峠へ出る。峠を過ぎ道を下り切ると堰が現れ、大垈山へ分岐する林道へ出る。20分ほど林道を歩いて金山峠登山口から樹林に入り、坂を登って行くとこずえの間に白い冠を頂いた富士山がいよいよ顔を現した。坂を登り切るとガードレールが付いた広々とした林道に突き当たる。立ち木がまだ邪魔をするが、秋の青空の元、かなたに富士山の雄姿を眺めることができる。
 林道に接続する石段を登り、雁ケ腹摺山を示す道標に従い、いよいよ最後ののぼりに挑む。程なく携帯電話の中継局を思わせるアンテナを伴い周囲にフェンスを張った方形の施設がある。看板を見れば雨量を無線で城山ダムに知らせるものだという。姥子山への分岐でもある広々とした白樺平を登ると巨岩が並ぶ場所があり、木々の中に苔むした岩石が並ぶ様は、枯山水の趣がある。調べたガイドブックや地図には何も記されていないが、これを黙って通り過ぎるのはもったいない。樹林が終わり立ち木の中を登り続ける。急峻ではないものの登りが続き山頂が待ち遠しい。山道に横たわる倒木の周囲を見ると所々に雪が残っていた。もうそろそろ山頂という思いが繰り返され、いいかげん登りに飽きたころ、ついに先頭が頂上が間近であることを告げた。視界が開けると左側に陽光に輝くススキが原があり、正面には青空をバックに白い枝を広げる白樺がすくっと立っている。小高くなった坂を登り山頂に至る。間もなく午後1時になり、雲が少し出てきているものの、眼前に富士の全容が広がる。長い登りに耐え苦労が報われた。メンバー同士、互いに労をねぎらう。
 富士の眺望を主食に遅い昼食を摂る。風はほとんどなくMさんの温度計は14度を指していた。
 遅い出発時間であったので、登頂後は食事もそそくさにすぐ引き揚げるつもりであったが、計画より20分ほど早く到着でき食事時間も十分あったため、満ち足りた気分で山頂を後にすることができた。しかし、つるべ落としで日が沈む晩秋であり、一刻も早く麓へ到着する必要がある。もと来た道を猛烈な速さで駆け下りる。と、Tさんの足がつり、続いてSさんも足がつる。昼食で冷えた後、急激に動いたことによるものか。幸い大事に至らずスピードを加減しながら山を下る。急坂を下りるとき、よくぞこんなところを登ってきたものだと、往路のテンションの高さに驚く。金山峠まで戻り、ここでタクシーを呼べればと思い携帯電話を見ると、今まで圏外であったアンテナバーが全部立っている。チャンスと思いタクシーを予約した。下るにつれ次第に脚の痛みが増し、ついに痛みをこらえるのがやっとになった頃、タクシーを待たしてある金山鉱泉に到着。日没の20分前であった。メンバーと天候に恵まれ、そしてタイミング良くホリデー快速に乗車、幸運づくしの山行であった。



青空に紅葉が映える。今日は絶好の日和 
 




 朝日を浴びて山道に入る。
樹林の中、紅葉、黄葉を見ながら進む。 
 




 峠を下りると堰があった。
こずえの向こうに富士山が現れた。 




 雨量の観測装置があった。
山頂を目指して、ひたすら登る。 





 苔むした岩が並び、枯山水を思い起こさせる。

青空をバックにすくっと立つ白樺があった。 





 山頂からの眺望。これが見たかった。

富士をバックに記念写真。 




 お昼の最大のご馳走は富士山。

下山する前に今一度富士山を目に焼き付ける。 




 同じ来た道を引き返す。

見上げれば空と木立が織り成す自然の妙があった。 




 日没前にタクシーが待つ金山鉱泉に到着。

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