【実施日】2010年5月22日(日帰り)
【参加者】4名(女性3名、男性1名)
【行程】
我孫子5:31⇒上野6:04/6:15(高崎行)⇒高崎8:02/8:23(水上行)⇒上牧9:21/9:30(タクシー)⇒小和田(登山口)9:40/9:50~分水不動10:23~吾妻耶山への分岐10:48~大峰沼10:57/11:56~吾妻耶山への分岐12:05~一本鳥居12:24~スキー場第3クワッドリフト終点12:30~赤谷越峠への分岐12:44~赤谷越峠12:58~吾妻耶山山頂13:36/14:25~スキー場第1クワッドリフト終点14:40~小滝15:27~スキー場クラブハウス15:40/15:52⇒上牧駅16:05/16:57(高崎行)⇒高崎17:53/18:00(上野行)⇒上野19:44/19:50(取手行)⇒我孫子20:27着
【費用】
費用 JR:2,300円(ホリデー・パス)
熊谷・上牧間追加料金:1,620円×2=3,240円
タクシー:上牧⇒小和田2,180円、スキー場クラブハウス⇒上牧2,580円
一人当たり4,430円
【概要】
やや雲があるものの安定した晴天。上牧駅で予約しておいたタクシーに乗車。通常、駅にタクシーはなく必ず予約が必要。当初、大峰沼登山口までタクシーで入れると思っていたが、上毛高原又は後閑からしか入れないとのことで、小和田から入山することに切り替えた。
タクシーを降りヤマビル対策のため全員スパッツを装着し山道に入る。体感気温は20数度あり少々蒸し暑い。咲き残ったツツジ、スミレがまだあった。昔はここまで馬が入ったのか馬頭観音の石碑を見つける。水分不動を過ぎて木の階段に差し掛かるとき、STさんがナメクジみたいなものが自分のスパッツに着いているので見てほしいと言う。見れば黄色のスパッツに長さ3センチ、幅5ミリほどの赤茶色のものが付着しており、SKさんがヤマビルであることを確認した。スパッツがなければ靴の中に侵入していたところである。少し高度が上がり視界が開けたとき、今度はSKさんがヘビを見つけた。1.5メートルほどのヘビがストックに巻きついてきたとのこと。このところ気温が上がり生物の動きが活発になったようだ。ヤマビルに注意しながら進む。大峰沼が近づき、吾妻耶山へ向かう分岐点を通り過ぎると山道が広がった。新緑の中、山歩きを堪能する。ただし、ヤマビルがまだ気に掛かる。大峰沼が近づいたとき、今度はIさんが落ち葉の上をうごめくヤマビルを見つけた。
無人のバンガローを通り過ぎ大峰沼に到着した。ひっそりと山中にたたずむ沼である。中央に見える浮島は日本最大であるという。水生植物が多く水は透き通っていない。当初、沼はそれほど魅力的に思えなかった。こうした沼は霧に包まれたときに幻想的な雰囲気を味わえる。ところが日が差し、光と影のコントラストが増すと沼は輝き出した。周囲の木々が日光をさえぎり、沼畔に細やかな変化を与える。右周りにゆっくり沼を一周する。SKさんがモリアオガエルの声が聞こえるという。グワァー、グワァーという声とは別にカタカタという、カスタネットのような声がモリアオガエルだという。泡のような卵を水面に下がる木に産みつけるというモリアオガエルの生態には子供のころから興味があり、この不思議なカエルの姿を一度は見たいと思っていた。しかし、既に産卵期が終わっているのか卵らしいものは確認できず、いくら目を凝らしてもカエルの姿を確認することができなかった。
大峰沼の散策を楽しんだ結果、予定の時間より1時間以上遅れてしまった。大峰山を経由せず、直接吾妻耶山を目指す。大峰山の中腹からスキー場へ続く静かな林道を進む。途中、崩れ落ちた石の鳥居があった(一本鳥居)。貯水池を過ぎスキー場のリフトの終点(第3クワッドリフト)に出ると一気に視界が開け、雪を頂いた谷川岳が眼前に広がった。12時半を過ぎて山が次第に霞みだしたため、昼食を摂らず小休止のみにして山頂を目指す。ゲレンデ登りは木陰がないため暑い。途中、大峰山から吾妻耶山へ続く山道へ入る。山頂が近づくにつれ、勾配がきつくなる。しかし、手を使ってよじ登る程の厳しいものではない。13時36分、メンバー揃って山頂に到達した。昼食を我慢して登頂したご褒美か、谷川岳はその雄姿を我々に残しておいてくれた。山頂の祠に御礼をしてから遅い昼食を摂る。雪を頂く連峰を見ながらの食事は最高の贅沢である。吾妻耶山から見る谷川岳は、不思議なことに特徴的な双耳峰を確認することができなかった。
下山はスキー場のゲレンデを一気に下る。ただし、ゲレンデの枯れ草はあなどれない。踏めば滑って尻餅を着き、絡み着かれれば足首をひねるおそれがあった。ゲレンデを下り終えると水音がしており、音の聞こえる農道脇の木々を覗き込むと、数段になった小滝があった。クラブハウス手前の斜面は水仙の花壇になっており、明日まで水仙祭りとのことであった。花壇を抜けクラブハウスに到着。予約していたタクシーで上牧へ向かった。
事前調査が不十分でコースの変更と省略があったものの、大峰沼の散策と吾妻耶山からの眺望をゆっくり楽しんだ一日であった。(記NF)
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