20周年記念山行


岳・大天井岳・常念岳・蝶ヶ岳




蝶槍から眺める穂高連峰


    
《山行報告=会山行》    20周年記念山行 

          燕岳~大天井岳~常念岳~蝶ケ岳~上高地縦走

実施日 
2010.7.30(金)~8.4(水)

参加者 
男性4名、女性2名の計6名

行程 
7月30日(金) 
22:20我孫子発~23:23新宿着3:54新宿発ムーンライト信州81号~4:52穂高着 

7月31日(土)
 穂高駅からGタクシー40分~中房温泉駐車場6:15出発~7:00第一ベンチ~
7:35第二ベンチ~8:15第三ベンチ~9:45富士見ベンチ~10:35合戦小屋~12:00燕山荘
15:00テン場~15:40燕岳山頂~16:20テン場

8月 1日(日)
 5:00燕山荘テン場~7:10大下りの頭~10:00大天荘~12:30東天井鞍部~13:20常念小屋

8月 2日(月) 
5:00常念小屋テン場~6:30常念岳山頂~7:20最低鞍部~12:00蝶槍下鞍部~12:50蝶ケ岳三角点~14:00蝶ケ岳ヒュッテ

8月 3日(火) 
6:00蝶ケ岳ヒュッテテン場~7:30藪こぎから登山道へ~10:00徳沢園~12:30小梨平キャンプ場

8月 4日(水) 
9:20上高地バスターミナル~10:25新島々~11:16松本12:00松本あずさ16号~14:40新宿~15:40我孫子

交通費 
計12,965円
 
往路 我孫子~立川(1050円)+穂高(2300円)+指定席券(510円)
    Gタクシー穂高~中房温泉(11490円@1915円)
 復路 上高地~新島々~松本(2400円)~新宿あずさ16号(4500円)~我孫子(290円)
    テン場 計2,300円
    燕山荘(500円) 常念山荘(600円) 蝶ケ岳ヒュッテ(500円) 小梨平(700円)

食費 他 
計8,285円
 燕山荘夕食代@2700円、弁当@1,000円、水、燃料、ビール、スイカ、共同食材等

共同装備
 テント3張(エアライズⅡ×2、エアライズⅢ×1、マット小3枚)
ランタン3(LED)、コッヘル大、中各1、やかん、ガスバーナー2台、ガス4個、食材、GPS

個人装備 
シュラフ、マット、ヘッドライト、雨具、防寒衣、地図、コンパス、行動食、サングラス、虫よけ、

概要
 
天気が良ければ大パノラマが約束される雲上の(2700m~2900m)散策縦走コースを1日余裕を持ってなお朝は5:00立ちを基本に計画した。
1日目 
夜行で穂高駅に到着。白んできているが夜明け前の広場はジャンボタクシーや乗り合いバスの前に行列ができていた。中房温泉にはぞくぞくとバスが到着。今回のコースで最大の山場と踏んだアルプス三大急騰の一つ合戦尾根(標高差1300m)を詰めていく。前も後ろも数珠つなぎ状態で休めばどんどん追い抜かれるし、進めば先陣が続いている。高度順応に失敗した体調不良者が出たため、合戦小屋からはテン場の確保をお願いして数名先行してもらった。燕山荘の当日宿泊者は700名、テントは66張りだったとか。これだけの人たちを魅了してやまない花崗岩と白砂におおわれた、みやびやかな燕岳。
 2日目
燕山荘からいよいよ表銀座縦走路へ突入。槍、穂高連峰を目の前に足元はコマクサ、イワツメクサ、チシマギキョウ通りと名付けたいほど、可憐だが凛として登山者を見つめる。蛙岩、為右衛門吊岩、切通岩などの岩峰群も越え空は青くこれぞアルプス稜線縦走路の決定版。来た道も行く道もどこまでも見渡せる。大天荘のすぐ上が大天井岳。東天井岳の肩で、10周年記念山行中の青年山の会のパーテイに会った。我々は20周年記念山行中ということでお互いエールを送りあった。明るい砂礫の稜線の下に常念小屋が見えた。この日の夕方18:30分ごろまでテン場は槍穂高の大パノラマショーだった。わきあがる雲海で幕がおりたかと思うとまた夕日がスポットライトのように茜色に染まる槍ケ岳を浮かびあがらせる。大キレットの長谷川ピークが小さくもそびえ立つ。2005.9月の会山行だった槍穂縦走が鮮明に頭をよぎる。大キレットより緊張した北穂から涸沢岳にいたるもろい岩場。
 3日目
常念岳をめざしジグザグに登っていく。とりあえず頂上にみえるのは偽常念といわれほんものは稜線にでて岩の間をさらに南へ詰めていく。昨日すごいと思った槍穂の稜線がさらにせまってくる。南はこれからゆく蝶槍への道が見渡せる。常念からハイマツの岩場を思い切り下り、見上げるとアリの行列のように人が次々と下ってくる。再び登りかえし、お花畑(ハクサンフウロ、メタカラコウ、グンナイフウロ、ミヤマキンポウゲ、ハクサンイチゲ、モミジカラマツ、ハクサンイチゲ、クルマユリ、クロユリなどなど)を超え、見上げると蝶槍がせまってくる。最後の登りと気をいれて稜線にとびだす。3日間すごい、すごいと槍穂稜線を眼前にしてきたが蝶槍から蝶ケ岳ヒュッテにむかう30分ほどの尾根は言葉もない!ど迫力!こんな情景を眺めるために歩き続けた3日間。間違いなく期待に答えてくれたと熱いものがこみ上げてくる。
4日目
稜線歩きに別れを告げ、長塀尾根を下っていく。樹林の中のお花畑に吸い込まれるように向かっていき、ルートをはずれたが、GPSのおかげで安心してしばしはずれた道を行く。
朝露をいっぱい吸ったキヌガサソウの群れに圧倒される。樹林のなかをどんどんくだる。
もうそろそろと言い出した言葉を忘れるほどくだり徳沢園にでた。
歩行距離34.6km、累積標高差+2985m、-2971m(山渓による)

テンバからみえる燕岳
花崗岩と白砂の山
カットされたような巨石群のあいだを進む
槍穂が眼前に
大天井岳に続く稜線の道
青年山の会のメンバーと記念撮影
尾根は続くよどこまでも
常念頂上にて
常念テンバから雲上の槍穂を楽しむ
蝶槍から大キレット北穂を背に
上高地から見上げる
穂高よさらば、また来る日まで

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