10月の山行

四阿山(2354m)~根子岳(2207m)



米子瀑布周辺の紅葉
(マウスを置くと根子岳山頂の写真に変わります。)
※実施日 2010.1016(土)~17(日) 晴れ
※参加者 男性1名、女性3名
※往路 我孫子発5:31~6:04着上野発~あさま501号~7:51上田着
      バス上田発8:15~9:05菅平高原ダボスの丘着

            コース  16日(土)
10:30湯っ蔵んど発シャトルバス~11:10米子大瀑布駐車場~11:50米子不動尊奥の院
~不動滝~権現滝~12:30米子鉱山跡広場~13:40山ブドウ群生地~駐車場~15:00
シャトルバス~湯っ蔵んど粉もん祭り、温泉~17:00れりーふ迎車
~17:30ペンションれりーふ
                  17日
7:07菅平牧場駐車場~9:05小四阿~10:02中四阿~11:11四阿山~12:36大隙間鞍部
~13:43根子岳~菅平牧場

※復路 上田発18:00~あさま582号~19:26上野着~20:20我孫子着

※交通費 電車13,200円 バス 3,600円  計16,800円
※宿泊費 1泊2食付き 7,500円
※装備   日帰り一般(ライト、雨具、行動食、防寒着等)



概要
毎度気がかりな天気予報だが幸い良いほうに傾き快晴の土曜日を迎えた。
今回登った四阿山は群馬と長野の県境に位置し、志賀高原から草津白根、四阿山~
高峰高原~浅間山~碓氷峠~荒船山と大分水嶺が続くそのまっただなかにある。  
  昨年6月キアゲハ舞う湯の丸山北峰で昼食をとった時、眼前にそびえる四阿山に
いつか登りたいという願いが現実となった。

 上田から菅平高原にむかうバスはほどよく空いていてゆっくりと座れた。
ダボスバス停には、れりーふ(ペンション)のオーナーが迎えにきてくれており、
いったん峰の原高原にあるペンションに立ち寄り、荷を軽くしてシャトルバス始発と
なる湯っ蔵んど(須坂)まで送ってもらった。 ペンションのリビングから歌い文句どおり
北アルプスの稜線、槍、大キレット、穂高が望め、しばし興奮した。

  バスは山道をくねくねと登っていき、終点駐車場の10分程手前で一旦下車して、赤い橋
を乗客皆で歩いて渡る。渡った先には今降りたバスよりいくぶん細身のバスが待っていて
再度乗り込む。空を見上げると抜けるように青く、赤や黄色の色とりどりに稜線あたりは
錦繍そのもの。すばらしい!それはこの秋初めてみる紅葉であった。駐車場はこの時期
土、日マイカー乗り入れ禁止となるのでバスかタクシーを利用する。


滝への道は黄色、茶、緑の落ち葉がまるでタイルを敷きつめたようにきっちり、びっしり
積もっていて柔らかい。30分も登ると米子不動尊奥の院に着く。その先の奇妙滝から
ひいてある軟水をボトルに補充し、不動滝~権現滝とまわると(滝のしぶきをあびるあ
たりはいついっても気持ちがよいものだ)トンネルを抜け出したかのように明るい草原
広場に出た。米子鉱山跡地だった。そこからは先程通過した大瀑布ふたつが同時に
そしてまわりの紅葉も明日登る根子岳あたりも一望できた。
米子鉱山は硫黄、ロウ石などを産出し、戦前の最盛期には1500人もの人々が暮らす
大集落だったとある。学校、映画館もあったというから驚きだ。
  この先奇妙の滝をめざしたが落石のためロープが張られ通行止めになっていたため
断念し、東屋から下りて行き駐車場を経て粉もん祭り開催中の湯っ蔵んどにもどり温泉で
露天三種を含む八湯につかった。


 


滝へ向かうあたり



権現滝



米子鉱山跡広場付近



広場から望む 
 


滝周辺紅葉



菅平牧場の朝

 夜はわたしたちだけの静かな晩餐となり、心のこもった手作りの料理とワインで、
たらふくいただいた後、山好きのオーナーから北アルプスの峰々の説明を自身の
撮られた写真をみながら聞きました。翌朝部屋の窓からカラマツの間を登ったり
下りたり飛んだりしている子リスを発見。

 菅平牧場駐車場から牧牛を右手にみながら舗装された道を進むとほどなく左手
に四阿山登山口があった。クマザサ、シラカバ、ミズナラ、レンゲツツジなどの間を
縫うように登っていく。

 青空とシラカバと牧場の草原が絵のようだ。一度小さな沢を渡る。小一時間ほど
登り小四阿手前で振り返ると、あっと歓喜の声があがった。紅葉した樹々と青い空
の間に北アルプスの稜線がくっきりと眼中に入ったのです。槍~穂高はもちろん
鹿島槍の双耳峰と五竜がすばらしい。さらに高妻山から火打、妙高まで見渡せる。

 中四阿近くにくると、たくさんの実をつけたクロマメの木が足元をおおい、マツム
シソウが咲いていました。クロマメの実は酸っぱく少し甘いまさしく野生のブルー
ベリーそのものだった。マツムシソウはさかりがすぎたとはいえ、そこから大隙間
にいたるまで点在していた。

 四阿山と根子岳の分岐にザックをおき、空身で四阿山をめざす。階段をのぼり
きった山頂は狭く、大勢の人でにぎわっていた。 近くには浅間山、前掛山、
篭の登山、湯の丸、烏帽子、角間山、遠くには前述した北アルプス鹿島槍の
奥に剱まで望めた。分岐まで引き返し、大隙間と呼ばれる
根子岳に続く稜線をくだる。鞍部まで急降下で大きな石もごろごろしていて
本日一番の難所だった。
鞍部からはきゅうに開けて見通しの良いクマザサの間を登り返す。頂上手前
の苔むした岩場を巻くように進むと根子岳頂上の祠が目に入ってくる。頂上は広く、
直下に牧場と菅平高原が広がり、四阿山の喧そうはどこへやら、若い3人の
パーティとわれわれだけだった。

 正面に北アルプスを望みながらコーヒーとお菓子をいただく、このぜいたくなティータイム。

 湯の丸の影にかくれたレンゲツツジの名所。花の季節にまた訪れたいものです。
ペンションのオーナーには何度も送迎していただき大変お世話になりました。





 



四阿山へむかうシラカバの道



広葉樹林を進む



北アルプスを背に



ダケカンバと北アルプス



四阿山頂



根子岳への道



残っていてくれたマツムシソウ


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