7月の山行

雲 ノ 平 ・ 鷲 羽 岳




鷲羽池・硫黄尾根・槍ヶ岳  (マウスを置くと 祖父岳方面から見たスイス庭園)


《会山行報告》
          雲ノ平(北アルプス)

実施日:2011年7月15日(金)22:00(秋葉原東口)~20日(水) 
                   
参加者:男性3、女性3、合計6名

コース概略
7月15日 我孫子駅20:14発―着20:58― 秋葉原東口発 22:00→
7月16日(深夜バスで)富山駅着-6:00 富山駅―(タクシーで)-8:00折立―14:00太郎平小屋―14:30―太郎平テント場(テント泊)

7月17日 太郎平小屋5:45―左俣出合6:40―薬師沢小屋8:30―9:00発―薬師沢出合―木道末端10.20―アラスカ庭園と呼ばれる木道歩き  
11.10ー祖母岳往復11.40雲の平山荘14:00―雲の平テント場15:00

7月18日 キャンプ場発5.30-祖父岳6.40―ワリモ岳分岐8:45―鷲羽岳10:25―10:45発―三俣山荘12:20―三俣蓮華には行かず巻き道を選んだ。-丸山15:00―双六小屋―16:30(テント泊)(三俣蓮華岳はHさんのみ、15分!で往復)
              
7月19日 双六小屋4:30―弓折岳分岐6:10―鏡平7:00―小池新道登山口7:40―ワサビ平小屋9:00―新穂高温泉11:00―(タクシー)-平湯12:00―平湯で汗を流して、バスで(15:30発)―新宿まで(21時過ぎには到着予定だった)
   平湯~新宿までの途中、大雨のために、八王子ー甲府昭和間が通行止めになり、ふたばのサービスエリアで、乗客、運転手、バス会社との話し合いの結果、松本まで引き返し、ビジネスホテルで一泊した。
7月20日 早朝、長野新幹線で帰宅。(10時半ごろ)  

費用: 30228円(秋葉原~富山深夜バス7000×6、ジャンボタクシー(高速料金を含む)21,720円(3,620円/人)、テント場(500×6)一人1500円、、夕食代(雲の平)2,100円、ビール、飲み物、他928円
    その他、個人で支払ったもの新穂高温泉からのタクシー代1.180円、入浴料600円、新幹線(長野~我孫子)7,490円

緊急連絡先:Mkさん

装備:テント2張り(4~5人用一式)、(3~4人用一式)テントマット3枚、コッヘルアルミ(中・小)、ランタン(LED)2個、ガス付ランタン1個、ガスバーナー3個、ガスボンベ6個、GPS(1個)
個人装備:雨具、ヘッドランプ、個人マット、水2?以上
今回ガス使用のランタンを用意してくれていたが、高い山では急激に温度がさがることもあるので非常に助かった(女性のみですみません)

山行概要
1日目:青い空、白い雲、申し分のない登山日和だった。お花畑の中の木道を歩くこと20分以上、はるか下の方に色とりどりのテントが見えてホットした。周辺のお花畑をみて、こんなにきれいに保存しておくには、やはり、遠くてもこれが一番なのだと納得。今夜の夕食はご飯をたいて、それぞれがレトルトで食べ、残りご飯は翌朝のおにぎりにした。それでも充分な満足感があった。明日のために、20時就寝。  


出発前、折立登山口

太郎平小屋の手前、苦しい登りだった

水晶岳、鷲羽岳を眺めながらほっとひと休み

テント場に下っていく、自然がきれいに保護されてお花畑が美しい

ご飯がたけるまでの団欒のひととき

太郎平のテント場



2日目:3時半起床、5:45出発、太郎平小屋まで登り返しここから出発。小屋のおじさんに登山届をだした。最近はここで預かることになっているんだよと笑顔で受け取ってくれた。このような登りは一気に高度をかせげるので、呼吸を整えながら、自分のリズムで進んでいくとわりあいに楽だった。木道にでる手前でゆっくり休んで昼食タイムとした。
木道の足元には、チングルマ、アオノツガザクラ、ハクサンイチゲ、濃いピンクともエンジともいえる花々の出迎えをうけながら、見渡す遠望には笠ケ岳、黒部五郎岳、槍ケ岳など大きくそびえていて、絶好のシャッターチャンスに夢中になった。そしてしゃれた洋風の建物、雲の平山荘が見えてきたのだった。お花の種類は多くないが、特にチングルマ、ハクサンイチゲ、その中でも多くはないがコイワカガミ、ハクサンフーロなどが彩りをそえて、見渡す限りのお花畑だった。そんな中、雲の平山荘は洋館風の建物がみえてきてスイス庭園の名前にふさわしい。
ここもテント場が離れていて木道を下っていくと美味しい水があるテント場についた。立派なトイレも下流にあり、テントを張って冷たいビールで乾杯。17時過ぎから食事が始まるので再び山荘まで。あまりにも離れているのでみんなに叱られたが、そこで熱くておいしい実だくさんののっぺ汁とご飯もお代わり自由で、みんな満足したようだった。
そのあとスイス庭園をお散歩、美しい夕日をみて、しばらくここに滞在できたらいいだろうなあと感じさせる雰囲気のよい所だった。明日の早出を考えて8時過ぎに就寝。

 
薬師沢へ向って出発。 薬師沢小屋の所のオレンジっぽい吊橋
吊橋を渡ると垂直につけられた梯子をおりると大きないわのある登りになる。
もうすぐ、アラスカ庭園に続く木道にでる。
すっきりした青空に苦労がむくわれる。
天気に恵まれて大きな山の中にいるのが信じられないほどうれしい!
晶岳、昨日太郎平小屋の前からもみえていた

雲の平山荘、スイス庭園にふさわしい建物である

山荘の手前の橋で、みんなの笑顔がはちきれそう!

祖父岳、その下にテント場もみえている

夕食後スイス庭園をお散歩して美しい夕陽をみた


3日目:雲の平山荘5:30発―ワリモ北分岐8:45―そこに荷物をデポして鷲羽岳を往復するグループもいたが我々はそのまま岩場の鷲羽岳を慎重に越え三俣山荘をめざして、ざらざらの道を下った。途中、風の強い箇所があり、しっかり下りてゆかないと、吹き飛ばされそうになる。三俣山荘で昼食タイムをとり、三俣蓮華岳には行かず、途中から巻き道ルートを行くことに決めた。分岐点から普通に歩いて登るとどの位の時間がかかるのだろうか?
Hさんはほとんど駆け足で往復15分で行ってきたのだった!巻き道は何箇所も雪渓をトラバースしながらの歩きだったが、踏み跡もあり、危険はなかった。三俣山荘を出発する頃から雨がぽつぽつとおちてきて、途中で雨具着用となった。
双六小屋へ下り始めた頃は、よこなぐりの雨がつよくなり、慎重に下った。双六小屋が見え、テント場も見えてきて、驚いたのはすでに張られたテントが3張りしかないことだった。夏場の晴れているときは、テント場は満杯状態で、小屋の周辺も賑わっているのが普通だった。我々の後から張られたのをいれても5張りはあっただろうか? 明日も雨の予報で晴天は期待できないので最後の晩餐の後、明日は早出しようときめて早めに就寝。

  
雪渓が残っているのでさくさくと通過する。

薬師岳・・大きな薬師を越えて双六に下る。

黒部五郎岳、大きなカールですぐわかる

ハクサンイチゲが咲きほこり、その向うには槍がみえている
黒部の源流を見ながら

岩苔乗越手前の分岐

ワレモ北分岐、ここに荷物をデポして鷲羽を往復するグループもある。
見渡すかぎりの展望の中、黒部五郎岳は大きなカールが目印のようにすぐわかる
鷲羽岳山頂にて

鷲羽岳北側からの登山道
三俣蓮華途中からの巻き道にでてきた雪渓
硫黄尾根・槍ヶ岳
雪渓のトラバース


キヌガサソウ チングルマ
チングルマ、コイワカガミなどお花畑 チングルマ


GPS軌跡・・・我々の歩いたルート
折立~薬師峠

雲ノ平~鷲羽~三俣

三俣~双六~弓折分岐

弓折~鏡平~ワサビ平


4日目:3時起床、少し行動食を口にいれて4時半出発、幸いにも雨も小降りになり、明るくなってきた。鏡平についた頃には雨は降っておらず、ここで小休止をして朝食をとった。
、新穂高温泉まで急いだがバスの後姿を見送ることになってしまった。Kさんはそのバスでご実家の方へと帰っていった。
私達5名はタクシーで平湯まででて、バスの予約を確認して、チケットも購入し、発車時刻までは時間があり、ゆっくり温泉で汗と疲れを落とした。休憩室もあり、荷物の整理などをしながら、みやげ物をみたりしてのんびりした時間をすごした。
バスは定刻(15:30)に平湯を出発、順調に進んで22時頃までには新宿に着く予定だった。双葉のサービスエリアの手前辺りからバスのテレビで通行止めの黄色の箇所が出始め、ふたばに入って、バス会社と運転手さんとの話し合いが始まった。この辺りは前の方で書いたが乗客全員の要請で、松本までつけてもらってビジネスホテルに泊まり、翌朝、早い長野新幹線で帰宅した

                    

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