1.実施日 |
平成24年9月8日(土)~9日(日) |
2.参加者 |
男性2名、女性3名 |
3.地図 |
国土地理院1:25000至仏山 |
4.費用 |
我孫子―新宿 往復 JR1,380円
新宿―戸倉 往復関越交通バス代7000円
戸倉ー鳩待峠 往復バス代1800円
山の鼻小屋宿泊代(夕食代朝食用弁当代込み) 7,770円
戸倉温泉500円 計18450円 |
5.行程 |
9月8日:我孫子5:31-日暮里6:07-6:28新宿・・新宿新南口7:20-バスー11:00戸倉11:10-11:45鳩待峠11:50・・12:50山の鼻小屋(昼食)
13:30・・15:00竜宮小屋・・16:20山の鼻小屋
9月9日:6:15山の鼻小屋・・7:10第一ベンチ(朝食)7:30・・
8:12第3ベンチ8:30・・9:09高天原9:35・・10:20至仏山
10:50・・11:40小至仏山・・13:40鳩待峠
鳩待峠13:50―乗り合いタクシー14:15戸倉15:40―バスー
19:50新宿東口―神田―上野―21:30我孫子
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6.山行概要 |
■9月8日
予定通り新宿新南口のバスターミナルで我孫子からの4人とGさんが落合った。戸倉行きのバスは土曜というのに空いていて、一人で二席とれゆったりとできた。
夕方雷雨かもと言う予報に押され、昼食は山の鼻でということにして、鳩待峠で準備体操後すぐスタート。山の鼻では、小屋に直行、もう部屋に入ってもいいということで、温かいお茶も有る至仏山の見える部屋で昼食と打合せをした。30分ほどして、軽装で、尾瀬ヶ原へ。
尾瀬ヶ原は夏の花の季節と紅葉の季節の間で、行きかう人も少なかった。池塘にはヒツジ草の白いスイレンのような花がまだ咲いていた。ヒツジ草の葉が紅葉して青い空を映す池塘一面が絵のように美しい。輝くような空の下、草紅葉の始まった尾瀬ヶ原をはさみ前に燧岳、後ろに至仏山、なんと贅沢な光景と歓声をあげる。逆さ燧の見える池は少しさざ波が立っていたが、シャッターチャンスをねらう人達がここだけは多くいた。イワショウブや、アキノキリンソウ、ウメバチソウ、リンドウなど、思っていたより沢山の花に出会えた。竜宮小屋迄一時間半をかけ写真を撮ったり、花の名前を覚えたりゆっくり楽しみながら散策した。ところが、小屋の前に、「雷注意報」の看板。振り返れば至仏山周辺は雲に覆われている。最初の予定のヨッピ橋、東電小屋経由の復路を変更、同じ道を戻ることにした。天気は急変する。かくれようのない原の真ん中で雷に有ったら大変と、雲の様子からまだ大丈夫と言うメンバーの意見もあるが、ひとまず、中間地点の牛首までは急ごうといちもくさんに歩き始めた。後ろから呼ぶ声に気がついて振り返ったら、牛首の東電小屋への分岐点を随分過ぎていた。戻りたくないなと思いながらも戻ったら、KさんもOさんも、ベンチに寝転んで空を眺めている。至仏山方向の黒い雲も流れて行く。もう大丈夫だ。
小屋に戻り、お風呂に入り、ビールで乾杯してお肉や野菜たっぷりの食事でお腹がいっぱいになった。館内放送で、すぐそばのビジターセンターで7時からレクチャーが有ると言うので出かけた。もしかして晴れてくれればと見上げた空には残念ながら星はなかった。
ビジターセンターでは、ビデオで、尾瀬で今見られる花の紹介やクイズが有った。尾瀬ヶ原でたくさん見られたもう実をつけている植物がキンコウカであることや、イワショウブの白い花の一部が日とともに紫に変わる事など、今日見てきたものばかりで面白かった。黄色の小さな花をつけていたのは、Kさんが言った通りアキノキリンソウだった。また、紫色がきれいなトリカブトもあちこちにかたまって咲いていたが、根はもとより、花に触って、その手を口に持っていっただけでしびれを感じ、しかもしばらく治らないので、絶対さわらないようにということだった。
■9月9日
朝、6時15分お弁当にしてもらった朝食を持ってスタート。第一ベンチで朝食のお弁当を食べる。大きなおにぎり二つときゅうりのお漬物と味付けゆで卵がついている。尾瀬ヶ原や燧岳が見渡せ素晴らしいながめだ。その後は、階段や鎖場や岩がゴロゴロした道の続く急登で、蛇紋岩は乾いていてもすべりやすい。特にみんなが足をおくところはテカテカになっている。雨じゃなくてよかったとつくづく思った。
高天ヶ原に着く頃は、山頂の雲もとれ尾瀬ヶ原、燧岳、鳩待峠、あやめ平等が見渡せた。山頂は間もなくだった。昼食にはまだ早い10時半ころだが、また霧が出てきたので大パノラマを期待して霧の晴れるのを待ったりして30分の大休憩。その内遠く男体山や白根山、反対側には東京の水がめの奈良俣湖も見えてきた。
小至仏山迄の道は、大きな蛇紋岩の間を抜けたり、超えたりの歩き甲斐のある道だった。30分弱で着く筈が、50分もかかってしまった。鳩待峠までの下りは、途中まで階段が多く歩きにくかった。ゴゼンタチバナの赤い実やオヤマノボクチという珍しい花に励まされながらの以外に長い下りをがんばった。オヤマノ田代あたりで出会った武蔵野市から来ている同年輩のグループは、早朝鳩待峠についての夜行日帰りだそうだ。抜いたり抜かれたりが楽しかった。
戸倉では温泉に入り、山菜蕎麦を食べて、新宿まで空いたバスでゆったりと休む事が出来、豪華な山行が無事終わった。
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