10月の山行

霞 沢 岳 (2645.6m)




 霞沢岳~K1ピーク ・ 徳本峠小屋


(山行報告)

  霞 沢 岳

実施日 : 10月6日~10月8日

参加者 : 男2名、女1名 計3名

10月6日(土)
天王台(5:37)―――我孫子(5:41)―――日暮里―――(6:35)新宿(7:00)―――スーパーあずさ1号―――(9:43)松本(10:25)―――バス―――(12:00)上高地バスターミナル(12:45))===(13:45)明神・徳本峠入口===(16:15)徳本峠小屋テント場
(夕食)カレーライス

10月7日(日)
  起床(4:00) 徳本峠小屋テント場(5:10)===(6:10)ジャンクションピーク===(9:05)K1ピーク===(9:25)K2ピーク===(9:50)霞沢岳===(10:40)K1ピーク===(13:45)徳本峠小屋テント場
(夕食)タラコスパゲッティー

10月8日(月)
起床(4:00)徳本峠小屋(5:00)===(6:30)明神・徳本峠入口===(7:20)河童橋===アルペンホテル(入浴)===上高地バスターミナル(9:20)―――バス―――(10:25)新島々(10:47)―――上高地線電車―――(11:16)松本(13:02)―――スーパーあずさ18号―――(15:33)新宿―――(17:00)我孫子  

個人装備 :寝袋、〃カバー、個人マット、雨具、ヘッドランプ、食器、サブザック、行動食(3食分)、α米、レトルトカレー、非常食(1食分)、水、他

共同装備 :コッヘル(中)×1、ヤカン、ガスコンロ×2、ランタン(LED)、テント、テント用マット、ツエルト×1、共同食料(スパゲッティー)

費用   : あずさ回数券27,000円、バス・電車代4,400円×3、テント場代600円×3×2日、共同食料 600円 、入浴料500円×3 (飲み物含まず)
合計 約45,900円/3人  15,300円/人



山行概要

上高地を通る度に気になっていた「徳本峠―霞沢岳」を山行企画に提案し実施することになった。本当は歴史の有る「島々」ルートで入山するのがベターであるが、残念ながら体力・気力が追いつかない。一番楽と思われる「上高地―明神」経由とした。

9/1例会時は10/5夜新宿発で考えていたが、例会後直ぐに「さわやか信州号」を申し込んでも、希望する時間のバスはもう既に予約が一杯で採れない。10月体育の日前後の山は1年で一番混雑する上に、今春の高速バス大事故のせいでバスの増発は殆ど出来ない状況だそうだ。
朝の出発では徳本峠テント場到着が夕方になってしまい、テント場にテントを張れない可能性もあるが、已むを得ず同日実施の「涸沢―北穂高岳」グループと同じJR「スーパーあずさ1号」で行くことに変更する。

計画当初は徳本峠―霞沢岳は標高差500m位しかなく楽な山と思っていたが、ネットで調べると距離が長くアップダウンの多い大変な山だ。計画では時間の余裕を取り過ぎたと思っていたが結果的には計画通りの行程となった。

10月6日(土) 曇り
「涸沢―北穂高岳」グループ7名と「徳本峠―霞沢岳」グループ3名一緒に我孫子を出発する。新宿、松本、上高地 そして明神・徳本峠入口までは一緒だが、我々3名はここで右折して殆ど人とすれ違わない静かな樹林帯を歩いて行く。平坦な砂地に落ち葉が重なった歩き易い道だ。順に傾斜がきつくなってくる。すれ違う人に徳本峠の状況を聞くと小屋とテント場は満杯のようだとの返事だ。最悪の場合は登山道でも平坦な所があったらそこでビバークしようとのことで登ってゆく。さらに行くとテントを背負った人が降りてくる。テント場の状況を聞くとトイレの裏の辺りに少し空白地が有ったとの説明にホット胸を撫で下ろす。しかし今年は水不足でテント泊の人には水を分けてもらえないと言う。地図に載っている最後の水場は涸れてしまい、ここから直ぐの水場から担いで持って行かないとまずいと教えてもらう。2日分なので、それぞれ3L前後の水を汲みザックに入れ歩きだす。さすがに重い。約1時間位歩くと徳本峠に着く。入口近くのテント場は満杯だ。受付もせずに裏手の空き地に急ぐ。幸いにして未だ数張分の余地があった。後で聞くと、今年ヘリポートとトイレの汚物置き場のレール(ヘリで空輸する為のSUS容器を移動させる為)を一時撤去したり整地したりしたそうで未だ地面も柔らかい。お陰で我々もゆっくり休むことができた。
明日は霞沢岳往復9~10時間歩かねばならない。夜8時前に就寝する。

10月7日(日) 晴れ時々曇り
夜中にかなり雨が降ったが目を覚ますと止んでいた。中止も覚悟していただけにホットする。4時に起き暗いなかヘッドランプを点け5時から歩きだす。展望台経由でジャンクションピークを目指したが、展望台の辺りで先行者がいくら歩いても本来の山道と交わらないと言って戻ってきたので、我々も通常の登山道に戻り歩きだす。右手林の隙間から薄っすら雪をかぶった穂高岳が見える。昨夜の雨が穂高岳では初冠雪となったようだ。約1時間でジャンクションピークに着く。ここからぐんぐん下って行く。暫く行くと、まさかと思ったが下の方に雪渓が見える? 実際には小さな池に雲が写って白く見えたものと判る。ここからは小さなアップダウンを繰り返すと南側が開け中央アルプスが見える。左側が切れ落ちた辺りは紅葉の真っ盛りだ。さらに行くと霞沢岳が見えてくる。見える大きさが逆なので最初は良く判らなかったが、一番左奥の小さく見えるのが霞沢岳、次がK2ピーク、右手前の大きく格好良いのがK1ピークである。
これからK1ピークへ向かっての直登だ。かなりな急傾配で所々にロープも張ってあるが結構きつい。歩く先の方に青空が見えそこを目指して登り続ける。頂上には看板も無く石に赤いペンキでK1と書いてあるだけである。360°見渡せる非常に景色の良い所だ。目の前の大きな穂高連峰が見事だ。
目的地は未だ先だ。南西方向に岩とやせ尾根を一旦下りK2ピークに辿り着く。このピークは狭く何も印が無い。
さらになだらかなハイマツの登山道を登ったり降たりしながら稜線を行くと霞沢岳に到着する。小さな看板が1個建っているだけの狭い頂上だ。看板の横で記念写真を撮ってもらう。K1ピークと同様に景色は良く眼下に上高地帝国ホテルが見えるが、K1からの眺めの方が良かった。頂上ではTさんがリンゴを出してくれる。山の上での果物は最高に美味しい。
帰りは同じ道を帰るので気は楽であったが、K1を降りるまでは気を抜けない
ジャンクションピークを過ぎ、朝通れなかった展望台経由でテント場に戻る。

10月8日(月) 晴れ
上高地でゆっくり風呂に入る為出発時間を早めてテント場をスタートする。
下ってきて明神に着くと登山客が続々登ってくる。夜行朝着のバスさわやか信州号で来たのであろう。そして多くの人達は涸沢の紅葉を目指しているのであろう。我々はもう全く危険はない。しかしいくら歩いても腕の辺りが寒い。気温2℃と聞き納得。早く風呂に入りたいと先を急ぐ。河童橋を渡り直ぐの所に有る上高地アルペンホテルでは朝7時から風呂に入れる事を確認する。立派なホテルで汚い登山客が入っていいのか迷いザックを外に置きフロントに行くが問題無いと風呂場に案内される。
風呂から出て上高地バスターミナルへ行くと予約したバスは未だ2時間も先で整理券を変更しバスに乗り新島々で電車に乗り換え松本駅に着く。駅の4階蕎麦屋で昼食をとりタップリビールを飲む。予約してある電車の時間には大分時間があるのでホームに入っているあずさ自由席の列に並び新宿経由で我孫子に帰った。

山行実施までは色々心配をしたが、全て良い方向に展開し満足の出来る山行であった。



                    
 10月6日(土)
上高地を出発
梓川沿いを東へ進む
    白沢出会・徳本峠入口
白沢 
徳本峠小屋とテント場
小屋トイレ裏手のヘリポート
ジャコ天を焼いて食べる

10月7日(日)
初冠雪の穂高岳

於ジャンクションピーク
御嶽山、乗鞍岳
穂高岳

崩壊地の紅葉


左から霞沢岳、K2ピーク、K1ピーク

右端は六百山 ?

撮影タイム

西穂高岳、穂高岳



紅葉の中を行く

明神岳、前穂高岳が雲間から顔を出す

K1ピーク 
六百山方面
眼下に見えるのは上高地帝国ホテル

K1ピークから見たK2ピーク、霞沢岳

K2ピークから見たK1ピーク


霞沢岳
霞沢岳頂上
りんごがうまい

K2方面から見たK1ピーク

K1から急降下開始
六百山方面
霧が出てきた

10月8日(月)
明神岳
明神岳
白沢から見た明神岳
穂高岳、吊尾根
朝の穂高岳
河童橋
新島々バスターミナル

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