12月の山行

谷 川 岳 (1977m)




 天神尾根から俎嵓を望む ・ 肩の小屋


(山行報告)

谷川岳 (1,977m)

実 施 日    平成24年12月8日(土)~9日(日) 曇り、雪
山行 形態    JR,バス、ロープウエイ      テント泊 1泊
参 加 者    男性3人
費   用    JR 我孫子~水上     2940*2 =5,880
         バス ロープウエイ (650+1000+250-100)*2 =3,600        
         食料ガスその他 (飲み物別)       = 600
                             計約 10,080円
実施 行程(天神尾根コース)
 8日
 我孫子5:41 6:14 上野6:27 8:15高崎 8:24 9:30水上 9:55 10:15ロープウエイ 天神平 11:00 12:05 熊穴沢避難小屋 12:45 ザンゲ岩の上部 13:50  14:40 熊穴沢避難小屋(泊)
9日
 避難小屋 8:50 10:05谷川岳山頂10:10 11:00熊穴沢避難小屋12:20 13:15天神平ロープウエイ14:03 14:26水上15:52  18:50上野19:18  19:50我孫子  
 
装   備
    共同装備  テント3人用一式 雪スコップ ガスバーナー2  ランタン コッフェル(中) ガス3 テントマット 食糧 他
    個人装備  アイゼン ピッケル シュラフ マット 防寒着 雨具 手袋 サブザック サングラス ヘッドランプ テルモス 食器 行動食 非常食 他
集中連絡先  (Sa )
山行概要
  天気予報によると関東平野は両日共に晴れ、新潟方面は寒気で雪。谷川岳は8日は曇り、9日は雪となっていた。8日早朝の列車は快晴の関東平野をひた走り、水上駅に着いても快晴であった。天神平スキー場に着くと曇りがちな空だった。スキーヤーもパラパラと少なく3機のリフトのうち1機だけが稼働し天神峠へのリフトは休止していた。この時期は登山者の方が多いのではないか。登山ルートはゲレンデを横断して夏道に続いていたが途中からは尾根道に出たりトラバースしたりのトレースになっていた。12:05熊穴沢避難小屋は雪に埋もれずに完全に使用できる状態で現れた。例年2月、3月には埋没した屋根の上を歩いていたのでえらく新鮮に見える。無精を決め込めれば小屋に寝られる。小屋前には先着の1張りのテント有る。粉雪が舞っているが陽が射したり曇ったりの天気だった。協議の結果、明日の方がもっと悪天候が予想されるので予定を変更し、15時で引き返す時限付き条件で登頂を目指すことにした。世知辛いが適地が狭いのでザックを置きスコップ立てて場所取りし、アイゼンを付け12:45避難小屋を出発。
 最初の露出岩を過ぎた頃から雪混じりの強風が断続的にやってきては視界を遮った。下山者からの情報では頂上付近は風が強く時々ホワイトアウトの状態になったという。写真を撮りたいKaさんにとっては絶望的状況のようだ。明るくなったときはよく見えるが風と雪が強くなったときはトレースが見えず目前のピッケルの穴だけが頼りになっていた。ザンゲ岩を超え足元の雪が強風でクラフト化してきた辺りでいよいよ天候悪化の様相がしてきたので登頂を断念し13:50下山開始する。14:40避難小屋着。一服後テント設営、16時過ぎから雪を溶かしながら暖を取り持ち寄りの酒をぐびぐびチビチビ舐めては談笑した。昨日忘年会まで豚バラ、大根、人参、ゴボウ、里芋、蒟蒻、椎茸、ネギと下拵えした豚汁は殊の外上品な味の出来栄えだった。二人ともお世辞が下手で正直な人達だから黙って食っていたが、我ながら感心し、やってみれば板前並みくらいはと自慢したかった。両隣の軽やかな女性の声も消えた。明日は天気がもっと悪そうなのでゆっくり朝寝して遊んでから帰ろうと20:00頃には就寝する。
 9日、6時半頃小用で外に出ると アレまあ 三日月が出て星も見えた。むくむく起きだして朝食を摂り、快晴の空と新潟に来ている寒気との相談で10時、11時までが勝負として8:50頃出発。靴底を破損さしたKaさんをテントに残し昨夜の新雪を踏みつつ写真を撮りながら登る。天狗の止まり場辺りで隣のテントの若者3人組に先頭を譲る。左手の万太郎・オジカ沢ノ頭方面からは灰色の雲が流れ、右手武能岳・清水峠方面からは部厚く真っ黒い雲が押し出されている。風も強くなりやはり天候の悪化は時間の問題のようだ。9:30先行の若者3人組がザンゲ岩で休憩していたが危険だからと潔くあっさり下山して行った。先行きが長く将来に希望のある者は決断が重要だ。行く先が確定している我々は今に生きる。間もなく昨日の到達点を越え急傾斜を登り詰めると肩の小屋の屋根が見えた。この辺からは吹き曝しの風で雪面はクラフト化した平原なので吹雪かれたら方向を失う怖いところだ。10:05トマノ耳に立つ。マチガ沢、一ノ倉側は真っ暗で何も見えない。天神尾根や万太郎側は見えたり見えなかったりであった。長居は無用と早々に下りる。天狗の止まり場まで下りると15,6人の団体を交えて次々とすれ違った。11:00避難小屋に到着。昼食とテント撤収し12:20出発。13:15雪の舞う閑散とした天神平スキー場に無事到着し雪を払った。ロープウエイの窓から頂上方面を眺めたが何も見えない。予定通り水上駅前のソバ屋で1時間20分の打ち上げ反省会をして締め括った。


                    
 
バス終点、谷川岳ロープウエイ乗り場
ロープウエイから乗り場付近を望む
閑散とした天神平スキー場
スキー場から熊穴沢避難小屋までの夏道
埋没していない熊穴沢避難小屋
道標
我等3人用テント
避難小屋前で
天神尾根を行く
天神尾根から俎嵓を望む
天神尾根 天狗の止まり場へ
新潟方面
写真に熱中のKaさん
愛用の写真機の電池不良に困惑するSuさん
雪に埋もれんとする肩の小屋
万太郎・仙ノ倉方面の稜線
谷川岳頂上

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