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25日:曇り時々晴れ
前日の鍋の中にアルファ米と卵を入れた雑炊で朝食。ヒュッテ管理人のアドバイスに従い、野生動物に漁られることが無いように、食糧はテントの中にしっかり仕舞い出発する。馬の背コースと冷水コースの分岐まで少し戻り、登り易いと思われる冷水コースから登る。展望が開けるまでの間に、冷水の沢、前岳の沢と、美味しい水場がある。前岳を回り込むように望岳台に到着すると滝ノ沢岳への展望が得られる。しばらくして憩沢を過ぎたあたりからキンバイソウなどの花が多くなり雰囲気も明るくなってくる。登りが一段落すると、前岳湿原、男岩、ガマ岩、ひょうたん池など、独特の変化のある風景。この辺り一帯は高層湿原で、「お花畑」を守るために木道が敷かれている。しばらくして吹き通しに上がる。そして金山コースからの分岐を過ぎ、夕張岳神社の祠の前を通り山頂にたどり着く。
山頂には数名の登山客。大半が関東や関西など遠方からの登山者だ。天気予報を確認すると、明日後半から下り坂になり明後日は雨天のようだ。今日の下山後に芦別岳登山口まで移動し、芦別岳山行を明日にする方が良いかも。山頂で一息ついていると、「切通しの所にクマがいた」と、登ってきた人の声。クマとの遭遇は初体験で気分が高揚している。急いで30分ほど下山すると数人が立ち止まっている。100mほど先に黒いものが動いている。2m?程度のヒグマか。「クマ鈴」や「笛」を鳴らすが立ち去る気配が無い。止む無く素早く通り過ぎる。下山後テント撤収しヒュッテを後にする。駐車場までの2時間は単調で非常に長く感じた。そしてまたまたきつねの見送りを受けて駐車場を後にする。
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100km程の車移動を終え、芦別岳登山口のある「ゆうふれキャンプ場」に着いたのは夜の7時過ぎで真っ暗になっていた。広い芝生のキャンプ場で、炊事場、トイレが完備していて、しかも無料。サッカー場が2面くらいとれる広さのところに3張りの先客のみ。急いでテント設営し食事の準備を終えたのは午後9時。NTさんが腕を振るってくれたメインデッシュは「ナスの味噌炒め」で、ボリュームもあり、空腹をしっかり満たし、夜半10時過ぎに横になる。
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26日:曇りのち雨
袋入りラーメン、コーヒーで朝食をとり、新道コース登山口から山頂を目指す。天気は曇り。尾根伝いに視界の利かない樹林帯の中を進むと、2時間半くらいで鶯谷に到着。この辺りから屏風岩が見えてくる。途中から雨がパラパラ降ったり止んだり。そして半面山、峰山へと続く。途中の熊の沼近くに遭難碑(S56・9月旭商生)が建っていた。雲峰山辺りからは芦別岳山頂が見え、花も多く見られる。山頂直下は岩陵帯で、右に回って山頂に到着する。狭い山頂、雨も降り出している。霞みがかった稜線の向こうには「夕張岳」が望まれた。天候が良ければ十勝連峰や大雪山なども見えるそうだ。暫くのち同じルートを下山。山頂到達前後から雨脚も強くなり足元も滑りやすい。雨具を新調してから今回で2回目、撥水・防水を確認する良い機会だ。流石に「防水」はしっかりしていたが、「撥水」は、周囲の樹木に接触した部分は目に見えて悪くなり、表面がベタッとした感じになっていく。
午後3時頃にキャンプ場に戻り、キャンプ場の中にある宿泊所兼レストラン内のシャワーにて3日間の汗を流し、豚肉と野菜で鍋メニューとする。昨日とは打って変わって時間をかけた夕食タイムとなる。デザートは、昨日夕張で仕入れた「今が食べ頃」のメロン。さすが本場、本当に美味い。明日・明後日の行動予定を練り、天候が良くなる見込みの道央方面の休暇村「支笏湖」へ移動し、近くの「樽前山」に登頂して帰ることとした。
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27日:雨時々くもり
未明から断続的に降り続く雨音でよく眠れず、朝6時頃から起きだし、外の様子を伺い、濡れているテントの撤収のタイミングを伺う。雨が止んだりザッと降ったりを繰り返している。テントの中でフランクフルトと野菜のサンドと、昨日の残りのメロンでしっかり朝食をすませ、近くの炊事場へテント本体を移動して乾かしながらパッキングしキャンプ場を後にする。
12時過ぎに休暇村「支笏湖」に着き、チェックインまでの間にロビーで時間を過ごしていると、長野の松本市の20代女性に会う。5年ほど勤めた看護師を辞めて、120CCのバイクに40kの荷を積み、1年くらいかけて日本一周するという。凄まじい行動力に驚き1時間程の情報交換をする。すると、「温泉博士」なる、売り出されると直ぐに品切れになるらしい、その筋では人気との月刊誌を知る。発売後1か月程度の期間に、掲載されている全国の数十の温泉宿泊施設にその雑誌を持参すると、500~800円の入浴代が無料になるとのこと。話のお礼と今後の支援の気持ちを込めて、手持ちのラーメンとガスをプレゼントする。2時間ほど支笏湖周辺を散策して、温泉に浸かり夕食。鮮度の高いお刺身を始め、多くの料理・お酒に舌鼓し1万円の宿泊料にも納得。
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28日:晴れ時々くもり
休暇村での朝食を終え7時半出発。目当ての「樽前山」7合目駐車場へ向う。1時間で着き早速スタートする。今日は北海道へ来て一番の好天に恵まれる。すごい強風の下、1時間ぐらいで、ガスを噴出している溶岩ドームの近くに立ち、迫力ある自然に緊張する。またドームの周りを30分くらいで一周する間に、支笏湖、風不死岳、恵庭岳、苫小牧市街、太平洋などが眼下にしっかり見ることができる。3時間くらいで非常にお手軽に1周することが出来、且つ飽きの来ない山であった。夕方に新千歳空港のレストランにて3人で乾杯、山行が無事に終了したことに感謝する。北海道の山々は、それぞれが魅力的な個性を持っているが、登りたい山も数多く残されており、これからも楽しみたい。以上 |
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