10月の山行


西吾妻山(2,035m)~東吾妻山(1,975m)



「魔女の瞳」こと「五色沼」、奥の高いピークは「一切経山」  /  「吾妻小富士」

マウスをのせると写真がかわります


【山行報告】
          
西吾妻山(2,035m)~東吾妻山(1,975m)


◆日程:2014年10月11日(土)~12日(日)(無人小屋泊)

◆参加者:8名 (女性3名、男性5名)

◆コース・タイム:
11日
我孫子駅5:10-上野駅5:43/6:18-米沢駅8:20/30(タクシー)-天元台ロープウェイ下9:05/20―上9:27-第三リフト上10:20/30―分岐デポ11:00―梵天岩11:42-吾妻神社11:52-吾妻小屋12:10-西吾妻山12:10-分岐デポ地点13:26人形石(吾妻山高度指導標)13:36-明月荘への分岐15:13―明月荘15:35  (歩行11km、行動5時間)

12日
起床3:30/5:00―明月荘への分岐(縦走路)5:20―東大巓5:30/40―日の出撮影5:41/42―谷地平分岐5:55―昭元山6:50/55―烏帽子山7:45(通過)―ニセ烏帽子山8:15/20―兵子(ひょっこ)ピストン8:45~9:05―家形山9:30―眼下に五色沼9:40―五色沼10:04/24― 一切経山10:55/11:02―鎌沼11:36―姥ケ原(十字路)12:00―東吾妻山12:37/42―姥ケ原(十字路)13:15/25―浄土平14:05/25(タクシー)―福島駅15:30/16:04-上野駅17:30/54-我孫子駅18:30  (歩行17km、行動8時間)

◆装 備:秋山 無人小屋泊まり 一般装備

◆費用/人:JR・新幹線 約16000円、タクシー 約3000円/人、ロープウェイ&リフト代約2000円、食費・その他 約1000円、合計 約22000円/人

◆はじめに
 コバルトブルー色の水を湛えた「魔女の瞳」こと「五色沼」をTVで見たのがきっかけになった。当初の「一切経山~東吾妻山」山域から、「西吾妻山」も含めた縦走計画になったが、結果的に本当の「吾妻山」の素晴らしさを味あうことができ、良かったと思っている。「吾妻山」というのは、「大雪山」や「八ヶ岳」のような総体山名で、「吾妻山」というピークはない。山形県から福島県にかけて東西に伸びる標高2000m級の火山群の原生林や高層湿原の中を、飯豊、朝日、月山、鳥海、蔵王、安達太良、磐梯等を望みながら、総距離にして約28kmの縦走となった。テント場がないため、無人小屋「弥兵衛平小屋―明月荘」に泊まったが、紅葉のシーズンと3連休、そして、おりしも西日本に迫った台風19号から逃れて、行先をアルプスなどから急遽変更してきた人達も重なり、「明月荘」は大変な賑わいであった。しかし、これ以上望めないほどの晴天に恵まれ、多くの感動を共有できたことが何よりうれしく思われた。
 


 

◆概要


◇11日(晴れ時々曇り)
 福島駅前からタクシーで天元台ロープウェイ乗り場へ、そこから約1時間かけてロープウェイと、リフトを3回乗り継ぎ、標高1810mの北望台へ移動する。
 写真(1)~(4)
 

 リフト終点から30分ほど登った西吾妻・人形石分岐でザックをデポし、「西吾妻山」まではサブザックでのピストン。右手遠くに、雄大な「飯豊」の山並みを眺め、「いろは沼」と名付けられた多くの池塘がある、広々とした湿原に敷設されている木道を登って行く。行く手には広大な「西吾妻山」が見え、左手遠方には明日のゴールとなる「東吾妻山」の山頂が少しだけ顔を出している。
 写真(5)~(8)


梵天岩や天狗岩と名付けられた小さな岩の原を抜けると、吾妻神社に出た。山行の安全を願いながら、「西吾妻無人小屋」を経由して、「西吾妻山」山頂へ到着した。展望がきかない山頂のため、梵天岩あたりまで移動して食事休憩。今夜の避難小屋の混雑状況も気になりだし、早めに切り上げてザックデポ地点まで戻る。
 写真(9)~(12)

その時に、通りがかりの地元の自然保護ボランティアの方から、デポ場所について丁寧な説明をうける。他グループのザックが、木道横の草木が生えていない渇いた土の上にデポされていたので、我々も安易にその近くに置いたのだが、「木道の両サイドではなく、並行した2本の木道の間に置いて下さい。木道は、湿地帯を歩きやすくしているだけでなく、貴重な自然環境を保全し、植生を回復するためのものでもあることを理解して欲しい」。あらためて周囲を見回すと、「注意書き」も設置されていたのに見逃していたようだ。(反省!)


 その後、弥兵衛平小屋(明月荘)をめざし、人形石、藤十郎、小屋への分岐点と進み、予定通り午後3時半に小屋に到着した。込んでいないことを期待していたが、甘かったようだ。3か所に分散して何とか確保する。水場は15分ほどのところにあり、早速鍋の準備にかかる。NATさん持参のサラダを始め、MIさん提供のおつまみなどをまじえ、5時頃から、「お隣さん」とも交歓しながらの酒宴となった。周囲は我々より大分若く10代~40代ぐらいか。お裾分けをしながら7時ごろまで懇親するも、寝始めているグループもあり、我々もまもなく寝袋に入る。小屋の中は50名を越す人達の熱気なのだろうか、この時期としてはとても暖かく感じる。
 写真(13)~(16)


◇12日(晴れ)
予定の3時半に起床。雑炊で朝食を摂り、5時に小屋を後にする。昨晩同様に外もそれほど寒さを感じない。朝露も降りていない。昨日のルートを分岐点まで戻り、「東大巓」方面へ向かう。暫くすると、真っ暗な東の空の方角から薄っすらと白み始める。晴れた日の日の出は何度見ても本当に清々しい。北方の厚い雲海の上には、「蔵王」の山並みが、小島のようにくっきりと顔を出している。絶景にいつまでも見とれている訳にもいかずに、程々にして先を急ぐ。
 写真(17)~(20)


 「東大巓」を過ぎた辺りから「藪こぎ」を2時間程度は覚悟していたのだが、30分ほどで終わってしまった。福島県側に入った辺りから、歩きやすく手入れされており、足下が容易に確認できた。進行方面には幾つものピークが見え隠れし、アップダウンが連続する我慢比べの稜線歩きとなる。「昭元山」、「烏帽子山」、「ニセ烏帽子山」、縦走路から10分ほど入った展望の利いた「兵子」(ひょっこ)、そして「家形山」と進むと、突然視界が開けて「五色沼」と「一切経山」が姿を現した。
 写真(21)~(24)


「五色沼」は、飲み込まれそうな美しさから、「魔女の瞳」や「吾妻の瞳」とか呼ばれている。その奥の高いピークが「一切経山」。「一切経山」山頂は赤茶けた砂れきの広場のようになっており、「浄土平」方面から来ている親子連れや若い男女などの観光客で賑わっていた。山頂には一本の木もなく、よく分からない「空気大感謝塔」と書かれた碑が建っていた。「一切経山」という名は、空海和尚が山中に一切経を埋めたことに由来すると伝えられる。山頂からは、「吾妻小富士」や「浄土平」、大渋滞している磐梯吾妻スカイラインが見えている。
 写真(25)~(28)
 

 「一切経山」へ登ってくる人の間を抜けて酸ヶ平へ降りていくと、鎌のような形をして、水がとてもきれいな「鎌沼」が見えてきた。避難小屋や「鎌沼」の畔を過ぎ、笹原の丘を進むと、「東吾妻山」と「浄土平」の分岐の「姥ヶ原」に出る。ここの休憩エリアにザックをデポし、目の前に大きな裾野が広がる「東吾妻山」へサブザックで往復することにする。タイムが少し遅れ気味であることを伝えると、先頭のTAさんが早足に低木の樹林帯を登り、30分ほどで山頂へ着く。山頂からは、この二日間に歩いた20数キロの峰々のピークが見える。そして、すぐ南側の「磐梯山」が墨絵のようだ。幾度となく「磐梯山」を見てきたNAAさんも、「こんな幻想的に霞んで見える磐梯山は初めて」と、素晴らしい姿にしばし感動する。
 写真(29)~(36)

 ザックのデポ地点まで戻る。今日は7時間あまりの行程であったが、タクシーの待つ「浄土平レストハウス」までは40分程度で、最終コーナーとなる。そして、午後2時に、全員無事に、足並み揃ってのゴールインとなった。皆さんのご協力に感謝して、大いに懇談しながらの帰路となりました。(KA記)


PAGETOP

前のページ

  TOP