12月の山行


ダイヤモンド富士





於 本栖湖の竜ヶ岳(1,485m)




【山行報告】
          
本栖湖の竜ヶ岳(1,485m)からダイヤモンド富士

1. 実施日: 2014年12月29日(月)~30日(火)

2. 参加メンバー: 女性7名 男性7名の計14名

3.装備: 標準装備+行動・非常食+防寒具+ヘッドランプ+軽アイゼンなど鍋等の夕食と行動食など+入浴セット

4.概算費用: 8,700円/人 会員Oさんが中型バスをレンタル、運転していただく

5.コースタイム:
  29日12:20我孫子駅南口集合12:45出発 常磐道 首都高中央道(トイレ休憩)⇒15:30本栖湖 駐車場 天幕 キャンプファイヤーと宴 21:30頃就寝

  30日(歩行時間3:30 他に休息、写真撮影等あり)
  4:00起床 天幕場05:10-07:40竜ヶ岳山頂08:40-11:00天幕場1230出発 1,000円札裏表紙写真場所や精進湖温泉「山田屋旅館」と「ほうとう不動」のほうとう食す 河口湖IC 15:30⇒18:00我孫子

6.グレード A(標高差 580m)

7.地図 国土地理院(精進) 山と高原地図(富士山 御坂・愛鷹)

8.下山連絡先:Sk

9.担当: I                         



報告

 直前まで強い寒気が襲来し山行実施が危ぶまれたが、やや前倒しに天候が動いたため決行した。
 体調不良、仕事の都合などから、19名の参加者予定者が14名となった。年末の多忙な折にも関わらず多くの方の参加を得て、山行を実施する側も嬉しい。
 ダイヤモンド富士を表の主役とするなら、今回の裏の主役、中型免許のお持ちのOさんが横須賀から中型バスをレンタル、さらには運転し、まずは私を横浜駅で拾い、首都高、常磐道を一路、我孫子へ向かう。初対面ながら、ひとしきり会話が弾む。危ぶまれた天候は、我孫子出発時は小雨がそぼ降っていたが、中央道に乗ってからは雨も止み、途中石川SAにて休息、Oさんの運転、駐車技術に一同声を失う。大月からの高速富士吉田線から近くの山々を見ると、かすかに白いものが散見される。
 巨大な本栖湖駐車場から、キャンプ場に車を乗り入れる。「本栖湖キャンプ場」は地元の観光協会の運営で、11月末で閉鎖されているが、ここ数年前から、管理人が年末だけ来ているとのことで予想外のことに少し驚く。管理人に一人当たり200円を支払う。
 テント場所を探しながら、キャンプ場内を車を滑らせ、ほどなくキャンプファイヤーとテントを張るにふさわしい整地を見つける。水場も水道で16:00まで汲めることから、まず水を汲むことにする。またトイレは古いくみ取り式だが、夜通し電気も付けられている。ごみを分別廃棄もできる。これらの点はわずかな支払いで安心を買えたことになる。
 我が会のほかには数名が当会のテントから100mほどのところで、やはり焚き火をしてキャンプしているのみ。
Tbさん発案結合テント設営とようやく点いた焚き火
 おおよそテント設営組キャンプファイヤー場所の設置に全員で取組む。
 これまで試したことのないダンロップ8人用テントと、6人用テントをタープでつなぐTbさん発案の試みをさっそく実行。テントは8人用と6人用をタープで渡し、20名は宴会ができる広さを確保。多くの参加者でテント内での宴会となった場合、今後この方法が取り入れられてくるものと思われる。すこぶるいい出来栄えであった。
 一方キャンプファイヤー組は、濡れた木々を集める。火をつけるが途中で消えてしまう。小さな枝から種火へと思うもののなかなかできない。ようやく管理棟から乾燥した薪4束を拝借し、燃料のガソリンをそれらに塗布して着火に成功。そして、女性陣が食事の準備をほぼ終えて、全員燃え盛る焚き火の回りに集まり、自己紹介などで盛り上がる。その後、新考案のテントに移り、寄せ鍋と各種の酒の宴会が始まる。おいしい寄せ鍋を食べ、体重が増えることをしばし忘れる。
 その後、いったん21:30前に中締め、飲み足らない方は23:00頃まで話が弾む。
テント3つの20名分にゆったりの14名。夜半にトイレに起きだすと北斗七星にオリオン座が天を焦がすほどの星の数中に、ひときわ輝きを増していた。
ダイヤモンド富士
 翌日は04:00起床、05:00過ぎにはOさんを先頭にテント場内を歩き出す。気温は-1℃ほどと思ったほど寒くはない。歩くにつれ多くの「竜ヶ岳登山口」の標識がある一方、新しい木標識にはそれが不案内のものもある。そして、いわゆる竜ヶ岳登山口に05:25到着、ジグザグの道を登っていくが、早朝の冷え込みから、残ったわずかな残雪や霜柱が凍っており、足を滑らせる危険性もあった。ゆっくりと歩む。
 06:20頃ベンチのある稜線に出ると、明け前の黒富士が眼前に広がり、皆、まだ見ぬダイヤモンド富士への思いが広がる。
 その後、一投足で06:50石仏のある東屋に到着。実は、この場所はダイヤモンド富士の、やはり写真撮影のポイントとなっている。ここから上部は、常に富士山に同じ方向を向いているので、どの位置からでもダイヤモンド富士を眺め、写真に収めることができる。
 そして、さらに歩を進める、やはりジグザグのこれまでよりも多い残雪の登山道を登る。真南の富士山の方をみると、雲がわきだし、時折頂上を覆う。そして多くの登山者で踏みつけられた雪に滑ることもなく、むしろこれまでよりも歩きやすく快適に高度を上げていく。本栖湖に直接下る登山道分岐に達し、その後わずかで、ようやくひと汗かき頂上に達する。テント数張り、登山者50名ものただただ広い山頂から、ダイヤモンド富士を見、写真に撮ることもできた。通常は06:40頃の日の出も、富士山の真上から昇るので1時間ほどずれることになる。
 目を西北方向に転じると、南アルプスが勢揃いのはずだが、天候はそこまで回復したわけではなく、まだそれらの頂上、稜線付近には雲がかかった状態で肉眼では山を判別できない。
 なお、全員がダイヤモンド富士をみることができたとは言え、全員が頂上から見ることができたわけではないので、リーダーとしては凍った山道を意識し時間にさらに余裕を持っておけばよかったと自戒している。そして、下山、最後の凍ったジグザグ道を用心しながら下り、我がテントに11時過ぎに舞い戻った。
 撤収、車を動かし、管理人を探しだし、昨夜の薪代金1,000円を払う。少々会話をすると正月1日の未明には1,000人も来るとのこと。これだけの登山者では、頂上にたどり着けず、また居場所もなく、東屋から山道沿いに数珠つなぎの状態であろう。
 温泉に山梨名物ほうとうでまったりと
 その後、帰りに道とは逆に少し進み、Fさんご友人のYさん推薦の1,000円札の裏の本栖湖撮影ポイントに寄る。そしてこの地域では800円と安価な精進湖山田屋旅館(上九温泉)に日帰り入浴、露天風呂からは雪をまとった富士山が見える。思わず声が出る。そして、遅い昼食を、雲をモチーフにした純白の外観がユニークな「不動のほうとう」にて食す。1,080円のほうとうは量が多かったが皆食べきっていた。そして、一同アルコールも手伝い、車の揺れに心地よい眠りの中、石川SAに到着。そして、我孫子に向かう。計画時よりも帰我時間が遅くなったが、その分、参加者の皆さんが大いに喜んでいただけたので嬉しい。
 数年前の倉見山での自分自身の発言から、私にとっては懸案であった竜ヶ岳山行を、ようやく実施することができ胸を撫でおろしている。
 今回は、車の運転とレンタル、さらにはSLを担当いただいたOさん、我孫子で事前に、食糧など綿密に打ち合わせる労を取っていただいたTbさん、食糧買い出しにKuさん、Gotさん、そしてYさん、ラーメン用具材購入のKiさん、燃料購入のKaさん、そして重い荷物を運び入れていただいた全員の皆さんに感謝いたします。年の瀬も押し詰まった日にそれぞれの皆さんが労を惜しまず、動いていただいたおかげで、素晴らしいダイヤモンド富士を見ることができ、成功裏に終えることができました。
 添付写真は一部を除きTbさん、Tkさんにいただきました。




注)本栖湖登山口からの太線が今回歩行した登山道(ピストン)



001 考案テントとレンタル車
002 考案テント
003 童心に帰るキャンプファイヤー
004 待望のダイヤモンド富士前1
005 待望のダイヤモンド富士前2
006 待望のダイヤモンド富士前3
007 満面の笑みを浮かべて下山
008 1000円札裏表紙
009 ほうとう不動にて

竜ヶ岳石仏前でパーティ


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