1月の山行

難台山~吾国山




南山展望台からコースを望む

【会山行報告】

■実施日: 平成27年1月25日(日)
■参加者: 男性4人、女性1人  合計5人
■行 程: 我孫子6:36(常磐線・水戸行)=岩間7:38/7:45~コース入口8:02~
       あずまや8:25~愛宕神社8:46~あたご天狗の森公園9:00~
       コース分岐9:15~南山展望台9:43~団子石峠10:20~屏風岩11:27
       ~難台山11:48/12:35~スズラン群生地分岐12:56~道祖神峠13:48
       ~洗心館13:57~吾国山14:35~吾国山登山口15:42~大鳥居16:01
       ~福原16:36/17:17(水戸線・勝田行)=友部17:36/17:50(常磐線・上野
       行)=我孫子18:58
■地 図: 国土地理院 2万5千分1地形図:「加波山」
■費 用: 我孫子⇒岩間(JR:1,140円)、福原⇒我孫子(JR:1,490円)
       合計 約2,630円
■概 要:
 暦の上では大寒に入ったものの、春の到来を感ずる絶好の日和である。久しぶりに降り立った岩間駅は、かつての面影がまったくないほどリニューアルされていた。駅舎は立派だが降り立った駅口に人影はほとんどない。支度を整えた後、街中のアスファルト上を歩き始める。ポピュラーなハイキングコースであり、コースを描いた看板や道標が目につく。平坦な街区を抜け、道が次第に登りになると、いよいよコース入口を示す道標が現れた。舗装路を外れコースに入ると木々が生い茂る勾配を登るようになるが、ほどなくまた舗装路にぶつかり、少しばかりの水仙が咲く公園の端に出た。つづら折りに登る自動車道を歩き、再び登山路に分け入ることを何度かするうち高度が次第に高まってくる。岩間の町並みが望めるあずまやで小休止をとる。麓を見下ろすと、春の到来を思わせる柔らかな陽光の中、何本かある煙突から吐き出される煙が、前夜の冷え込みで形成された逆転層によるのだろう、真横にたなびいている。はるかに輝くのは霞ヶ浦の水面か。本当に天気に恵まれた。あずまやの奥から山道に入り、再び出会う道路を横切ると、愛宕神社の石段の下端に至った。前面に立ちはだかるようなきつい傾斜の石段で、踏み面は手前に傾斜し、奥行きもあまりない。鉄の手すりはあるが、後ろに引っ張られるような感じがして、高齢者はおろか、一般の参拝客でもこの石段を利用する参拝客は少ないだろう。登りだして間もなく女人禁制の石柱があった。
 愛宕神社に到着し、各自神殿に手を合わせる。一月も間もなく終わり、参拝客は我々だけのようであった。愛宕山の山頂には登らず、先を目指し、来たのとは別の石段から境内を出る。あたご天狗の森公園へ出るこの階段は、幅も広く傾斜も緩やかで、ほとんどの参拝者はこの石段を利用するのだろう。本来はタクシーで来る予定だった見晴らしの良い駐車場で小休止してから、道標に従ってロッジ下を巻く道から右手を見上げると、青空を背景に同じ形のロッジが立ち並び、ちょっと異国的な風景である。舗装された道をしばらく歩いてから、いよいよ本来のコース入口に入る。愛宕神社の参拝客は我々だけだったが、ポピュラーなハイキングコースであり、熟年カップルや数人のグループと行き交うが、山道の静かさを損なうことはない。久しぶりの山行の楽しさを味わうように、じっくりと歩を進める。すすきケ原で赤い実を付けたアオキを見つけた。南山展望台の手前に来ると、日蔭の霜柱が溶けて道が少しぬかるんでいた。木で組まれた展望台に登ると、遠くに難台山だろうか山頂に木が茂る山があり、手前には小山が連なっている。南山展望台を過ぎると道は下り坂となり団子石峠に出た。峠から難台山への道は、途中の団子山、大福山を越すため、登り返しにやや骨が折れる。冬枯れの中にも赤く咲くツバキを見つけ息を整える。屏風岩を過ぎ最後の坂を登り切り難台山に到着したときは、昼も間近になっていた。山頂は木々に囲まれ眺望は得られない。広げたシートで昼食を摂る。思えば当初計画から1時間半は遅れている。すずらん群生地から下り、タクシーで駅に出る変更もあり得たが、陽も高いことから吾国山を目指し縦走を続ける。難台山を下りきり、道祖神峠の自動車道を横切り、舗装路を歩いて洗心館に至ると、閉鎖されたと聞いていたが、館の建物はそのまま残っていた。洗心館から吾国山への道は、距離はそれほどないが、体力を消耗しているせいか勾配がきつい。吾国山の山頂に到着すると、雲が出てきているものの全周囲を見渡すことができ、最終目的地に到着したという安堵感と満足感が、それまでの疲れを癒してくれた。
 当初計画では吾国山での昼食を予定していたが、タクシーを利用せず途中のんびりし過ぎたため、ブナ林を抜け一気に下山する。吾国山の登山口から福原駅までは、道標が福原を起点として吾国山へのコースを示すよう設けられているため、集落を通過するだけといえ、道標を見落としやすく注意を要した。



コース略図






 コース入口
木立に朝日が差し込む   

  水仙を見つけた
つづら折れの車道を少し歩く   

  あずまやに到着
あずまやからの眺望   

  再び山道に入る
愛宕神社の階段   

  愛宕神社にて
あたご天狗の森公園のロッジ   

  実を付けたアオキ
南山展望台     
 
  展望台にて
展望台からの眺望     
 
   縦走コース出発前に集合
 いよいよ縦走コースに入る     
 
   アップダウンの繰り返し
屏風岩    

 
  吾国山への途上、友部方面を望む
 吾国山山頂にて     

 
  一気に吾国山を下る
 福原駅を目指して     

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