3月の山行



北八ヶ岳

[渋の湯~高見石~中山~中山峠~みどり池~稲子湯
]




                           
カーソルをあてると写真が変わります
急峻な天狗岳/高見石にて


1. 実施日:2015年3月28日(土)~29日(日)
2. 費用:交通費:JR: 我孫子 ⇒ 茅野 4,590円(特急あずさ早割切符+日暮里まで小海 ⇒我孫子 2,370円(青春18切符÷5)
            タクシー:約2,440円、食費、雑費:1350円 合計:一人約10,750円
3. 参加者:5名 (男性4人 女性1人)
4. コース:
    28日(土)  我孫子発5:41=6:11日暮里6:16=6:36新宿7:00(スーパ― あづさ)=9:08茅野(タクシー)9:20=10:00渋の湯10:30
          出発―14:00高見石小屋幕営
    29日(日)  起床5:00―高見石小屋出発7:15―8:50/中山展望台9:00―9:50中山峠10:00-11:45みどり池11:55―13:30稲子湯13:35=14:00
          小海14:59=16:12小淵沢16:17=18:55新宿=20:11我孫子
5. 共同装備:テント、ガスコンロ2台、燃料、コッヘル、ツエルト、ランタン、共同マット、スコップ等
6. 個人装備:雨具、ヘッドライト、防寒着、中着、下着、外着、手袋、靴下、 防寒帽子、アイゼン、寝袋、スパッツ、マット、ストック、ピッケル、
          食糧、行動食、非常食等




 出発の前々日、北八ヶ岳の天気予報では、28日の天気は良い、しかし(29日の降水確率が50%、風強し)になっており、山行の決定か
否かを悩みましたが、安全なルートに変更できること、3月の雪山の会山行が続けて中止になっていること、そしてその流れを変えて
楽しい山行にしたい思いで、山行の決定をしました。それから、出発の前日の29日は降水確率80%になっていました。
そうゆう状態ですので荷物は増えますが、風雨対策を事前にメンバーと共有して出発しました。
* 強風対策
1.ポケットに行動食を入れて歩きながら食べる(食べると温まります)。
2.強風対策として早め、早めにカッパ等の防風着を着る。
3.強風の場合、結構首筋が、寒いので首巻が有れば持参されると良い。
4.歩かれない位の強風の場合、耐風姿勢をとる。
5.私は風とか寒さに負けないという気力が大切だと思います。
* 雨対策
 1.下着の着換えを持参する。
 2.ザックの中に大きなナイロン袋を入れ、その中に、持ち物を入れる。どうしても濡れてはいけない物はその上から
   ナイロンを被せ2重にする。
リーダーとしては全員が楽しく山行でき、無事家に帰る事を目指していました。
個人的には70歳を過ぎ、今年初めての雪山で、フル装備24kgの荷物を担いで、へばることなく縦走でき、体力が大丈夫か否かを
自分に問いかける山行でもありました。

3月28日〈土〉:曇り 晴れ
 我孫子駅5時41分発に乗り、新宿駅(スーパーあずさ1号7時発)のプラットホーム4号車付近でOさんと待ち合わせ電車に乗り込み、茅野駅に向かう。9時8分に茅野駅に到着。予約タクシーの運転手が改札口で我々の到着を待たれていました。改札口の出たところにある登山ポストに登山届を投函して、タクシーは渋の湯に向かう。気になっていた29日の天気の予報を運転手に聞くと、曇りですよと言われ、(インターネットでの天気予想と現地とでは違っていた。)まず、ここでいい方向に天気予想が外れ全員が喜びの声を上げる。
武田信玄の隠し湯として知られている渋の湯に入り、身支度をし、準備体操をして、2万5千分の一の地図で今日のポイント(分岐点を)チェックして、Oさん、MAさん、MUさん、Fさん、Hの順で、高見石小屋に向かつて、10時30分に出発する。渋の湯からすぐに雪道となる。賽の河原までは渋川を二度三度と渡り返しながら、樹間を登る。傾斜は緩いが、日陰や岩地では凍結箇所には注意が必要だ。賽の河原手前で全員アイゼンを付けて登って行く。やがて視野が開け賽の河原に出る。賽の河原は渋川岩塊に埋まる大斜面、晴れると夏山と違った意味で大自然の素晴らしさを感じる。正に白銀の世界だ。木々と吸い込まれそうな真っ青な空とのバランスも良い。自然が構成する造形美―素晴らしい。又、冬の間、風雪に耐えながら、踏ん張っている木々に非常に力強さと忍耐力を感じる。
この賽の河原で素敵な出会いもありました。カメラがきっかけで楽しい会話になりました。香川県から一人で来られた明るい感じの女性で、昨日は風の無い天狗に登られ、頂上で山岳風景を楽しみながら、ゆったりと過ごされたそうです。特に彼女は写真を写す時のポーズの取り方(非常に大胆なポーズをとる。左右の人は弓なりに両手を曲げる、真ん中の人は両手を広げる、山を背景に片手を開くー山を片手で持ち上げているように写る)を我々に伝授していただき、そのお蔭でその後も沢山の楽しい、思い出に残る写真を残すことが出来ました。有難うございました。

                                      

 高見石小屋を目指して岩場に雪が登って行く。今日は天気が良いので登るルートは、はっきり見えるが、視界が悪い時は下から見て斜面の左寄りの樹林帯の近い所を登って行く事が大事。決して右寄りに進まない事。
樹林帯の中を暫く歩くと、高見石小屋に14時ジャストに到着。歩行時間予定3時間に対して30分オーバーの3時間30分(この差は賽の河原での談笑、写真撮のため)で初日は、ほぼ予定通りの歩行時間で本日の宿となるテンバに到着しました。
ダンロップ6人用のテントを設営して小屋の上にある高見石に登りました。天気が良かったため、ここからの眺望も絶景、絶景、白駒池の先の日光連山、目の前に雪を被った蓼科山等がはっきり見え、山岳風景を堪能させてくれました。高見石の頂上でもカメラを介して素敵な出会いが、又、有りました。愛知県の日本山岳連盟に所属している活発な女性、色々と自分の事、山の思い出を話され、我々は聞き役に回った感じでした。毎年、海外に行かれ見聞を広めるのが楽しみとのことでした。
 その日の夜はMUさんコック長の水餃子を含む具沢山の鍋を頂き、お腹が満腹になり、ごはんは明朝、おじやにして食べることになりました。明日の天気はということで夜空を見上げると星がわずかに出ていましたので少しは安心して眠りにつきまた。

渋の湯にて

渋川沿いの上り

賽の河原にて

賽の河原(右奥ー御嶽山、左奥―中央アルプス)

賽の河原の分岐

白駒池
 
3月29日(日):曇り 晴れ
 心配していました天気も曇り空で7時15分に全員元気で、気持良く高見石小屋を出発し、ピークの中山(2490m)に向かう。この登りは小々長いが、たいしてきつい登りではない。終始、針葉樹林を行く。やがて中山展望台に出る。天気は晴れに変わっており、岩塊に覆われた、広々とした平地は名称に恥じない大きな眺めを有し、蓼科山が特に良く、木立を前にして見る天狗岳も良い眺めだ。中山山頂の先で、ニュウへの道を分け、切り立った崖を左に見ながら進むと本当に見事な天狗岳が見られた展望台に出る。そこを下っていよいよ中山峠に着く。この山行の最大の難所、計画ではそこからミドリ池に下って行くコース(約100m位の急斜面の下り)。出発前には雨を予測していましたので、安全策としてそこから、黒百合平を通り渋の湯に出るコースに変更しようと内心考えていました。実際に来て見て確かに、最初に下る10m位は急峻な下りではあるが、その後は普通の雪山の下りと変わらない。たとえすべっても、命を落とすような場所でもない。雨も降ってない状態で、踏みあとも、はっきりあり、何よりもその場の雪質が良く、非常にアイゼン、ピッケルワークが出来やすい状態であった。皆さんの意見も聞き,ミドリ池に下る事を決定する。先頭のOさんに、最初の10mは後ろ向きで降りる手本を示していただき、その後の3人は安全策をとり、そこの10m区間だけ空身でゆっくりと下りていただく。全員が一歩一歩安全に下り、やがて普通の傾斜に変わり、ミドリ池のしらびそ小屋に着く。そこからタクシー予約をして稲子湯に来てもらう。ミドリ池からは針葉樹林の急坂を下った後、カラマツ林の緩やかな下り道を降りてゆき稲子湯に13時30分に到着。歩行時間6時間20分の予定に対して6時間15分でほぼ予定通りの山行でありました。
今回の山行は山行前より、参加者が色々な情報を出し合い、質問し合い、色々と準備をしていただき、チームワーク良く行動していただいた事、又、Tさん、Nさんのお知恵もお借りし、楽しく全員無事に、家に帰ることが出来ました。皆様有難うございました。感謝しています。
又、自分としては、体力維持、増進を図れば、まだまだ、山に行ける気がしました山行でした。
                                        2015年4月8日 H


高見石にて

高見石小屋にて

蓼科山

  中山山頂
中山展望台にて
                                                   (クリックすると北八ツの動画がみられます)




                                         
            
天狗岳

天狗岳をバックに写しますよ

急峻な天狗岳

全員揃ってハイポーズ

中山峠からの下り


中山峠での我パーテイの下り

しらびそ小屋からの天狗岳

ゴールの稲子湯にて



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