6月の山行

男体山




男体山山頂 大神剣を背に/二荒山神社中宮から望む御神体「男体山」
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【会山行報告】
男体山(2486m)

実施日: 2015年6月13日(土) 
参加者: 4名(男性3名、女性1名)
行程: 我孫子(4:43)・・北千住(5:05/5:15)・・東武日光(7:36/7:40)・・
    (タクシー) 志津乗越駐車場(8:40)
    志津乗越(8:50)→志津小屋(8:55)→鼻毛の薙の突上げ
    
(10:15)→男体山山頂(11:20/12:05)→四合目(14:05)
    →二荒山神社中宮(15:05)
    二荒山神社前(15:20)・・(バス)東武日光(16:20/16:32)・・
    春日部(18:30/18:38)・・柏(19:18/19:23)・・我孫子(19:27)
費用/人: 計 6480円
(内訳)JR: 我孫子⇒北千住 470円、 柏⇒我孫子 160円
        東武: 北千住⇒東武日光、東武日光⇒柏
        優待券2枚利用 1750円
        タクシー(4人で均等割)2950円、 バス 1150円
装備: 日帰り一般装備
標高差: 登り700m、下り 1210m  

【男体山 報告文】
            
 梅雨時期の男体山を、二荒山神社からの標高差1200mの直登ルートをピストンで登るのは、初リーダーにとっては少々荷が重い。北側の志津乗越から登り二荒山神社側に降りるなら、登り標高差は500m軽減される。やや軟弱ルートだが、種々リスクを考えれば精神的にも楽と踏んで、こちらを選定した。

 週の前半に関東地方の梅雨入りが発表されたが、この日は貴重な晴れ予報。我孫子発4:43の始発電車で出発したメンバーは、Iさん、Kさんの両ベテランに、山行初参加の新人Sさんと私の4人。

 北千住から東武電車に乗換え、日光駅には7:36到着。 当初どんより曇っていた空も徐々に晴れ、日光到着時には立派な晴天となっていた。 改札口には予約したタクシーの女性運転手さんが、プラカードを持ってお出迎え。車内でトイレも済ませていたので早々に乗車し、8:40には志津乗越駐車場に到着した。

 Iさん指導の準備運動の後、8:50にKさんSLを先頭に出発。 登山道は最初のうち笹や樹林帯の緩やかな斜面だが、3合目あたりから急登が始まり、深く抉れた赤土の斜面や、地面に露出した樹木の根、及びぬかるみがあって少々歩き難い。 また、フィックスロ-プが張られた大きな段差や岩場の箇所が数カ所あり、注意を要する。 

 KさんSLには初山行のSさんに無理のない様、ゆっくり目のペースをお願いしたが、段々と普通のペースに近くなり、「Kさん速ぁい」とIさんから声がかかる。
 しかし、Sさんは左程速いとは感じていない様子で、野球で鍛えた基礎体力の強さを感じる。 それにしても、このルートの登山者の少ない事。殆ど会う事がない。
 
 7合目を過ぎた辺りに大きな崩落斜面があり、展望が開けた。「鼻毛ノ薙」という変わった名前が付いているが、日光の山々では「放射状の浸食」を「薙」と呼ぶそうだ。 このあたりではまた、イワカガミの群生や、シロヤシオ、満開に近い山桜など可憐な花が所々に見られた。 

 9合目付近まで来ると急登は終わり、山頂まで緩やかな稜線縦走。シャクナゲの群生があちこちに見られるが、残念ながら蕾は固い。 やがて3m程もある御神剣の屹立する男体山山頂に到着した。時刻は11:20で予定より20分程早く、Sさんも問題なしで至極快調な登りであった。

 山頂からは360度の大展望が望めるとの情報通り、西に白根山、北に女峰山、太郎山、大真名子山、小真名子山等の日光連山を望み、南には中禅寺湖の水面がすぐ真下に青く見える。 少し霞んではいるが、晴天下で素晴らしい眺めだ。 空気の澄んだ日には、遠く北アルプスや朝日連峰、富士山までが見えると言う。晩秋から冬に再度来て見たい所だ。 記念撮影をして中禅寺湖を見下ろせる山頂南側に移動し、昼食をとって一休み。

 12:05下山開始。標高差1200mの急斜面の下降は、脚や膝に負担が大きいため、Sさんを先頭にマイペースで歩いてもらう事とした。8合目位まではザレ場や階段歩行が続くが、8合目辺りからは急なガレ場が連続する下りの難所が始まる。所々にフィックスロープや修験者用(?)の輪の長さが20cm程もある鎖場がある。 慎重に降りるがなかなかキツイ下りだ。 しかも登山者数は志津ルートに比べ数十倍もありそうで、難所では数珠つなぎ状態になる。中には小学校低学年位の子供も居て、軟弱ルートをとった我々パーティーにはまぶしい程だ。
 
 難所のガレ場を過ぎ、5合目辺りまで来ると樹間から中禅寺湖がほぼ真下に見えてくる。 この辺りまで下ると樹林が増えて来るが、いくら降りても水面がなかなか近づかない気がする程の長い下りで、皆の脚にも疲れが見え始める。

 そこから更に1時間以上下り、15:05 二荒山神社中宮に到着。 歩行時間は3時間でほぼ予定通りだが、時間の割にはとても長い下りと言う印象だった。 出発が早く、比較的順調に下山できたので、予定よりひとつ前のバスに乗る事が出来た。 
 
 バスの窓からスムースに流れるいろは坂を眺め、紅葉の頃の渋滞はどんなであろうかと想像しながら、Sさんと話をするうちに時間通り日光駅に到着。帰りの東武線
 車内での反省会では、いつもの如くビール性睡魔に襲われた新米リーダーであったが、参加された皆様には今回山行を楽しんで頂けたであろうか?

 ともあれ、Iさん、Kさんの両ベテランには種々お助けを頂き、感謝々である。
 また、初山行のSさんもキツイ山を頑張って完登されたことで、良い思い出と自信が出来たのではないだろうか。今後とも、是非新しい山に挑戦して頂きたいと思う。
 ご参加の皆さん、ご協力どうも有難うございました。        


 志津乗越登山口付近 後ろに男体山が
男体山の道標が始まる   

  男体山の道標が始まる
男体山と女峰山の長男「太郎山」が見えた 

  鼻毛の薙という名の崩落地最上部
鼻毛の薙からの大真名子山(中央)と女峰山(右)   

鼻毛の薙を左に見て進む 落ちると大変
鼻毛の薙を抜けてほっと一息   

 八号目はもうすぐ
山頂に到着 大神剣を背にポーズ   

山頂の影向石(ようごういし)という石碑
神が降臨の際、一時的に姿を現す場所の石とか
  
  山頂から中禅寺湖が真下に   
 
 山頂山頂の二荒山神社奥宮の鳥居
 真っ赤なザレ場を通って下山   
 
六合目を過ぎた辺り、脚に疲れがでる頃
四合目から車道を歩いた後の、三合目登山道入口
二荒山神社中宮に到着 奥に男体山が聳える
二荒山神社中宮の入口 立派な杉の大木が

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