10月の山行 |
トッカケの滝にて |
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「会山行報告」 背戸峨廊 ■実施日:平成27年10月25日(日) ■参加者:男性2人、女性3人、計5人 ■行 程:5:42我孫子(常磐線・勝田行)発=6:58/7:02水戸(常磐線・ いわき行) =8:35/8:41いわき(磐越東線・郡山行)=9:01 江田着~9:10峨廊入口(駐車場)~9:50トッカケの滝10:15 釜ケ淵付近~11:40鹿の子滝~13:10釜ケ淵付近~13:15 コース分岐~13:35峨廊入口(駐車場)~14:25/14:32江田 (磐越東線・いわき行)発=14:52/15:05いわき(常磐線・水戸 行=16:33/16:58勝田(常磐線・上野行)=18:33我孫子着 ■交通費:ときわ路パス(取手-大津港間往復):2,150円 我孫子-取手間往復:340円、大津港-江田間往復:1,940円 合計:4,430円 ■山行記録 背戸峨廊は、東日本大震災とその後の余震に更に大雨による崩落が加わり、長期にわたり立入りが制限されていたところ、本年8月、およそ4年ぶりに制限が解除されたとのことで実施したのだったが・・・・・。 我孫子から約3時間20分、江田駅を降り立つと、風があるもののすがすがしい秋晴れである。プラットホームから下に伸びる階段を下りて自動車道に出ると食堂を兼ねたようなひなびた売店があった。自動車道に沿って歩くと立派なトイレがあり、通り過ぎると背戸峨廊入口の看板が立っている。車道をそれて磐越東線の高架をくぐり、下に渓流を見て高木に囲まれた舗装路を歩くと、すぐに道が開けて駐車場に到着した。駐車場の敷地の端にはトイレが設けられており、川側には横長の大きな案内板がある。コース図の中央に何か紙が貼られているので読んでみると、大雨の影響により登山道の一部が損壊し、トッカケの滝から引き返すようにと書いてある。8月に立入制限を解除した後、9月の雨で再びコースが荒れたのであった。直前に再度チェックすべきであったが手遅れである。少々戻ってスパリゾートハワイアンズでの温泉に切り替える案も浮かんだが、茨城県を縦断してせっかくここまで来た以上、とりあえず行ける所まで行くことにした。 大きな石が転がる渓流沿いのコースに入ると、両側を山に囲まれ正面から吹いてくる風を強く感ずる。直射日光は時折しか差さないが、寒さは感じない。渓流の水は透きとおり、水音はあまり聞こえない。他にもわずかばかり山行者がいたが、まさに深山幽谷である。遡行する我々にとって左側の道、すなわち右岸の道がおぼろげになり、自然に左の迂回路に入る。しかし、迂回路は短く、再び渓流に出ると滝があった。トッカケの滝は、幅数メートル、落差は6m程度か。滝の脇に梯子が掛けられているが心もとなく、また迂回路を通って再び渓流に出る。と、そこに大量の流木が積み重なっているではないか。流木は、流されながら磨かれたのか、表面が滑らかになっている。視線を流木から対岸へ向けると、山の斜面が削られ痛々しい。この先の道は一体どうなっているか分からない。案内板の掲示に従い、ここで引き返すべきか迷ったが、とりあえず先へ進むことにし、道を阻む流木をまたぎ、くぐりしながら再び渓流沿いを歩く。 難所の流木地点を過ぎ平穏な道が続くと思われたが、それもつかの間、今度は右側へ渡る橋が流されており、橋の形跡が残っているだけである。幸い川幅があまりないため、どうにか左岸の道へ移ると、今度は手掛かりがない右斜面となる。腰を低くし、濡れた斜面に手を突きながらなんとか通過した。わずかばかりの河原を過ぎ、また右の山側をつたわって細い筋道を歩く。ところどころ鎖が張られているが、欲しいと思うところが途切れている。川筋の道を進むことが難しくなり、少し山側に迂回して川筋に戻ると、また、橋が流されていた。アルミ製の橋の一部が川に横たわっているだけである。先へ進むには、ここからまた対岸の右岸へ移動しなければならない。残された橋の一部と石を伝わって全員どうにか渓流を越し、右岸の道を歩く。昼に近く陽は高いはずだが、山影の道に日光は余りとどかない。道が大きくカーブし、コースも終わりに近いようだと思って歩いていると正面に滝が現れた。滝幅はトッカケの滝よりも広く、下方で広がり数条に分かれているが、落差は同程度か。橋の横に上へ登る梯子があるが、ここまで壊れたアルミ橋を2度通過してきているためか、登攀に危険を感ずる。もはや冒険もこれまでと、時間的にはやや余裕があったものの元来た道を引き返すことにした。流木地点を過ぎ、トッカケの滝からは来た道と異なる山側のコースを辿り駐車場へ戻った。
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