8月の山行
飯豊本山~大日岳
  2105m       2128m




飯豊本山(種蒔山方面より)/飯豊本山(右奥)から大日岳(雲のかかった山)への稜線
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日程:2016年8月18日(木)~21日(日)・・・・・ 山中テント3泊
参加者:5名(女性2名、男性3名)
コース・タイム
18日 我孫子6:10(車)-常磐道・磐越道-昼食-弥平四朗登山口駐車場12:40/13:20-祓川山荘13:40(幕営)  (標高差約150m 歩行時間20分)
19日 4:00/5:35-疣岩山9:30-三国小屋10:30/10:50-切合小屋12:45(幕営)   (標高差約900m 歩行時間7時間10分)
20日 3:30/5:00-草履塚5:30-姥権現5:45-飯豊山神社6:45-飯豊山7:00/7:10-御西小屋8:45-大日岳10:10/10:50-御西小屋12:10-飯豊山14:00-御秘所15:00-切合小屋16:00 (幕営)    (標高差約390m 歩行時間11時間)
21日  4:00/6:10-三国小屋8:00/8:30-疣岩山9:20-松平峠10:20-祓川山荘12:15-登山口駐車場12:30(車)-宮古そば14:00/14:30-ふれあいランド高郷(入浴)15:10/16:10-夕食21:00/21:30-我孫子22:00   (標高差 下り約900m 歩行時間6時間20分)
装備:共同装備 6人用テント一式、コッヘル、ガスコンロ、ランタン、他
     個人装備 シュラフ、個人マット、雨具、防寒着、着替え、行動食、他
共同食メニュー:18日 肉(牛)・野菜炒め、きゅうり味噌
            19日 豚汁(すいとん入り)、きゅうり味噌
            20日 カレーライス、野菜サラダ(切干し大根・きゅうり・トマト)
費用/人:合計約11,800円・・・・高速代 約2,200円、ガソリン代 1,400円、車関連 約4,000円、テント場 1,000円、食費 2,700円、風呂 500円

18日(初日)・・・・・晴れ
 我孫子駅に5名集合し、常磐道・磐越道・西会津ICで下り、「弥平四郎登山口」駐車場に昼過ぎに到着した。20台くらいは駐車できそうだが数台しか入っていない。ザックの準備を整えてスタート。祓川(はらいがわ)避難小屋には間もなく着いた。事前に西会津地域振興課から聞いていたが、小屋の中は雨漏りによる湿気とカビ臭が強いので、小屋の外でテントを張ることにする 。
 3時頃からのんびりと外で過ごし、7時頃にテントで横になったが、テント内がとても暑く、2時間くらい後になんとか寝入ることができた。

 
「さあ出発」。弥平四郎登山口駐車場にて 祓川避難小屋前でテント設営
    
 
「皆さん、ビール!」 夕餉の「牛肉の野菜炒め」
 
19日(2日目)・・・・・晴れのち曇り
 朝食をとって5時に出発。ひたすら高度をかせぎ、1,653mの疣岩山(いぼいわやま)まで来ると、やっと周囲が開けてきた。その後、多くのアップダウンを繰り返しながら三国小屋に到達する。そこから更に2時間かけて、切合(きりあわせ)小屋に到着した。13時頃だったが、テント場はまだ数組しか居ない。しかし16時頃に気がつくと、20張りくらいのテントで満杯状態になっていた。小屋の前には飲み水がたっぷり流れ出ており、トイレも綺麗な手動式の水洗トイレで、非常に快適な環境だった。
 夜の8時頃には明日の飯豊本山と大日岳に思いを寄せながら横になる。

 
「さあ今日も行くぞ!」 順調に高度をかせぐ

 
松平峠手前の水場で 疣岩山三角点に到着

 
三国小屋にて 飯豊山は雲で見えない!手前は種蒔山(三国小屋にて)
 
 
小さくなった三国小屋 お花畑の稜線
  
 
「切合(きりあわせ)小屋の屋根が見えた!」 テント設営
  
 
テントの奥に見える切合小屋   「こんなところまで!」

 
思いっきりくつろぎの時間です   夕食の「すいとん入り豚汁」

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20日(3日目)・・・・・雨時々曇り
 朝3時半に起床。外は真っ暗だが、あいにく小雨が降ったり止んだりしているようだ。
 大日岳とのピストンなのでザックの荷は軽い。テント内で朝食を済ませて5時過ぎに出発。その後、風雨が少し強くなってきた頃に飯豊本山(2,105m)に到着した。展望が無いので早々に頂上を後にし、10時過ぎに飯豊連峰の最高峰、大日岳(2,128m)に着く。そして、帰路の12時頃に、御西小屋の管理人から『今夜にも台風が福島方面を直撃するかもしれない、明日下山するのは難しいかも』と告げられる。前日までの天気予報では降水確率もそれほど高くは無く、ましてや台風情報も無かったので非常に驚く。この後、14時頃に本山小屋の管理人から「現段階での台風は八丈島付近にあり、2日後くらいに関東に上陸するかもしれない」との情報を得てからは少し落ち着きを取り戻す。
 16時にテント場に帰り着いた頃には風雨は完全におさまっていた。(後で分かったことだが、日本の東近海で発生した3つの熱帯性低気圧が台風になり、その内の一つが福島に猛スピードで近づき、上陸直前で向きを変えて北上。運よく難を逃れたが、もっと的確な情報収集が必要と反省)

 
ガスっている中を出発 草履塚の次の「姥権現」
  
 
いくつかの「岩稜帯」を越える 飯豊本山手前の「本山小屋」

 
御西小屋  「お花畑」が広がっています

 
強風下の行進 「飯豊本山」山頂

 
「大日岳」の山頂で 水場の方へ道迷い

                   
雨に濡れて滑りやすく                  最後の「岩場」です

 
「残雪」の量が平年より少ない ケーキ状に盛られた「野菜サラダ」

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21日(4日目)・・・・・晴れ
 朝食後6時に出発。陽があたっている花々が一段と輝いて見える。周囲には青空が広がり、今回の山行の中で最も展望がきいている。遠くには朝日、蔵王、吾妻などの山並みも見渡せる。疣岩分岐からは尾根を下り展望もなくなる。初日の登りの時はそれほど感じなかったが、ここは痩せ尾根で急斜面なので慎重におりる。出発から6時間後、祓川山荘が見えた。無事に「弥平四郎登山口」駐車場まで戻る。そこから1時間ほど行った「宮古そば」で昼食をとり、「ふれあいランド高郷(たかさと)」で4日間の汗をゆっくり流してから帰りつく。

 4日間、本当にお疲れ様でした。(K・M記)

 
夜明け前の、「大日岳」方面稜線上の「月」   朝陽を浴びる「大日岳」

 
そろそろ出発しましょうか。(後方は草履塚) 飯豊に後ろ髪を引かれながら

 
遠方の山並みは朝日連峰か   種蒔山から三国岳方面

 
種蒔山の鎖場を下る 三国岳方面からの「大日岳」

 
祓川山荘手前の倒木  登山口に到着「お疲れ様でした」

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 途中で出遭った花々


マツムシソウ  ニッコウキスゲ ウサギギク チングルマ
                                                          

ヨツバシオガマ ハクサンシャジン ウメバチソウ リンドウ


センジュガンピ  ヨツバシオガマ アカモノ(イワハゼ)の果実 オオカメノキ
                                                  

深山車花 コバイケイソウ ハクサンコザクラ(ピンク)と
ヒナザクラ(白)
イブキトラノオ

拡大写真を見るには ➡ こちら

                     

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